【感想】ラブソングに飽きたら

加藤千恵, 椰月美智子, 山内マリコ, あさのあつこ, LiLy, 青山七恵, 吉川トリコ, 川上未映子 / 幻冬舎文庫
(10件のレビュー)

総合評価:

平均 2.6
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ブクログレビュー

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  • 43street

    43street

    8名の女性作家が「ラブソング」をテーマに書いた8つの短編物アンソロジー。

    加藤千恵、椰月美智子、山内マリコ、あさのあつこ、LiLy、青山七恵、吉川トリコ、川上未映子

    という面々。
    知らない作家さん、初読の作家さんも居て、どれか良かったら長編物を読んでみようと思って手に取った本だけど、女性が読んだら共感できる部分があるのかもしれない、というような内容ばかりで、私には残念ながらどれもダメだった。

    ちなみにテーマになってる「ラブソング」だけど、実在の曲を入れている作家さんも居るが、具体的な歌をあげていない作品もあり、取り上げられた曲を実際に聴いてみる・・・なんて事にもならなかった。
    音楽好きにも奨められない本でした。
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    投稿日:2023.03.30

  • Hitomi

    Hitomi

    山内マリコさん作品 11

    超遅咲きDJの華麗なるセットリスト全史
    (山内マリコさん)と
    雨宿りの歌(あさのあつこさん)が
    印象的。

    こういった短編集でないと出会えない、
    出会わなかったであろう作家さんの
    作品も読むことができて良かった。

    川上未映子さんの作品は
    わたしにはまだ難しいな、、
    もう少し大人になったら分かるのだろうか。
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    投稿日:2022.03.20

  • いるか

    いるか

    17/06/14 (45)
    ふつうの恋愛ものじゃないのは本のタイトルのとおりなんだけど、なんかやだなあていう嫌悪感な話が多かった。
    川上未映子さんの『ふたりのものは、みんな燃やして』が読めてよかった。

    以下引用はどちらも川上さんのから。

    ・P324
    思い出って、ほら、誰のものでもないからさ。

    ・P329
    だから、わたしがあなたを愛していたかどうか証明することはできないけれど、いま誰かが誰かを愛していないからといって、いま自分が誰かを愛していないからといって、そしていま自分が誰かに愛されていないからといって、それを悲しく感じる必要はないのかもしれない。淋しく思う必要は、もうないのかもしれない。だって、その大きくて完全な愛がどこかにあることと、それがいまの自分たちに関係しているかどうかってことは、まったくべつのことだから。自分たちのそばにいま愛がないからって、愛そのものが存在しないというわけじゃない、
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    投稿日:2017.06.14

  • na2ko3

    na2ko3

    とくに好きだったのは、「雨宿りの歌」「1996年のヒッピー」「ふたりのものは、みんな燃やして」の三作。

    「雨宿りの歌」
    主人公の受けた傷がものすごい現実味で迫ってきて、実際の自分の経験かと錯覚しそうになった。あさのあつこさんの小説を読むのは中学生以来だったけど、物語と思えない、すべて「自分のこと」になる感じを昔と同じように味わえて嬉しかった。他の小説もまた読みたい。

    「1996年のヒッピー」
    認められたい、評価されたい欲求であふれてるのに、土俵に上がる自信はない。
    だから特別な人に認められてる自分は特別、という理論にすがりつく。
    振り返ると恥ずかしい思いあがりかもしれないけど、そんな時期のかけがえのなさはほんものだと思うので、丸ごと認めて大切にできたらいいなと、これまた自分のこととごっちゃになりつつ感じた。

    「ふたりのものは、みんな燃やして」
    なんとなく薄もやのかかったような世界。
    国も時代も分からないまま、描かれているのはほんの一場面ずつ。
    状況が変わったり、問題が解決したりとかはないけど、それでもレネやイヴァン、メルヴィン寮の女の子たち、ムーアがそれぞれに生きてるっていうのを目撃しただけで、救われた気持ちになった。
    不思議な感覚。
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    投稿日:2015.07.16

  • sami0518

    sami0518

    音楽をテーマにしたアンソロジー。
    好きな作家の加藤千恵さんが筆者の中に入っていたので手に取りました。

    ラブソングとタイトルに入ってますが
    それぞれの短編はラブソング以外の曲もテーマになっています。
    実在する曲が使われていたり
    架空の曲だったりもしたけど

    加藤さんの『約束のまだ途中』と
    あさのあつこさんの『雨宿りの歌』がよかったな。


    加藤さんの作品は、結婚する親友(小学生からの仲良し)との思い出の曲を中心としたストーリー。
    自分の状況と結構かぶるところがあり、かなり共感出来ました。

    あさのあつこさんの作品は、少しミステリーっぽい側面もあるんだけど、小学生の時にある事件に遭遇し雨にトラウマを抱えている女性の話。
    最後の真相が解明された時のすっきり感と運命としかいえない展開もなんだかよかったです。
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    投稿日:2015.07.14

  • 610@活字中毒

    610@活字中毒

    このレビューはネタバレを含みます

    恋愛と音楽を絡めたアンソロジー。切なかったり、元気を貰えたり、不思議な話だったり…そんな8つの作品が収録されている。好きな作家ばかりだったので、読むのは楽しかった。どの作家もその作家らしい特色が出ていた印象。椰月美智子の作品が読んでいて1番印象に残った。

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    投稿日:2015.06.20

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