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ダニエル キイス, 小尾 芙佐 / ハヤカワ文庫NV (629件のレビュー)
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総合評価:
sabachthani?
11
心の柔らかい十代に読むべき一冊。
初めてこの作品を読んだのは中学生の頃でした。 人体実験とも言える手術を経て幼児並みの知能から天才へと変貌したチャーリィ。普通、一生をかけて経験する「成長→ピーク→老化」の流れを短期間で送ってしまう事、…蔑まれるだけだったところから逆転した立場、天才的知能を得てしまったが為に知る苦悩といった数々の出来事に、自分だったらどんな選択をするか悩みながら読んだものです。 何度となく読み返しているけど、その度にラストの「どーかついでがあったら…」のくだりに涙腺が決壊してしまいます。続きを読む
投稿日:2015.05.10
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田口
4
一生もの!
人にさげすまれ、人をさげすみ…。チャーリイが自分自身のように感じられ”ハッ”として大事なことを気づかせてくれる作品。長年読み継がれている理由がわかる、人の本質をついた”一生モノ”です
投稿日:2015.05.02
理科好き
翻弄される人生
何が人の幸せなのか,同じ価値観を押しつけるようなまねが許されるのか,が問われている作品。マウスを使った実験をもとに,人体実験(実質的に本人の理解にもとづく同意が得られていない点で)で超天才になったパ…ン屋店員や彼に関係した人々がたどることになった運命は・・・。 この本が新刊で出てすぐに読んだときはかなり衝撃を受けました。たった一瞬でも超天才になれたら,そのリスクを冒してでもやる価値はあるか否か,結構考えました覚えがあります。若かったなぁ。続きを読む
投稿日:2015.05.04
nannryou
1
人間は幼児から生まれて老人になって死ぬ
当たり前のことですが、人間は死にます。ソクラテスは人間である。そして、ソクラテスも死ぬ。知的障がい者の回復という青年期の回復と再度陥る障がいという死ともいえる状態を描いた作品ですが、意図的な嫌らしさを…感じさせない流麗な展開と文章です。最初のころのチャーリイ・ゴードンが徐々に表れてきて最後には元の木阿弥に戻ってしまいます。アルジャーノンの死からアリスとの関係の崩壊、そして最後の決断を下すチャーリー・ゴードンはもう何もわかってはいないのです。彼は幼児になって老人になることまでわずかな期間しか与えてもらえません。最初の読みずらささえなければ、全編、無心になって読める本です。続きを読む
投稿日:2015.06.12
KK
最高の読了感
作者のダニエル・キイスは,「チャーリー・ゴードンはわたしです」と。 あとがきによると,この作品は当初出版社から結末が暗すぎるからハッピーエンドにしろと言われたとあった。やはりアメリカでは「アメリカンド…リーム」が望まれるのか? もし,そのとおり(いわゆる)ハッピーエンドになっていたら,この作品は決して評価されるものじゃなかったと思う。 続きを読む
投稿日:2015.07.28
ぺるせうす
無駄使いをしてしまった!
言い回しに酔っているような文章。 何の感動も感じられないストーリー。 時間と金の無駄使いだった。
投稿日:2015.06.11
"powered by"
ウシ
利口になれば、賢くなれば、もっとみんなと仲良くなれる、と考えるチャーリィ。 ないものを見て自分を肯定できない思考は非常に共感できる。
投稿日:2024.04.08
城山 優
読み終えた後に、人に接することができている自分に対して改めて素晴らしいことだと感じれる作品。 現代の日本において、使用するのを控えるべき言葉であったり表現が用いられているが、それも仕方ないと思う。 大…人になり、最初に読んだ本がこれで良かったとも思える内容でした。続きを読む
さむ
知的障害者の主人公が脳の手術をして知能が向上する様子、それによって変わる本人と周りの人を本人の経過観察から読み進んでいく話。 知能が向上することは幸せなのか。 かしこくなれば家族に愛してもらえると思…っていた主人公。 みんなが僕に笑いかけていた世界は、僕を嘲笑っていたと気付く。知らない方が幸せなこともあるんだなと思ったし、それなら知らない方が幸せなのかな、続きを読む
投稿日:2024.04.07
Bri
このレビューはネタバレを含みます
主人公チャーリー・ゴードンの経過報告という形式で、主人公の変化が文章の書き方から読み取れる、とても面白い手法を取った本でした。 この本で伝えたかったのは、知的障害者の内面と外面、健常者との違いなのかなと思いました。 障害者だった物語序盤は、母親に賢くなれと虐められ、妹ができると家族に捨てられる大変な経験をしました。それのせいで賢くなれば全てがうまくいくと思っていました。物語中盤で天才と呼ばれるまでに賢くなりましたが、酔っ払った時に無意識に障害者だったときの言動をしてしまい、自分の中に障害者の自分と天才の自分がいることを自覚し、そこから主人公は幼少のチャーリーが窓から自分を覗き見ているよう錯覚し、障害者の頃に戻ることを酷く怖がるようになります。また、働いている障害者を無意識的に笑ってしまったり、ウォレン養護学校の障害者たちを見て、ギャップに苦しみます。 物語終盤で、知能が戻り、運動機能も低下してしまいます。しかし、その時に初めて自分を好いてくれる人が周りに大勢いることに気づきます。恋人のアリスや職場のドナーやギンピィなどは障害者だと分かった上でチャーリーを尊敬し、笑ってくれているのだと。 私はこの本を読んで、障害者に対して尊敬を持って接するべきだと改めて思いました。障害者も口にはできなくとも、心の中では考えていることを理解しなければならない。
キャベツ
ところどころ辛いところはあったけど、最後の1行がほんとうに苦しかった。 タイトルにこんなに泣けるなんて 聡明だったチャーリーは彼の論文通り比例する速さで知能が退化していく。ものすごいスピードで拙くなっていく経過観察。それでも元の知能に戻ったチャーリーは優しかった。あたたかい人間であった。チャーリーにはもう分からないことだらけだろう、色んな記憶も消えてしまったと思う。 でも、それを忘れて、でもどこか奥の方で覚えていて、でも優しい笑顔で笑いながらまっすぐ生きていくであろうことが切なくて、苦しい。 人間が作った技術で人を作り替えてしまうということ。自分たちとは違う人を見下し差別してしまうこと。 大きなテーマがたった1人が綴った言葉の中にあり古い本だが時代を超えて紡がれていってほしいと思った。
投稿日:2024.04.06
瀬良
【ページ数】 本文419頁 全文462頁 【読み応え】 ◎ 【ストーリー】 ◎ 【グロ表現】 無 知的障害を持つ主人公のチャーリー・ゴードンの言葉で語られていく物語。 まるで日記を読んでいるか…のような物語。 ある脳の手術により急激に知能が上がっていくチャーリーが、今まで気に留めていなかった周りの人たちの自分への扱いを理解していく。 人として考えさせられる話だった。 とても長くて、途中途中で専門的な心理学の話などが出てくることがあり難しく感じる場面が多々ある。すごく長く感じて読み終わるのに時間がかかったけど、最期の展開は予想できなかった!続きを読む
投稿日:2024.04.03
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