【感想】戦争と平和 (一)

トルストイ, 藤沼貴 / 岩波文庫
(19件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
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7
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ブクログレビュー

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  • pontakun2010

    pontakun2010

     題名は、よく聞くけれど、どんな話なのか全く知らなかった。ピエールが主人公なんだろうと思いながら、登場人物が多すぎてよく分からず、本の最初にある系図を見ながら読み進めた。

    投稿日:2024.02.04

  • 司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    「一八〇五年夏、ペテルブルグ。上流社会のパーティに外国帰りの奇妙な青年ピエールが現れる。モスクワでは伯爵家の少女ナターシャが名の日の祝いに平和を満喫。一方従軍するアンドレイ、ニコライらに戦火は迫り―対ナポレオン戦争を描いて世界文学史に輝く不滅の名作!新訳。」

    ・トルストイは19世紀ロシアの大作家。
    ・『戦争と平和』は、ロシアの貧しい農民たちのプロレタリアート(都市労働者)化が起こっていた激動の時代、1869年に完成した。
    ・本書は、ナポレオンがロシアに信仰した祖国戦争の時代を舞台に、大貴族の私生児ピエールとその知入のアンドレイ公爵、二人が惹かれる天真爛漫な少女ナターシャの運命を描く。登場人物はなんと500人以上!
    ・トルストイは日本の文豪にも多大な影響を与えている。芥川龍之介は、アウステルリッツの戦場で倒れたアンドレイが青空をいる有名な場面を借用して「首が落ちた話」という短編小説を書いた。
    (『名著のツボ』石井千湖著)
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    投稿日:2023.09.19

  • pappukun0623

    pappukun0623

    まだ1巻しか読んでいない段階での評価なので、全6巻を完読した段階で変わる可能性はあるが、正直言ってあまりの冗長さに読むに堪えない。もしかしたら6巻完読できないかも知れないと思いつつ我慢してまずは1巻を読破したところ。
    そもそも最近読んだ「戦略の世界史」の中でトルストイがナポレオン戦争について極めて素晴らしい戦史として「戦争と平和」を書いているというような件があったので期待して読んだのがいけなかったのかも知れない。
    1巻の前半分はロシア貴族の社交生活を薄っぺらい表現と非常に分りにくい描写で書かれており(その当時のロシア人からしてみると合点がいく描写なのかも知れないが。。。)、個人的には無駄な部分。登場人物の会話により当時の社会状況とナポレオン戦争に対するロシア貴族のとらえ方を描こうとしているのだろうが、トルストイの文章表現の稚拙さなのか正直なところ読んでいて辟易する。
    後半部分はナポレオン戦争でのロシアの初戦となる戦いになるが、こちらはある兵士(将校)の視点で書かれているためその将校の周りの出来事した描写されずに戦いの推移と全体像がさっぱり分からない。あくまでその兵士の感情についての描写が中心。まあ、戦いを描く方法としてはある人物にスポットを当ててその人物から見た主観的な描写をするか、あくまで第三者視点で全体像を描く客観的な描写にするかの二択であり、トルストイは前者を選んだのだろうが、それにしてもひどすぎる。
    そもそも司馬遼太郎の「坂の上の雲」をイメージして読み始めたのが悪かったのかも知れないが、戦いの描写は司馬遼太郎に比べるべくもなく感情描写は夏目漱石に比べるべくもなく、ロシア文学の金字塔というのが聞いてあきれる。そもそもロシア文学というものの欠陥なのか、トルストイ個人の問題なのか、日本語訳の問題なのかは分からないが、ドストエフスキーの「罪と罰」は感情表現がもっと洗練されていたと思うので、ロシア文学の問題ではないと思う(とはいえ、「罪と罰」も非常にロマン主義的で感情表現が大仰であった気はするが。。。)。
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    投稿日:2023.04.01

  • あめ

    あめ

    ロシアの時代背景を知らなかったため、物語初めのアンナのパーティーや上流社会の人々の会話に入っていけないような感覚があった。

    目的のためなら手段を選ばないドルベツコイ公爵婦人の図々しさが印象的である。

    ピエールの正しい人のようで、何も正しくないような立ち位置が興味深い。
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    投稿日:2020.09.09

  • ravenclaw55

    ravenclaw55

    この岩波版では、当時の風俗や軍隊の階級、お金のことなど、作品理解に役立つコラムをところどころに入れるという思い切った試みを行っている。

    これらの情報はたしかに役立つが、本文の流れをぶち切ってしまう。それで結局、最初にまとめて読むことにしたのだが、それならば、本文中に入れるより、後ろにまとめてもらっていたほうがよかったのではないかと思う。

    「戦争と平和」は高校2年のときに読んで、それで読んだことにしておいたのだが、内容はまるで忘れてしまっていた。

    白くてきれいな3冊本で、今調べてみると、中央公論社の「新集世界の文学」の17,18,19巻で、訳者は原卓也。

    岩波の本書第一巻は第一部第二編まで。
    たんたんと読み進める。

    当時のロシアの評論家ストラーホフが「人間生活の完全な縮図」といい、サマセット・モームが「世界の十大小説」のなかで激賞している本作品、わたしにとってははたしてどうでしょうか。
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    投稿日:2020.07.16

  • kazzu008

    kazzu008

    ついにトルストイの最高傑作の一つで大作の『戦争と平和』を読み始めてしまった。最初、新潮文庫と岩波文庫のどちらで読むか迷ったが、登場人物の紹介や家系図、小説の途中で入る「コラム」のある岩波文庫の藤沼貴氏の訳の方を読んでみた。
    結論的に言うと藤沼氏の新訳は非常に読みやすい訳で、注釈なども適度に入っており、かなり分かりやすかった。「コラム」が小説の筋を遮ってしまうというようなこともなく、当時のロシアの背景を分かりやすく解説してくれて、ロシア史の専門家以外の人には絶対に役に立つと思う。

    さて、物語の方はというと、最初の100ページくらいは登場人物がやたら多く、話の筋をたどるのが非常にやっかいだった(何度、冒頭の家系図を見返したことかw)が、ナポレオン軍との戦争が始まってからは非常にスムーズ、かつ、のめり込むように読むことができた。
    はっきり言って面白い。まだ1巻目で6巻まであるので、焦らずにじっくりと読んでいきたい。

    同時代ロシアの文豪ドストエフスキーの小説が登場人物の心情風景をこれでもかというくらい詳細に描くのに比べると、トルストイの「戦争と平和」の文章は分かりやすく、登場人物の心情描写よりも、起こった事実を淡々と書く感じですね。
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    投稿日:2019.06.03

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