【感想】ゴヤ II マドリード・砂漠と緑

堀田善衞 / 集英社文庫
(6件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • ればぁ

    ればぁ

    20180131読了
    図書館から借りてきた1巻があまりにおもしろかったので残り3冊を購入した。2巻をちまちま読んでついに読了。ゴヤがついに宮廷へ入り込み、首席の画家になって聴力を失いアルバ侯爵夫人との仲と別離を経験する50代くらいまで。世界史って似たような名前の人がたくさん出てきて苦手なのだけど、ここでもマリア・テレーサとマリア・ルイーサが出てくる!どっちがどっちだったかしょっちゅう混乱。それにしても当時のスペイン王室の風紀の乱れにはびっくりだ。ゴヤの一生を追いながらその作品を細かに言葉にし(決して礼讃一辺倒ではないのが好感もてる)、さらに当時の社会情勢を見事に伝えてくる文章がすごいと思う。解説は鹿島茂氏、この解説がまた的確。
    20180102蔵書
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    投稿日:2018.02.01

  • pyonko

    pyonko

    ゴヤ40歳からの人生の頂点、
    そして大病を患うことによる絶望、
    その淵から這い上がるまでを描く。

    相変わらずゴヤを中心にそえつつも、
    周辺の人物、そして18世紀のスペイン史が語られる。
    それを通して時代が変わるということがものすごく伝わってくる。

    世紀が変わってしまうことで、
    人は地獄の様な苦しみを経ないといけないのだろうか。
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    投稿日:2015.02.20

  • shi0ry

    shi0ry

    ゴヤという人間を通して描かれる、ブルボン朝スペインの貴族の豪奢で乱れた暮らしぶりと階級社会。ゴヤという人間と絵画作品の評伝でもあり、その時代の政治経済のみならず世俗文化まで圧倒的な取材力をバックボーンに書かれた歴史小説でもある。いずれの部分も面白く、これを読んでから裸のマハを見に行かずしていつ行くか。(※まだ見てないが…)続きを読む

    投稿日:2014.01.05

  • venezia

    venezia

    作家は、ここでもけっしてゴヤに共感を寄せた筆法では書かない。 「見る人」ゴヤを突き放して、透徹した作家の眼で見るのである。 革命と服飾の18世紀が終わり、いよいよ近代も間近に迫る。

    投稿日:2013.09.22

  • kuromamema

    kuromamema

    やっと2巻読み終えられた。激動のスペイン。ゴヤという画家の一生を通して、スペインの歴史を見事に描いている。スペインに対しての印象が4巻を読破したときには、読破する前とまるっきり変わってしまいそうな予感続きを読む

    投稿日:2012.08.14

  • マイケル

    マイケル

    かなり分厚い本だ。それも4巻まである。
    ゴヤを通してスペイン、ないしヨーロッパの時代背景を描く。
    ゴヤはついに宮廷画家となるが、当時のスペイン王室や貴族が如何に頽廃していたか。フランス革命は歴史の必然かもしれない。
    ヨーロッパは革命から、さらにナポレオンの時代へと移っていく。当然ゴヤも時代の波に巻き込まれていく。
    続きを読む

    投稿日:2011.06.11

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