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今野敏 / 集英社文庫 (9件のレビュー)
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yoichiokayama
琉球の下級士族の家に生まれた富名腰義珍は、病弱や気弱を克服するために門外不出の唐手を学びはじめます。 師の言う通り、毎日同じ型を繰り返す稽古の中で、義珍の心身は強靱になっていきます。 教育者となった義…珍は、唐手を青少年の育成に役立て、沖縄のみならず、本土にも普及させることを決意します。 本当の「唐手」か、スピードや筋力を重視した「空手」か。 経営面も考えなければならず、義珍の苦悩は続きます。 師弟愛、夫婦愛、親子愛も描かれた、重厚な武術小説です。続きを読む
投稿日:2020.06.30
shadi
空手の原点、ここにあり。琉球空手を極め、日本本土に広めた人物、富名越義珍。明治から昭和まで、激動の時代を駆け抜けた、伝説の空手家の、波瀾万丈の生涯を描く。 義珍は、子供のときに、体を鍛えるために、空手…をはじめる。以来、「空手は、心身を鍛えるために、修業を積むものだ」という新年を貫き、決闘や、試合を好まなかった。そこが、「武士猿」こと、「本部朝基」と異なる。古典的琉球空手を、重要視した義珍。しかし、日本本土で広まりつつあった空手は、時代を経るごとに、その形を変えていった。そんな状況の中、義珍は、晩年、何を思ったのだろう?続きを読む
投稿日:2013.09.10
beetle5555
空手を本土に広めた船越義珍の話。型に始まり型に終わる。極真の大山総裁も習ったらしいので非常に興味深かった。
投稿日:2013.03.06
小田 浩彦
このレビューはネタバレを含みます
空手(もとは唐手と呼ばれていた時代)を、沖縄から本土に広めた船越義珍の伝記的小説。カラテの歴史が学べて面白かった。
投稿日:2012.08.18
diver0620
沖縄に行くことになったので、気分を盛り上げるため読んでみる。 沖縄といえば「空手」!?。現代「空手」の開祖 船越義珍の伝記小説。 やっぱり、大衆に広める=スポーツ化=薄れていく本質、は避けられない…のか。悩む義珍の姿が痛々しい。柔道の創始者 加納治五郎もそのように悩んだのだろうが、作者が違えれば表現は違ってくる。押井 守監督の解説によれば、今野 敏は「作家が空手をやっているのではなく、空手家が小説を書いているのだ」とのこと。一流派まで興しているのだそうな。そのあたりの、武道としての捉え方の違いが、夢枕 獏の描く武道小説との感触の違いになるのだろうか。 きっと中国拳法でも同じ問題が起こっているに違いないのですが、誰か書いてくれないかな。 読むと古武術に直接触れてみたくなる。続きを読む
投稿日:2012.05.27
inutools
“拳”豪が活躍する武侠小説かと思って手に取ったら、実在した人物の伝記小説でした。 最初は襲いかかる敵をばったばったとなぎ倒して行くような場面を期待して読み始めたのですが、そのような場面はほぼ皆無。代わりに、沖縄伝統の武道としての唐手を正しく伝えられずに苦悩する義珍の描写が多くみられます。 個人的にその人間らしい姿に共感を覚え、おそらくはそれが原因で作品に惹き込まれてしまいました。派手な内容の話ではなかったのですが、読後感としては非常に満足。ただ一点、義珍が本当に伝えたかった沖縄伝統唐手の極意が、今もちゃんと継承されているのかだけが気がかり…
投稿日:2011.11.23
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