幕末

司馬遼太郎 / 文春文庫
(80件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
3
34
28
4
1

ブクログレビュー

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  • yappinkun

    yappinkun

    幕末の暗殺に焦点を絞った短編集。暗殺だけは嫌いだといいながら、司馬遼太郎が書いたもので、小説ではあるが、人間と事実に重きを置いたもの。
    幕末史を考えるには、良き一冊ではあるが、小説としては物足りない。

    投稿日:2021.04.01

  • cinejazz0906

    cinejazz0906

    『桜田門外の変』に始まる幕末での暗殺事件が、12編の小説形式で語られています。坂本竜馬と中岡慎太郎が河原町三条の “近江屋” で横死、その復仇を企てた海援隊の陸奥陽之介が募った剣客・後家鞘(ごけさや)こと土居通夫(後の大阪府権知事、兵庫裁判所長)を綴った『花屋町の襲撃』。“蛤御門の変”で長州藩の武装入洛に反対し、逃げまわる桂小五郎(後の木戸孝允)を助ける京の芸妓・幾松(後の木戸侯爵夫人松子)のことに触れた『逃げの小五郎』に興味を持ちました。続きを読む

    投稿日:2020.06.02

  • tokyobay

    tokyobay

    「暗殺者だけはきらいだ」「人間のかざかみにもおけぬ」という著者が歴史遺産と割り切って?書いた暗殺者たちの物語。著者については詳しくないが、基本的には主人公をヨイショする傾向があるようなので、その点では本書は異色作といえるのかもしれない。歴史書ばかり読んでいると政治情勢と政治思想ばかりに目がいってしまい、その当時に生きた個々の人間の生き様や事件の詳細に立ち入ることはない。たまには歴史小説を読んで、無味乾燥な歴史書に彩りを加えていく作業も必要に感じる。
    確かに、著者も言うように暗殺者というものが歴史に寄与する事はないのだろうが、桜田門外の変だけは歴史を躍進させたという点で例外であり、世界史的にも珍しいのかもしれない。しかしながら、「明るい明治」という史観を持つ著者がその転換点となった事件を特別扱いするのは当然であるし、そういう史観に縛られて桜田門外の変を解釈するのはセンチメンタリズムでしかなく、さらには歴史にロマンを持ち込むという誤りを犯す事になるのだろう。(なら、歴史小説なんか読むなよって話だが・・・)
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    投稿日:2020.06.01

  • yoshi2013

    yoshi2013

    あとがきにあるが初期の作品であり、想像するにまだアシスタントは少なかったろう。しかし、自力で歴史を調べたのであろうがその濃密さは後の作品同様で細やかなエピソードでも取り上げ暗殺者達の生き様とその時の状況を浮き彫りにしている。それぞれが短編でありながらも有名無名を併せ数多くの人物を登場させ読み応えがある。
    田中顕助のみ3編に登場しているが、作者がよほど気に入ったか、あるいは自叙伝やインタビューなど多くの資料が残っており書きやすかったからか。最後の攘夷志士がとても程よい笑いもあり悲壮感ありで殊更味わい深い。
    続きを読む

    投稿日:2019.11.02

  • smatoga

    smatoga

    龍馬がゆくと同時期に書かれた短編集。清川八郎を描いた「奇妙なり八郎」や何度か取り上げられる井上聞多(井上馨)、幕末の数年の間の暗殺事件をふまえて、どう歴史が動いたか淡々と描く。

    投稿日:2019.09.28

  • うどん

    うどん

    あとがきで著者は「暗殺だけは、きらいだ」と語る。そんな著者が幕末に起こった暗殺事件を記した連作短編集。

    普通に考えれば、暗殺なんてものに政治力や体制変革を期待するもんじゃない。むしろ、暗殺によって変わってしまうような社会や組織は遅かれ早かれ、変わってしまうものだし、ろくなものじゃなかったのだろう。

    が、幕末はそんな暗殺が評価された時代であり、志士たちは世直しになると信じて暗殺を企画し、実行し、死んでいった。

    本作品に登場する暗殺の当事者の多くはバッドエンディングを迎えている。政治判断もないし、自身の将来も考えず、暗殺に没頭する彼らに対して爽快感や死への同情も起こらない。司馬作品にしては、ちょっと異色の味わい。

    結局、亡くなった彼らと今知られている幕末の英雄たちとの違いは運良く生き残ったかどうかだけ。伊藤博文や桂小五郎、田中顕助など教科書に載るような有名人の扱いは本書では冷たい。
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    投稿日:2019.07.30

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