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司馬遼太郎 / 文春文庫 (83件のレビュー)
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総合評価:
JumbleSoul
3
酔って候
幕末の藩主達を主人公にした短編集。呑兵衛殿様の山内容堂(土佐藩)、どちらかと言うとバカ殿様の島津久光(薩摩藩 )、マニアックな武器ヲタ殿様の鍋島閑臾(肥前藩)と、キャラの濃い藩主達の物語は面白い。人格…者だったらしい伊達宗城(伊予宇和島藩)編のみ、軍艦のエンジニアを命ぜられた町人が主人公で、頭の古い侍達に苦しめられるが苦難が実を結ぶ結末が爽やか。続きを読む
投稿日:2015.01.07
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サトウ
このレビューはネタバレを含みます
山内容堂、これまで呼んできた幕末史のイメージ通り、キレ者なのにロマンチストで酔狂、なんだかかわいらしさを感じる。 当時、時勢を先読んで公武合体論の走りのような考えで先行していたはずの彼が、最終的には拗ねて山に籠り切って女と酒に耽溺していったこと、なんだか辛くなった。やるせない。 島津家ってだいぶクソな気がする。幕末史を読めば読むほど薩摩好きになれませんごめんなさい。 伊達宗城というよりは嘉蔵の話が中心だったが、これは泣けた。先に花神で蔵六目線を読んでいたからこそ、なおのこと蒸気船作りの難題とか身分制度の厳しさがより強いものだと認識できて、めげずに頑張る姿が心に沁みた。 鍋島閑叟は、浅い知識しかなかったけど、意外と本作で1番面白いパートだったかも。ミニェー銃しか知らなかったけどエンフィールド銃というさらなる小分類(?)があったのね。 龍馬目線も蔵六目線も、今回は鍋島閑叟目線も学んで、改めて長崎を訪れてみたくなった。
投稿日:2023.08.12
らつき
audibleで視聴 伊達の黒船 これホント⁇と思うウソのような話。 見たこともない黒船を作れと言われた、長屋に住む、誰からもバカにされている貧乏な男。 ひとりプロジェクトで、上司も周りも誰も手伝わず、嫌がらせを受けながらも、なんとか黒船のエンジンを作っちゃう。 格が低すぎて発注者の殿様にも直接会うこともできずじまい…時代とはいえせつない ストーリーは面白い
投稿日:2022.08.26
J
幕末期の賢侯と呼ばれた異色の大名をモチーフにした4つの短編より構成されている本書だが、その中で、伊達宗城が治める宇和島で身分も低く渡世も苦手な一庶民である嘉蔵が、40代になってから自身に眠るクリエイテ…ィビティを目覚めさせ、見たこともない蒸気機関の製作に挑む『伊達の黒船』は特に心を揺さぶられて秀逸だった。続きを読む
投稿日:2022.04.30
りゅうじ
p.199 親が子をおしあげて隠居させ、自分が相続者になるというはなしは、町人の社会にもあるまい。 p.313 人間の物の考え方というものは議論でやるべきものではない。眼で見、手で触れる物で表すべきだ。 藩主の視点で見ると幕末のイメージもまた変わってきます。いろんなフィルターを自分の中にもっていたいなーと思いました。
投稿日:2022.04.04
みたらし
面白かった。 幕末人気は高けれど、なかなか“主役”にはなりにくい四人の藩主を中心とした物語。 徳川幕府の最後を飾る藩主たちだが、彼らを知ると徳川270年の“罪”が分かり、維新は起こるべくして起こされた…のだと感じずにはいられない。 続きを読む
投稿日:2022.03.07
えびふらいちゃん
これを読んで龍馬伝などを観るとまた全然違って視点で楽しめる 同時代の賢人の半生も面白い これを読んだ後では高知の日本酒、酔鯨を飲んでかつおをたべたくなります
投稿日:2022.02.11
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