【感想】深泥丘奇談

綾辻行人 / 角川文庫
(43件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
7
12
17
4
0

ブクログレビュー

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  • ねこた

    ねこた

    本当に本当に幻想小説!(作者さんは怪奇談と仰ってます)
    この世(作中)は現か幻か、と感じました。
    綾辻さんがもっと好きになりました!

    投稿日:2024.04.08

  • もー

    もー

    このレビューはネタバレを含みます

    Anotherのような新鮮さは感じなかった。
    面白いのだが、「続編を探すほどか?」という、いま一歩な感じがある。
    裏表紙の「現実が崩れていくような・・」というような恐怖も感じず、その点はAnotherの上巻から下巻に入っていくあたりの違和感や気色悪さに遠く及ばない。
    最も良い作品を最初に引いてしまったのだろうか。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.23

  • taka

    taka

    綾辻行人の作品は、館シリーズと
    殺人鬼シリーズを読んでいる。
    もっと怖い話を想像していたが、
    伊藤潤二の漫画のようなイメージ
    に近いような気がする。
    私こと小説家と、掛かりつけにな
    る病院との関わりを発端に、私は
    怪奇な出来事に巻き込まれていく。
    丘の側の路線で目撃したエピソード
    は、目撃した物が何なのか想像を
    掻き立てられた。
    長雨の話、悪霊と憑き物落としの話
    も印象に残った。
    続編も書き溜めしているようなので
    早く読みたい!
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    投稿日:2023.12.16

  • isutabi

    isutabi

    京都のようなそうであらへんような地を舞台にした短編連作奇談集。

    /体調不良ぎみで深泥丘病院に通うことになった頃から本格推理小説作家で論理的でありたいはずの主人公の周辺で、どうやら皆が知っているようやのにずっとその辺で暮らしている自分だけが知らへんらしい奇妙なできごとに出会うようになったんやけど、結局なんも解き明かされんと、それどころかなんかあったことすら忘れてもうてて、なんかあったような気だけはしてるんでそこはかとない不安が続いてるって感じの話。

    /すいすいっと、あっちゅう間に読め適度に不思議なんでほんのり刺激的で読書の愉しみを得られます。

    ■深泥丘についての簡単なメモ

    【石倉(一)】深泥丘病院医師。脳神経科が専門だが状況によっては内科も担当する。左目にウグイス色の眼帯をしている。
    【石黒(二)】深泥丘病院医師。消化器科が専門だが状況によっては内科も担当する。右目にウグイス色の眼帯をしている。
    【石黒(三)】深泥丘病院医師。歯科医。眼帯はしていないがウグイス色の四角いフレームの眼鏡をかけている。
    【石倉カンタ】小学四年生くらいの男の子。石倉医師たちの誰かと関係があるのかどうかは不明。奇術「送り火当て」に立候補した。
    【井上奈緒美】三十四歳。正確に発音するのが難しい「*****」が憑いたらしい。
    【乙骨】Q大奇術研究会会員。
    【会長】深泥丘病院が属している医療法人再生会会長。深泥丘魔術団のトップでもある。ミイラのような老人。
    【鍵】《「何に使うか分からない鍵」というのは、その存在自体がどうも気分を落ち着かなくさせるものである。》p.191
    【神屋】刑事。五十年配で小柄。
    【熊井】刑事。若くて大柄。
    【黒鷺川】小さい川だが雨が続くと氾濫を起こすのでとある儀式が必要。
    【古代の夢】如呂塚遺跡のみやげ。遺跡発掘セット。カプセルトイみたいなもん。砂を固めたキューブからブツを掘り出す。
    【理】解説の森見登美彦さんによると《理に落ちることから上手に逃げ続けるのは難しいのである。》p.311
    【咲谷】深泥丘の看護師。左腕に白い包帯を巻いている。
    【咲谷歯科】猫目島にある歯科医院。主人公が旅行中にかかる。
    【サムザムシ】どうやら歯科医療にかかわるらしい。
    【歯科治療】《一般に行われる虫歯の治療は、まあ云ってみれば土木工事ですからな。》p.167
    【正体不明】《そもそも「正体不明」を「正体不明」のままに受け入れて気にしないでおくという、この態度には相当な精神力が要求されるものでもある。》p.283
    【ちちち…】あるものの鳴き声? 古賀新一さんの『のろいの顔がチチチとまた呼ぶ』を思い出しました。包帯とか眼帯とかそれっぽいし。そういえば猫目島も古賀新一さんっぽいネーミング。
    【妻】よその土地出身だが夫よりいろいろ知っているらしい。《わたしよりずっと長くこの町に住んでいるくせに》p.63
    【土地の記憶】《土地が持つ記憶というのは、住む人間の心に浸透するものなのです》p.71
    【如呂塚】古墳がある。
    【猫目島】妻や咲谷の故郷。南九州にある。
    【パターン】まず何かが起こっているらしい状態が描かれ、次にそれまでの経緯が描かれ、現在に戻り決定的な何かが起こる、というパターンが多いようだ。
    【病気】解説の森見登美彦さんによると《自分が病気であることと世界が病気であることは一つである。》p.310。たしかに。
    【宝月清比古】霊能者。容貌は住人並。むかし大失恋したことがあるらしい。
    【本格推理小説作家】《どれほど不思議な出来事も奇怪な謎も、すべては論理的に解決されるはずであり、そうあらねば困るのである。》p.23
    【ミスター外戸】深泥丘魔術団のメンバー。
    【深泥丘魔術団】「会長」が主催する奇術愛好者たちの集まり。
    【ヤッちゃん】妻の友人。猫目島出身で岡山在住。
    【六山】五山の送り火はたまに六山になるらしい。
    【*****】名前を正確に発音するのが難しい水妖の一種らしい。うっかり真の名を発音できてしまうと取り憑かれるらしい。
    【*******】火妖らしい。水と仲が悪い。
    続きを読む

    投稿日:2023.12.05

  • sayasayaya

    sayasayaya

    深泥丘病院を軸に書かれた怪奇。
    それぞれの短編が繋がっているような
    いないような。
    あいまいな世界のまま説明なく進んでいく物語。
    おもしろかった!

    投稿日:2023.10.13

  • dai-4

    dai-4

    個人的・夏のホラー強化月間。曖昧さは狙ってのことだってのは分かるし、クリアカットに提示される方が却って嘘くさいのもあるんだけど、何だか歯切れの悪い物語。しかし作者的には、続編を書きたくなるほどお気に入りのシリーズな訳で…。続きを読む

    投稿日:2023.08.28

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