【感想】秘戯書争奪

山田風太郎 / 角川文庫
(1件のレビュー)

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  • reinou

    reinou

    このレビューはネタバレを含みます

    初出1968年。週刊新潮連載。展開は「くの一忍法帖」ソックリで、古代の四十八手を記載した文書という宝物争奪戦の要素が違う点か。初出時はともかく、現代ではエロとは言い難く、せいぜい「微エロ」範疇に入るくらいかな。甲賀くの一対伊賀忍者の対決はかなり荒唐無稽だが、幕府対公家の対抗関係や主人公のロミオとジュリエットの構図は王道。そして秘儀書争奪の背景につき、将軍家定の不能の隠蔽と薩摩篤姫の円滑な輿入れの必要性、阿部正弘政権は開国圧力など問題山積の中で薩摩にも朝廷にも弱みは見せられずとは、さもありなんと思わせる。
    ただ、時代小説で「女子大生のごとく真剣に問う」というくだりには苦笑してしまった。まぁ、それを含めて著者らしいと言えば著者らしいのだが…。

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    投稿日:2017.01.23

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