【感想】スマホに満足してますか?~ユーザインタフェースの心理学~

増井俊之 / 光文社新書
(15件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
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7
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0
  • 面白い教科書みたいな面白さ

    大学の講義録なのかな。スライドを前に滔々と語る姿が浮かぶ一冊です。機器やソフトのUIを設計する人に知っていて欲しい心理学や、実用と実験の歴史がばらまかれています。
    例えば、クリップボードから想定外のものをペーストしてしまった時に感じるガッカリ感は、クリップボードの中身を教えないUIが悪い。実験的にはこんな提案があった。(さて、君ならどうする?)という感じ。みずから考えれば考えるほど、楽しめると思います。続きを読む

    投稿日:2015.03.12

  • 面白い視点あり

    著者はPOBoxの開発者だというのを初めて知りました。情報視覚化の重要性等、面白い視点等色々ありましたが、内容があれこれ飛んでいて纏まりという点では若干微妙に感じた。
    また落ち着いて再読するといいかも続きを読む

    投稿日:2015.04.26

  • ユーザインタフェースについて考えてみよう

    著者の増井さんは,UNIX Magazine誌の連載記事「インターフェイスの街角」の頃から,ユニークな発想ができる方だなと思っていた。その後も,Software Design誌でも「コロンブス日和」という連載を読んでいる。
    どのようにすれば,より使いやすく,誰でも使えるものができるのか。それは,コンピュータソフトウェアだけではなく,家電製品のリモコンでも,本のデザインでも一緒なのだろう。自分など,改善点を見つけるよりも,人間が機械に合わせてしまうタイプなので,なかなか改善点を見つけることができない。
    ただ,この本を読むことで,どういうところに目をつけるとよりよいUIを考えることができるのか,ヒントを得ることができるだろう。
    続きを読む

    投稿日:2017.02.08

ブクログレビュー

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  • のな

    のな

    このレビューはネタバレを含みます

    当たり前に思ってることや使ってるものが、案外いろんなバイアスがかかってたり最適解でない可能性があるということを示唆してくれます。
    テーマがけっこう幅広いかつ章ごとに関連性があるわけでもないので、興味のあるとこだけ虫食い的に読んでも良いと思います。リファレンスも多いので、さらに知りたければ学びを深めることもできると思います。
    諸々の例はやや年代感あり。。
    「手品とUIは似てる」という話が好きでした^^

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.05.13

  • sanochihi

    sanochihi

    ひとつの大きな問題意識に基づいて体系的に書かれた本というよりは、
    「今世間で流行ってるインターフェースって絶対じゃないよね。他の選択肢としては、こんなことも考えられるよ」という代替案を、心理学や認証技術に関する最新の研究を紹介しながら、広く浅くちりばめたような本でした。

    少し「もやっ」としたのは、『誰のためのデザイン?』の著者であるノーマンの言葉を借りれば、「社会的な対応づけ」への配慮があまりにも軽視されているんじゃないかなぁ、という点です。

    例えば、キーボードのqwerty配列(私たちがまさに今使っているキーボードの配列のこと)について。
    こんな変な配列になっている理由は、タイプライター時代の名残だそうです。
    タイプライターは早く打ちすぎると不具合を起こしてしまうので、わざと変な配列にすることで打鍵を遅くさせ、不具合を防ぐ必要があったそうです。
    パソコンのキーボードは、いくら早く打っても不具合は起こさないので、遅く打たせる用のqwerty配列にする必然性は全然ありません。
    でも、この配列にすでに習熟してしまっているユーザーが、世の中に何人もいる。(それを「社会的な対応付け」といいます。)

    そのユーザーに、新しい入力の方法を学習させなおすコストと天秤にかければ、qwerty配列を残すという選択はまぁまぁ合理的なわけです。

    qwerty配列なんて、パソコンの世界では全然合理的じゃないんだぜ! と主張するのは簡単ですが、

    「全然合理的じゃないものにすでに習熟しているユーザーが、混乱なく適応できるように」

    という視点での配慮をすっ飛ばした 「新しいシステム」 は、 たぶん、 うまくいかないんじゃないかなぁ・・・

    とはいえ、本書の主旨は 「社会的になってしまった対応づけ」 を疑う! というところにあるので、あえてそのあたりを無視して書かれているのかもしれません。

    何より、「新しい技術(スタイル)と既存の常識をどうつないでいくか」なんて考える前段として、
    既存の常識にとらわれないで新しいスタイルをすっと適用していける一握りの人たちの存在が絶対に必要で、
    それこそがイノベーションの起点なんだろうなぁ、と。

    この本を書いた増井さんは、きっとその 「一握りの人たち」 なんだろうなぁ。
    この本を読んで「なるほど」と思えるのも、そういう 「一握りの人たち」 なのかなぁ。

    なんてことを思った、一握りの人たちじゃない私でした。
    続きを読む

    投稿日:2017.05.02

  • k-hajime

    k-hajime

    2017.04.06 この本から最も感じたこと。われわれは何の疑いもなく、こういうものだと思ってPCやスマホを活用しているが、実はまだまだ改善すべき膨大な課題、難題があるということ。もっともっと使いやすくしなければならないし、またできる可能性が十分にあるということ。続きを読む

    投稿日:2017.04.10

  • masakanou

    masakanou

    著者の作ったソフトとそれにまつわるエッセイといった感じで、タイトルと中身が一致していなかった。この本に満足できなかった

    投稿日:2016.01.10

  • mi832005

    mi832005

    「スマホ」と「心理学」をキーワードに授業をしなきゃならないもので,タイトルに飛びついた。が,スマホの話はほぼなし。インタフェースの話がメイン。モバイルメディアに限らず。てかむしろノーパソあたりが想定されているのかも。全体的に著者の作ったプログラムのポートフォリオといった印象。ところどころ,え,その考え方普通?と突っ込みたいところがあって,使ってみたいと思ったシステムは正直あんまりなかったなあ。いわゆるコンピュータ用語も普通に出てきまくりで(注はあるけど多くはウィキペディアへのURL),読みこなせる人もあんまりいないんじゃないかなあ。続きを読む

    投稿日:2015.09.05

  • nkon

    nkon

    新書。増井俊之。タイトルはアオリで、著者の研究を新書にまとめたもの。新ネタはあまり入っていなかったが、URL参照も実例も多く、簡潔で密度が高くまとまっているのでリファレンスとしては良い。

    投稿日:2015.07.11

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