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北森鴻 / 文春文庫 (19件のレビュー)
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もっこ
舞台は東京の西の果ての遠誉野市。 童謡詩人:樹来たか子をめぐる人間が偶然?にも集まり 25年前のたか子の死に触れようとした途端に 止まっていた歯車が動き出した。 疑問に継ぐ疑問に振り回されて、眩暈すら…感じて、 最後に待っていたのは予想外の結末でした。 「秋ノ聲」に書かれた「しゃぼろん、しゃぼろん」という 不思議な擬音については、実際に見に行った事がある。 言われてみれば、「しゃぼろん、しゃぼろん」と聞こえます。 ただ、初めて聞いた時に「しゃぼろん、しゃぼろん」という 音を活字として書けるかと言われたら、無理です。 そういう言葉を使えるところも、北森氏のスゴイところだと 改めて感じました。続きを読む
投稿日:2019.12.17
miyous
時間を忘れて読んでた。 話が飛んで、真相に近づいた?と思ったら場面が変わって、展開が早すぎてついていくのに必死。女子大生の卒論から始まった事件。男友達の家にあった古い詩から卒論のテーマが決まって難色を…示す男友達。明確な理由を知らされず男友達の反対を押し切って詩の卒論から何故著者が自殺したのか好奇心にかられて調べていくうちに偶然による2人の紳士の遭遇に3人で調べていく事になる。全て遠誉野の町が意思を持って引き合わせたと最後はオカルトちっくでしめくくられている続きを読む
投稿日:2018.04.08
tantan
ヤラれた・・・!伏線をすっかり忘れてのめり込んでた~~!!!w 北森作品には民俗学や骨董のに関する知識が、ぎゅぎゅっと詰まっていて興味深いので、そっちに気をとられているとストーリー展開を忘れちゃったり…するのよねぇ~w すっかりコンプしたつもりになってたけど、まだ途中だったことに気付いて、かなり嬉しいw あと3冊、忘れないうちに読んでおこ~っと!!!続きを読む
投稿日:2016.05.25
Sugar
なかなか面白いけど、話のテンポがもっさりな感じ。 若くして亡くなったお母さんの死にまつわる秘密や、妙に魅かれてしまう雰囲気や、色々伏線があるんだけど半分くらいでなんとなく想像がついてしまう。
投稿日:2016.02.13
やまだん
このレビューはネタバレを含みます
北森鴻の作品は,読んでいるときはとても面白く,夢中になって最後まで読むのだが,しばらくたってからその本を手にとっても,内容を思い出せないことが多い。「闇色のソプラノ」もそんな作品である。北森鴻の作品が,あとになって深く印象に残らないことが多い理由はいくつかあるのだろうが,この作品が,そのような作品になっている理由は,プロットが複雑すぎて,要約しにくいことにあると思う。「要するに,この本はこういう内容なんだ」という説明がしづらい。だから,印象に残りにくいのだ。プロットが複雑すぎる原因は,北森鴻が,サービス精神が旺盛すぎる作家であり,詰め込み過ぎてしまうからだと思う。読者を楽しませよう,びっくりさせようとしすぎて,やりすぎてしまっているのだ。 この作品の中心となる人物は,樹来たか子である。ヒロインである桂城真夜子は,卒論のテーマを樹来たか子とする。そのきっかけは,樹来たか子の夫の不倫相手の子どもである洲内一馬と付き合っていたからであった。また,樹来たか子の遺児である樹来静弥が教師をしており,その樹来静弥の主治医櫟心太郎は,かつて,樹来たか子が死亡した事件で探偵役を買って出た大学生だった。ここまで偶然が重なると,ご都合主義と言わざるを得ない。「このような偶然が重なるのは,架空の都市である遠誉野市が,不思議な都市だからだ。」という説明がされているが,残念ながら,ご都合主義を払拭できるほどの説明になっていない。 また,この作品は,犯人の印象が薄い。過去の事件では,樹来たか子は他殺ではなく,本当に自殺をしていた。自殺の理由は,夫である樹来重次郎を殺害してしまったからであり,殺害した動機は,樹来静弥が父である樹来重次郎を殺したいほど憎んでいたからである。現在に目を向けると,弓沢征吾と高梨幸太郎という二人の人物を殺害したのは樹来静弥の恋人であり,医師である美崎早音であり,ミスディレクションとして用意されていたのが,樹来静弥の主治医だった櫟心太郎であった。櫟心太郎は,中盤から終盤に掛けて,すこぶる怪しい人物として描かれているが,美崎早音は,ほとんど描写もなく,唐突に真犯人であることが分かる。驚愕の真相といえなくはないのだが,あまりに唐突なので,驚くというより,「そんなのあり?」という感じに思えてしまう。更に,樹来静弥がウィルニッケ脳症という,将来の記憶が残らないという症状であったことが分かる。この点については,それっぽい伏線がたっぷりあり,「なるほど,そういうことだったのか」と思えるのだが,事件の真相解明にこの設定があまり生かせていない。 ヒロインである桂城真夜子の恋人であった刑事,洲内一馬が,樹来重次郎の不倫相手の子どもであったことや,「2-1=3」の数式の謎,そして,最後に民俗学者の殿村三味が狂言回してきな立場から真相を明らかにするところなど,終盤で話を盛り上げようとしてくるのだが,食傷気味になるほどの詰め込みぶりとなっている。このようなサービス精神は嫌いではないが,やや消化不良になってしまっており,練り込み不足感がある。読んでる途中は,文句なしに楽しめたが,最後まで読んで,「それで…?」となってしまった。この点を割り引いて…★3つで。
投稿日:2015.08.25
mana
私、北森氏のファンなんです。 特に異端の民俗学者・蓮丈那智(女性ですよ)と旗師・冬狐堂の。 なので初めてノンシリーズを読んだじゃないかな~もしかして。 本書もそうでしたが、北森氏のすごいところは、なん…といっても複雑に絡み合うプロット! 読んでいて先が見えないのよ、ホント。 それと、本書にも民俗学的な部分も織り込まれているし。 あと、ラストの驚愕な真実には、お~~となってしまいました。 過去と現在、それから手記などをうま~くミスデレクションへと導いていたり。 やられた~っていう感じがします(笑)。 ますます北森氏ファンになったことは言うまでもありません。 まだ北森氏作品を読んでいない方には是非おすすめしたい作家です。続きを読む
投稿日:2015.01.14
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