【感想】十津川警部捜査行 北陸事件簿

西村京太郎 / 角川文庫
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  • おじまゆうや

    おじまゆうや

    ○北陸が舞台の短編集。事件に迫る十津川の本気度を感じる

    1)とき403号で殺された男
    とき403号が新潟についたとき、老人が殺されているのが見つかった。しかし、彼は老人ではなく、持っていた履歴書すらも偽造だった。老人をメイクアップした若者を訪ねたもののすでに殺されていた。そしてその老人が記者として調べていた療養所を調べると犯人らしき人物が見つかるが、彼らにはアリバイが・・・アリバイを崩すのは、時刻表トリック。

    2)夜行列車「日本海」の謎
    十津川の妻・直子は仕事で京都へ。そんな中元夫の脇坂から「明日日本海に乗って行くから会おう」と言われ会いに行くと、眠らされてしまい、目を覚ますと脇坂を殺した容疑が直子にかかっていた・・・!
    あまり思いつかないアリバイトリックを難なく十津川が崩す。

    3)加賀温泉郷の殺人遊戯
    次々と人が死んでしまうホテルの部屋。なぜ死亡するのか、殺人ならば誰が何のために?
    殺された人には共通点があったはずだ。それを見つけた十津川は、自分が死なないように犯人を追いつめる。ある女の復讐劇。

    4)恋と殺意ののと鉄道
    直子が急に能登の温泉に行くことになったが、そこでゆきという女性が投身自殺未遂を図る。直子が気づいて助けたが、退院したその足で能登海岸に行き駅で書いたノートを燃やしていた。
    1か月半後テレビを見ると、恋人が無くなった悲劇のヒロインとして紹介されていたが、弟夫婦はゆきが犯人だと言い・・・

    5)能登八キロの罠
    突然アイドルが失踪し、殺された。アイドルの家の周りにはレース用の車も目撃される。
    そしてマネージャーも殺されてしまった。なぜか能登で。マネージャーは能登で何をしていたのか?
    人間の狂気に迫る短編。
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    投稿日:2016.04.07

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