【感想】土方美月の館内日誌 ~失せ物捜しは博物館で~

大平しおり / メディアワークス文庫
(13件のレビュー)

総合評価:

平均 2.9
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ブクログレビュー

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  • isutabi

    isutabi

    ★すべてのものには来歴があります

    ・もっと、『遠野物語』を生かしたらよかったかも。

    ・美月の先輩の森滝の夫が神隠しに遭った。
    ・刀がなくなったと言うヘンな格好の男が来た。
    ・着ぐるみと動物園。
    美月の失ったものとは?

    【一行目】 別れ際、祖父からの餞の言葉は、ずいぶんと妙なものだった。/ 『いいか。人生に迷ったら、昔話を読みなさい』

    ▼姫神郷土博物館についての簡単なメモ

    【伊能】刑事。勇太の上司。
    【岩手県民】『遠野物語』と宮澤賢治と石川啄木は幼少期から刷り込まれ暗誦できなければわんこそばに挑戦する権利すら与えられない。
    【沖田総司/おきた・そうじ】→総司
    【着ぐるみ】このあたりは空間がねじれていて着ぐるみに入るのが流行っているらしい? 美月も着ぐるみ喫茶で「潜入捜査」してるし優衣は動物園で着ぐるみに入るバイトをしているし勇太もパンダザムライに入ることがある。
    【近藤優衣/こんどう・ゆい】→優衣
    【近藤優子/こんどう・ゆうこ】不動産会社のおばさん。当然ながら後に登場した近藤さんたちのお母さん。
    【近藤勇太/こんどう・ゆうた】→勇太
    【佐倉茂知/さくら・しげとも】依頼人。さくらもちと読んではいけない。金色のスーツに七三分けのキツネ顔の男。要所で訛る。相手を「マイフレンド」と呼ぶ。ばあさんの遺品の刀がなくなった。
    【士郎/しろう】森滝の夫。機械メーカー勤務。神隠しに遭う。埴輪づくりが趣味。
    【総司/そうじ】沖田総司。語り手。名前で苦労している。騙されてほぼ無一文。姫神郷土博物館に転がり込むことになったが「おばけ」が怖いので出そうなここにはあまり向いていない? 外見は文学青年だが大学で学んだのは化学。オバケがいないことを証明したかった。
    【祖父】郷土史の研究家。十八まで育ててくれた父代わりの存在。故人。
    【月待亭/つきまちてい】姫神郷土博物館に併設された探偵事務所。失せ物捜しが専門。
    【動物園】祝山という山にあるらしい。けっこう盛況。名物は「お山の大将ソフト」というバナナ味のソフトクリーム。
    【博物館】法律では登録博物館、博物館相当施設、博物館類似施設のみっつがある。姫神郷土博物館は博物館類似施設に分類される。
    【パンダザムライ】《クールにしてニヒル、子供に媚びず権力に歯向かわず、悪人には正義の鉄槌が下るようきちんと通報する小市民的ヒーロー》p.133。通称「パンザム」。
    【土方美月/ひじかた・みつき】→美月
    【姫神市/ひめかみし】大学に合格した僕が暮らすことになり無事に卒業し路頭に迷っている町。平成の大合併でいくつもの市町村がくっついたのでおそろしく広く海あり山あり県レベルの広さだがおそろしく人口密度が低い。
    【御手洗村/みたらいむら】僕と祖父が暮らした村。雪女の泣き声も聞こえることがある。
    【美月/みつき】土方美月。姫神郷土博物館の館長。黒髪ロングの眼鏡美女。むかしなにかたいせつなものを失いそれを捜しているらしい。
    【南田】動物園のパンザムの中の人。
    【昔話】祖父いわく《人生に迷ったら、昔話を読みなさい》p.5
    【森滝/もりたき】美月の先輩。
    【優衣/ゆい】近藤優衣。近藤勇太の妹。姫神高校に入ったばかり。かわいい。動物園できぐるみに入るバイトをしているが侍の幽霊が出る。
    【勇太/ゆうた】近藤勇太。刑事。美月の幼馴染み。
    【来歴】《すべてのものには来歴があります》と土方美月は言った。
    続きを読む

    投稿日:2022.08.27

  • ゆふぃ

    ゆふぃ

    失くしたものを博物館で見つけたかんじでもないし美月さんは冴えてるのかなんなのかよくわからなかったし刑事さんはボケすぎ。でも2人の雰囲気が好きだったかな

    投稿日:2021.05.22

  • tomtomjamfly2

    tomtomjamfly2

    謎が謎のまま終わってしまった。旦那さんは結局家出?だとしても理由がよくわからなかった。濡れ衣?パンダも謎。電池少なくてもメール送れるんなら何通か送ればいいのに。お姉ちゃんも謎。ちょっとふ完全燃焼でした続きを読む

    投稿日:2017.09.14

  • 夢色

    夢色

    このレビューはネタバレを含みます

    【あらすじ】
    月曜日だけ探偵事務所を開いているという博物館『姫神郷土博物館』。大切なものを失ってしまった人は、不思議とこの博物館に集まるという。 名前負けコンプレックスを持つ従業員・沖田総司もそんな風変わりな博物館の縁に引き寄せられた一人。彼は就職詐欺に遭い、途方に暮れていたところを“名前だけ”で見出され、美人館主に拾われた。 「すべてのものには来歴がある」が口癖の館主・土方美月は、卓越した古物知識と新選組をこよなく愛するちょっと不思議な女性。総司は彼女と奇妙な事件を解くうちに、美月が探偵として失せ物捜しをする理由に気付いていく……。

    【感想】

    レビューの続きを読む

    投稿日:2017.07.29

  • ariel

    ariel

    遠野物語が根底にあるのかな。
    読んでみたいと思います。
    古いものにある来歴。物であれ人であれひっくるめて大切だと思うものに囲まれたいな。

    投稿日:2017.05.19

  • 永杜

    永杜

    就職詐欺にあい、これからの生活を失ってしまった主人公。
    そんな彼が住み込みで働く事になった職場は、博物館。

    主人公の名前がすごい。
    確かにこれが自分の名前だったら、嫌でたまりません。
    どうしろと? という状態。
    あまり子供に期待を背負わせると、大変な事に…の
    分かりやすい例、でしょうか?

    のんびりとした感じで進んで行きますが
    館長は事ある毎に『神隠し』のせいに。
    それはなぜかというと…と最後には分かるのですが
    しっかりした人なのか、不思議さんなのか
    分からなくなってきます。
    詐欺話、は面白かったです。
    続きを読む

    投稿日:2017.01.28

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