【感想】すみれ

青山七恵 / 文春文庫
(17件のレビュー)

総合評価:

平均 2.9
0
2
9
1
1
  • 御免です

    この作者の短編が激しく好きなので説明文にひかれて読んでみた。自分の将来を思い描く受験生の女の子と社会にあぶれた?居候の女性との同居生活。ずっと我慢して読んだけど、ごめんなさい。どの人物にも感情移入できなくて、自分にはまったくわかりませんでした。他人の日記を読んでいるようで、それはそれでいいんだけれど、それ以上は何も…。続きを読む

    投稿日:2016.02.09

ブクログレビュー

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  • raindrops

    raindrops

    レミちゃんが危うくて魅力的だ。

    ちょっと「普通」じゃないレミちゃんだけど、藍子の両親も「普通」だろうか、と思ってしまった。「普通」は難しい。

    でも藍子の両親のレミちゃんをなんとかしてあげたいっていう気持ちは優しいなと思う。でも藍子が偶然とはいえレミちゃんに怪我をさせられて藍子を守るためにレミちゃんを追い出す気持ちもよく分かる。

    どっちの気持ちも本当だろう。白黒はっきりできないなと思う。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.13

  • べそかきアルルカン

    べそかきアルルカン

    これから成長して大人になりつつある女の子と、
    大人になりきれずにいる女性の物語です。
    主人公は高校受験を控えた女の子。
    両親と居候を含めた4人で暮らしています。
    居候というのは両親の大学時代の友人です
    学生の頃は輝くばかりに才能あふれる女性でしたが、
    メンタル不調を起こしてからは、
    定職に就くこともなく、
    世の中と少しばかり距離を置いて過ごしています。

    大人は成長して大人になるのではなく、
    成長しきれない部分もあるのに
    大人のふりをしていられるから、
    大人でいられるのかもしれません。

    いくつになっても素直でいられるのは良いことですが、
    素直さが必ずしも世のため人のためになるかといえば、
    そうとも言いきれないのが哀しいところではありますネ。
    大人だって子供だって、
    生きていくのはたいへんなんです。
    子供ままでいることは、
    もっともっとたいへんなんです。
    どうしようもあることを
    どうしようもないと自分に言い聞かせて、
    そんな醜い自分と向き合って
    生きていかなければなら頼ならない・・・
    それってすごく辛いことです。


    べそかきアルルカンの詩的日常
    http://blog.goo.ne.jp/b-arlequin/
    べそかきアルルカンの“スケッチブックを小脇に抱え”
    http://blog.goo.ne.jp/besokaki-a
    べそかきアルルカンの“銀幕の向こうがわ”
    http://booklog.jp/users/besokaki-arlequin2
    続きを読む

    投稿日:2021.06.01

  • HI

    HI

    15歳の藍子の家に突然転がり込んできた不思議なおとなのレミちゃん。
    「ふつうじゃない」レミちゃんとの生活は、優しさ、温かさ、疎ましさ、不安、恐れ、様々な気持ちを生み出しながら過ぎていく。

    人にはそれぞれキャパがある。どこまで人に優しくできるか、人を許せるか、受け入れるか。
    自分のできる範囲の狭さに苦しむことは、きっと誰しもが感じることだと思う。
    人に優しくできなかったときの苦々しさや後ろめたさ、人に頼りたくないのに自分でもどうにもできない苦しさや不安、レミちゃんも藍子もきっと誰も悪くないけど、その罪悪感や苦しみに苛まれて辛くなってしまうんだろうな。
    繊細すぎるレミちゃんだけど、どこかでのびのびと生きていられますように。
    続きを読む

    投稿日:2020.03.01

  • 高麗(こま)

    高麗(こま)

    痛い痛い。
    心が痛い。
    ジリジリ、ズキズキ、、、。
    レミちゃんのせい(笑)
    レミちゃんが、全部悪いわけじゃないけどレミちゃんのせい(笑)

    投稿日:2019.08.12

  • skyskysky

    skyskysky

    このレビューはネタバレを含みます

    心の病のある友人を自分たちの家に年内まで一緒に暮らす。期間短すぎだし親にも連絡をしなくて、役所に相談に行ったり社会資源を活用するわけでもないし、平日仕事で二人ともほとんど家にいないのにそれを決断したのかな。娘が居てくれるからいいかなって思ったってこと?とか変なことが気になった。犬を飼うのだってもっと大変なのに。
    でもずっと何年も何十年も居られたら困るよな。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2019.02.10

  • ななしうま

    ななしうま

    何かを失うこと、得られなかったことは、人生において傷になる。誰でもそういった傷をいくつか抱えている。
    この小説は、そういった傷を少女が初めて自覚する過程を静謐に描いている。
    ラストのシーンで、その傷を抱えて生きる方法を模索することを示してくれる。とても残酷だけど、優しい物語だ。続きを読む

    投稿日:2018.12.24

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