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上村亮平 / 集英社文芸単行本 (5件のレビュー)
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tpochi0717
このレビューはネタバレを含みます
7歳の誕生日に船に乗って、父はそれっきりいなくなった。 消えた父の面影を残したまま、貧しい叔父に引き取られた僕は 湖がある寒い街で少年時代を過ごし、大人になって港で働くようになる。 そこで盗難車や事故車を売買している男は、 かつて少年と父だけが知っていたサイモンそのものだった。 サイモンが語った船上での父と交わした言葉と最後。 アイスホッケー場で出会った彼女と、少年時代に近所にいた、今はもういない少女との思い出。 喪失を抱えてもなお、人は生きていく。 それは少年だけに限らず、サイモンだって、他の人だって同じ。 暗く寒々しい情景が浮かんだよ。 父の最後は、本当かなあ?
投稿日:2021.12.25
吉日なり
2015.4/11 図書館より拝借のすばる文学賞作品。というのは後で知ったことで、装丁とめくってみた時の行間の奥行きに惹かれて手に取りました。不思議な空気感が漂ってます。作家は日本人のはず...時間軸…も行ったり来たりで、主人公の喪失感が両肩にずっしり重ったままエンディングにきてフワッと解放されるという...今までにない読後感の作品でした。続きを読む
投稿日:2018.01.09
shiraki0402
本の題名のように、夜の静かな湖のような陰鬱な幻想的な雰囲気が漂う作品。面白くもないし、興味を覚えるような内容でもないが、最後まで読まされてしまう。
投稿日:2015.04.22
paratroop
装丁に惹かれて借りた本。次作が楽しみな作家さんの一人になった。江國香織さんが「手ざわりがある」とコメントしていたのも分かる気がする。 主人公の言葉や身に起きる現象が誰かとリンクしていたり月を骨に例えたりしていて面白いし、夜の空気や時間の流れ、月明かりと人の歩み・・・そういったものを感じて穏やかな気持ちにもなった。
投稿日:2015.04.16
booksjun
日本の物語なのに、まるで海外の作品のよう。よく分からない部分もあったけど(文学は難しい^ ^)、なんか妙に好きな作品でした。次作が楽しみかも。
投稿日:2015.01.17
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