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椎名誠 / クリーク・アンド・リバー社 (20件のレビュー)
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総合評価:
yakitori
2
椎名誠の原点、スーパーエッセイ第一弾。
そもそもこの本及び椎名誠を知ったのが私の場合、FMラジオでやっていた「さらば国分寺書店のオババ」のラジオドラマだった。全10話で主に制服関係者に対する不満や偏狭な観察と独自の考察を「昭和軽薄文体」で毒…を吐きまくるめちゃくちゃ面白いドラマだったのだが主演が当時「スネークマンショー」でノリノリの伊武雅刀があの声量でやったからたまらない・・・また最終話の後、原作者の椎名誠と伊武雅刀の対談もあり、今考えればすごく贅沢なドラマであった。 とそのようなわけで本屋でこの本を手にしたのだが、それまではエッセイというと北社夫の「ドクトルマンボ-航海記」ぐらいしか読んだことがなかったのでこれもエッセイなのかと正直思った。というか普通のエッセイほど高尚ではないのでスーパーマーケット的エッセイという事で「スーパーエッセイ」と呼ばれていた。 とにかく文体が「昭和軽薄文体」と呼ばれる独自の文体で「である」、「なのだ」などの断定口調で語られるこのエッセイは、他にも東スポの見出しのような例え(「全車両ギヤマンくずしの脂汗ねとねと陰獣ギャオスの背骨双手ひしぎ、血ヘドの逆襲」)が随所に登場し思わずにやりとしてしまうのである・・・・そしてこれが椎名誠の骨頂であるのだが、扱うネタが非常に身近で一度は自分自身も考えたことがある疑問や体験した事のあるささいな出来事を題材にまるでその事の裏にすごい陰謀や企みが隠されていることを例の「昭和軽薄文体」で妄想しまくるのである。あと身近に感じてしまうのが、心ではコノヤローとかコロス!とか思っているのに、口をついて出る言葉が「あの、あの、えーと」などの歯切れの悪い言葉しか出てこないという情けなさ・・・このギャップにも笑わされるし、そうそう俺もそうと共感してしまうである。 とにかく電車の検札にドキッとした経験のある人は、本書を読むべし!と言っても旧国鉄時代の話が多いので現在のICカードでの自動改札が当たり前の方にはピンと来ないかも。 続きを読む
投稿日:2015.02.05
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midnightwakeupper
このレビューはネタバレを含みます
あらゆる飲食物のなかで「ビールが一番好きだ」だが、飲食店で冷やしすぎて、水滴の付いたキリンレモンのコップで出されるビールには反感を持つ、食物ではラーメンが好きだが、これは急いで食うことが必要で、読書と相性が悪い。食べつつ、「国分寺書店のオババはなぜ持ち込んだ段ボール箱を一瞥もせず俺(筆者)を無視したのであろうか」 一見とりとめないが、オババは売りに来た若者に「こんな全集の端本ばかり持ち込んでどうするんだい」と冷遇し、店は見渡してみれば全集の全巻揃いがひしめくというハイクラスインテレクチュアル御用達らしかった。 「制服」というものが嫌いなのは、鉄道乗務員が「乗車券を拝見します」と回ってきて、小銭で乗越運賃を取ることや、公務員が安価な官舎に入居していることにも向けられるが、ときには腕力に訴えても秩序を維持する機能は認めている。
投稿日:2023.10.15
佐京
普段の何気ない出来事でも自分の感じたことを掘り下げて細かく言語化すると本になるくらい長い文章になるんだな〜と思った。自分が感じ悪い態度とられて嫌な思いしたのに、それでもオババに敬意を払っているのでえら…い。続きを読む
投稿日:2022.09.26
moboyokohama
著者の中には紺色制服着用職、特に公務員に対する反感と、ジャーナリズムに対する世直しのほのかな期待が同居する。 しかしジャーナリズムに対する期待はとあるパーティーでのウニ寿司攻防戦に敗れたことによって崩…壊する。 自らの生活に必要なのはジャーナリズムではなく著者が敵とさえ思っていた紺色制服着用職の人々であると気づく。 国分寺の古書店の女将はやたらと客を叱り飛ばす嫌な店主であったがしかしそれは真っ当な叱責であり客を大切にする本来の書店の姿なのだとも気づくのだ。 著者自身が名付けた「昭和軽薄体」なる文章には少々慣れが必要だが、体制に牙を向くような若い著者のバイタリティーを感じる。続きを読む
投稿日:2022.09.13
show
どうでもいいことを延々と書いている。昭和軽薄体?なんだそれという感じ。 同時代で読んでもやっぱりイマイチだったと思う。
投稿日:2017.12.12
のり坊
何処にでもいる小市民の嘆きと愚痴。この雑文に出てくる岡留安則さんは那覇でスナックをやっている。こんなことってコンプライスに引っかからないのでしょうか。オババは直接実害をを受けることが無くなったので懐か…しく正しい人となったのである。センチは道を殺める。続きを読む
投稿日:2014.10.26
teds
中学生の頃、ラジオドラマ化されたこのスーパーエッセイを聴き、原作を手に取ったことが読書大好き人間となるきっかけだった。 人生に本は欠かせない。
投稿日:2014.04.02
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