【感想】かくかくしかじか 5

東村アキコ / ココハナ
(67件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
37
15
7
0
0
  • そして名作になりました

    先生の死。
    死は突然に訪れます。
    先生の「描け」という言葉がどれほど大きなものを残してくれたか。
    東村アキコの思いのたけが綴られ、名作になったと思います。

    投稿日:2015.06.25

  • 切ない

    ハチャメチャな感じで始まり、徐々に成長していく姿が共感できます。最初は面白さが際立ってましたが、ここまでくると切なさが勝ってきます。

    投稿日:2015.08.29

  • 衝撃、葛藤、後悔、そして決意

    私は4巻の最後で強い衝撃を受け、続きを読むのを少しためらいました。

    5巻で完結・最終巻なので、おぼろげながら展開や結末の雰囲気が浮かび、
    何かしら影響を受けてしまいそうで怖かったのです。

    しかし、読み始めると一気に読んでしまいました。
    この作品に出会えて、本当に良かったです。

    東村アキコ先生が、マンガ大賞の受賞スピーチで語っていたこと、
    この作品で伝えたかったことは、今後の自分に生きていくと思います。

    ※マンガ大賞のサイトに、授賞式の中継動画へのリンクがあります。
    興味のある方は、ぜひ【通読された後】に視聴をオススメ致します。
    続きを読む

    投稿日:2015.09.24

  • 表紙の先生の表情を見て涙が出ました。

    最期まで絵を描き続けた先生と漫画を描きながらも先生との思い出を振り返る著者に心が締め付けられます。
    こんな描写があるとその時が近づいているのが分かり、できれば先を読みたくないというのが本音です。

    そして、表紙の先生の表情は今まで見たことがないほどの穏やかな表情です。
    安心して逝くことができたのかなと思いました。
    続きを読む

    投稿日:2017.12.15

ブクログレビュー

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  • こっふ

    こっふ

    涙が出た。
    鼻の奥がツーンとして痛くなるタイプの泣き方をした。

    図書館で背表紙を見た時は面白くなさそうだな、と思っていたが開いてみるとブルーピリオドに近い雰囲気を感じて一気読み。
    絵を描く人ってみんなそうなのかなあ
    しんどくても描けるように、指導してくれていたんですね。

    自分も絵を描くのに、陶芸も料理もやるのに、なんであそこまで他人のために自分の時間も体力も向けるのか。
    先生がそこまで尽くすのはどうしてなのか、先生の幼少期とか、普段何を考えて何を感じていたかを見てみたかった。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.03

  • ぽんきち

    ぽんきち

    故郷を離れ、大阪で、漫画家として忙しく楽しく充実した日々を送る明子。
    明子に届いた衝撃の知らせは、故郷の絵の先生・日高が肺癌で余命いくばくもないというもの。絵画教室には今年も美大の受験生が大勢いる。日高先生は明子に、帰ってきて塾を手伝えというのだ。
    ともかくも、一度、明子は故郷に帰る。
    だが、日高先生は思ったよりも元気そうだった。一方、漫画の方は長い巻頭カラーの仕事も入り、切羽詰まった状態だった。明子は後ろめたさを感じつつ、大阪に戻ることにする。
    そのうちに大学時代の彼氏も卒業して大阪で就職することになる。2人で一緒に暮らし、しゃかりきに漫画を描き、〆切が終われば漫画家仲間とパーティーをし、という怒涛の日々。
    気が付けば先生のことは思い出さなくなっていた。

    後悔はいつも、間に合わない。
    無敵に見えた先生もスーパーマンではない。
    病は確実に進行し、逃れようもなく別れの時は来る。
    先生が亡くなった知らせが来て、故郷に帰った明子は、教室の後輩から、先生の最後の言葉を聞く。

    先生は最初から最後まで明子に絵を描かせようとし、一方で、明子は、漫画を描くことしか頭になかった。
    若干ねじれた師弟関係だが、それでも日高先生のシンプル極まりない教えは、明子の背骨を作っている。
    描け

    徹頭徹尾、先生の教えはこれだった。
    竹刀でバシバシ叩かれながら、理不尽さにひぃーひぃー泣きながら、来る日も来る日も描く。時代遅れとも言われそうな、そのスパルタな日々が、その後の支えとなる。
    辛いときも、苦しいときも、「描くことに救われ」てきた。
    そう言い切れることが、日高先生が明子の師であった証であるのかもしれない。
    続きを読む

    投稿日:2023.08.25

  • きょつ(comic)

    きょつ(comic)

    大好きです。
    私も美術大学卒の端くれで(全然レベル違うけど)、
    そこはかとなく共感しながら読んでいました。
    東村アキコ先生の自叙的エッセイ漫画なので、
    アキコ先生のだらしなさやどうしようもなさや、
    甲斐なさややるせなさが全面に出ていますが、
    その中でのどうしようもない焦燥感や苛立ちを
    真面目なシーンとギャグ要素満載のタッチとが
    上手く合わさり読み心地良く読み応え抜群です。

    ただひたすらに、美術、絵画道を突っ走る、
    厳しい絵画教室の先生、日高先生と、
    少女漫画家を夢見る林明子(東村アキコ)との
    高校時代、大学時代、そして社会人になってから、
    かけがえのないあの頃の物語。とにかく泣きます。
    時が流れ環境が変わっても変わらない先生の信念。
    本当に読んで欲しい。同世代には読んで欲しい。
    ひたむきでまっすぐな先生のただひとつの教えは、
    今もアキコ先生に強く根付いてると思わされます。
    続きを読む

    投稿日:2023.08.07

  • sakopy

    sakopy

    このレビューはネタバレを含みます

    自分の中にある思いが
    自分の中にだけには留めて置けない
    そんなかで
    描くことを覚えた
    描くことができた
    ただ
    描き続けた
    何度も
    何度も
    何作も
    何作も
    何があっても、どんなことがあっても
    描くことができるから
    面白いものが、
    素晴らしいものが
    描ければいいのだけど
    そんなものはそうそうはできなくて
    今の自分でしかあり得ない中で
    できることを
    できるだけ
    描き続ける
    どん底なのか
    まだそこがあるのかそれはわからないけど
    どんな時にも
    描くことができるから今の私がある
    描くことを教えてくれたのが
    先生なんだよ

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.03.27

  • monanan

    monanan

    描け、で涙ぐんだ。1巻からのエピソードが頭を巡って心がぎゅっとなった。

    高校時代からのスパルタ絵画教室での訓練・勉強と、大学、社会人と成長していくのを作者と一緒に体験できる。先生の純粋な思いから逃げたい気持ち、後悔する気持ち、なんかわかるな。

    四の五の言わず考えず、とにかく描けということを自分に言い聞かせたい。
    続きを読む

    投稿日:2023.01.09

  • kasumi-sou

    kasumi-sou

    漫画になりたい夢を叶えるために美大への進学を決めた明子に、スパルタでめちゃくちゃ怖い日高先生の絵画教室へ。

    ずっと先生に語りかけるような、どこか後悔しているような迷いのあるような著者の声に、この作品はどういう結末を迎えるのだろう…と思いながら読みました。

    東村アキコさんの作品になかなか手が出せすにいましたが、この作品はずっと気になっていて、やっと読みました。

    東村アキコさんの原点であり、自伝。
    日高先生の最期の言葉。「描け」が東村さんをずっと支え続けるのだろうな。素敵な師弟関係。

    ジワジワと胸を締め付けられる。
    繰り返し読みたくなる作品。
    続きを読む

    投稿日:2022.05.18

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