【感想】マッキンゼー

ダフ・マクドナルド, 日暮雅通 / ダイヤモンド社
(25件のレビュー)

総合評価:

平均 3.2
2
5
13
3
1
  • 最強頭脳集団 マッキンゼーの成長と思考の歴史

    「マッキンゼーとは一体どんな会社なのか?」

    この疑問から手にとった本です。

    この本では、マッキンゼーの生い立ちから変遷、問題点と課題を書かれたノンフィクションの本です。

    マッキンゼーがいかにして巨大で影響力のある組織になったのか時系列的に書かれているので、アメリカの経済史も理解できる本になっています。

    マッキンゼーと言えば、「アップ オア アウト(昇給するか出ていくか)」が有名です。

    ただ、会社を辞めた後も、マッキンゼー出身者は、「アラムナイ(同窓生)」という組織で繋がっており、辞めた後も「マッキンゼー」として各業界に影響を与え続けている事に「マッキンゼー」繁栄の理由を感じました。

    「リーダーシップとは人々を従わせることだが、従わせる前に、進む方向を選ぶ必要がある。このようなサービスには常に需要があり、それこそがまさにマッキンゼーが提供しているものなのだ。(p.388)」

    相談相手の欲しいトップのCEOにとってたとえ高額な支払いが必要でも頼りたくなるのがマッキンゼーなのでしょう。

    知らない世界を垣間見れた気がして大変興味深い本でした。オススメです。
    続きを読む

    投稿日:2018.02.25

ブクログレビュー

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  • Nirai

    Nirai

     大晦日に読んだ2021年最後の本。この本を読んだ理由は、自分の周りにマッキンゼー出身の人が複数おり、彼らのいた会社はどのような所なのかと知りたいと思い手に取った。読んでみて感じた事は、経営における新たな価値観や切り口の提供と自社のブランディング戦略とその時代背景も相まって成功した結果が今に生きている。
     会社の拡大により、世界規模のネットワークという武器と同時に多様性のある人材を手にいれたが、物事は二面性があり、人材の育成や質に関しては、維持が難しい事や新米MBAホルダーがあつまる事により、事業会社を経験していない人が比較的多い点には賛否がある。しかし、同社の卒業生は、世界中の事業会社でCEO等になる人も多く、その存在は間違いなく、一流のファームであり踏み台(昇格して去る)となっている側面もある。
     日本のビジネス海で有名な大前研一氏についても触れられており、その存在と同社の中でも際立った存在、エンペラーであったようだ。
    個人的には、会社の大小に関わらず経営の問題は似ていると思った。そして、今後自らが進むべきヒントも得られた。
    ※少し内容構成が分かりづらかった為、星3つにしました。
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    投稿日:2021.12.31

  • Michael K.

    Michael K.

    このレビューはネタバレを含みます

    マッキンゼーの社史。J.O.マッキンゼーの創業からマービンバウワー時代、そして現在までを時系列順に辿っている。
    要所要所で転換点となったクライアントや案件にも触れており、非常に勉強になりました。
    不正会計を起こしたエンロンとの関係性や、グプタ氏のMD時代と引退後の幹部陣のインサイダー取引などにも言及し、時代によって変容するマッキンゼーの価値観を知れました。
    そして東京オフィスからは大前研一氏が何度か登場します。彼の世界でのプレゼンスの高さは本社視点でもこれ程のものだったのかと感心しました。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2020.11.01

  • maple

    maple

    あの名門マッキンゼーを創業当時から振り返っている本はないらしい。コンサルティングとは実体のない仕事だからこそ、生き残る術とクライアントに納得させる必要がある。大前さんの有能さは突出してたことがよくわか続きを読む

    投稿日:2019.06.12

  • ysuke5588

    ysuke5588

    「マッキンゼーとは一体どんな会社なのか?」

    この疑問から手にとった本です。

    この本では、マッキンゼーの生い立ちから変遷、問題点と課題を書かれたノンフィクションの本です。

    マッキンゼーがいかにして巨大で影響力のある組織になったのか時系列的に書かれているので、アメリカの経済史も理解できる本になっています。

    マッキンゼーと言えば、「アップ オア アウト(昇給するか出ていくか)」が有名です。

    ただ、会社を辞めた後も、マッキンゼー出身者は、「アラムナイ(同窓生)」という組織で繋がっており、辞めた後も「マッキンゼー」として各業界に影響を与え続けている事に「マッキンゼー」繁栄の理由を感じました。

    「リーダーシップとは人々を従わせることだが、従わせる前に、進む方向を選ぶ必要がある。このようなサービスには常に需要があり、それこそがまさにマッキンゼーが提供しているものなのだ。(p.388)」

    相談相手の欲しいトップのCEOにとってたとえ高額な支払いが必要でも頼りたくなるのがマッキンゼーなのでしょう。

    知らない世界を垣間見れた気がして大変興味深い本でした。オススメです。
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    投稿日:2018.02.25

  • pulse02

    pulse02

    世界的に有名なコンサルティングファーム、マッキンゼーの創業期から今に至るまでを、綴ったノンフィクションルポルタージュです。
    経営学をかじり、また大前研一さんや南場智子さんなどの著書を読んだ身として、興味ある存在だった組織でしたので、いつにも増して集中してページをめくりました。
    意外だったのは、組織力重視の保守的な面も持ち合わせていたこと。全てがMBAホルダー達自身の頭脳明晰な個人力で、課題解決をしていると思っていたので。
    大前研一さんの様な方は、逆に異端児だったらしい。もちろんスーパースターという面でだが。
    それなりの統一された分析フレームや、グローバルでの専門家リストがあり、誰がコンサルティングしてもある程度の水準を確保できる様なナレッジシステムがある様です。
    面白いと思ったのが、一流企業、経営層をターゲットにしており、一度関与したら離さない一面があるということ。そして、優秀な新人はOJTで鍛えていく。そのコンサルティング企業の資源こそが、新人の教育・スキルアップのための費用となる。
    そして、一流のブランディング構築による、かなり高額なコンサルティング費用。
    さらに企業側からは、レイオフなど従業員への防波堤としての活用、マッキンゼーというブランドを利用しての企業価値向上、マッキンゼーに眠るコンペチタ企業情報の入手 など、本来の課題解決以外での契約理由もある。
    まさに未来永劫の持続的繁栄のための、強固なビジネスモデルが構築されていることに感心しました。
    今のトップであるドミニク・バートンは、韓国、中国などアジアでの経験が豊富。
    抜け目なく合理的。
    内なる敵は、グーグルなど新興のIT系企業への人材転出だが、当面はアメリカ発のコンサルティング・ファームの繁栄は持続しそうです。
    恐るべし、アメリカ。
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    投稿日:2017.05.07

  • kijimasashi

    kijimasashi

    世界を動かす頭脳集団、マッキンゼー。名前はもちろん知っていたけど一緒に働いたことはなく、興味を持って読んでみた一冊。マッキンゼーの始まりから出版された2013年までの仕事やスタンス、世界に与えた影響なんかがトップの変遷とともにまとめられていて、コンサルティングについての理解が深まった一冊でした。ただ、自分は誰かのコンサルティングをするよりも自分の手の届く範囲のエンジニアリングの方が向いてそうかなと。提案に活かせるアイデアとかいくつかエッセンスはもらえたので活用していけるといいかなと思いまっす。続きを読む

    投稿日:2016.05.05

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