【感想】弱者の居場所がない社会 貧困・格差と社会的包摂

阿部彩 / 講談社現代新書
(49件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • あや

    あや

    社会から排除されないように努力をすべき、と考えられがちだけど、だれもが排除されないような社会を本来はつくるべきだというのが納得した。

    投稿日:2023.06.21

  • Book Bar for Leaders

    Book Bar for Leaders

    困難な環境に陥ることはいつ誰でも可能性がある。自分には関係ないと思わず、そのような環境に陥った時に手を差し出してもらえる社会の仕組が欲しいと心から思える内容だとおもいます。

    ( オンラインコミュニティ「Book Bar for Leaders」内で紹介 https://www.bizmentor.jp/bookbar )続きを読む

    投稿日:2022.11.04

  • よし

    よし

    自身に居場所や役割があること、頼ってくれる人がいることは金銭面での貧困を埋めるよりも(と同等に?)生きていくために大事。
    社会の格差が大きいことは、それ自体が社会に悪い影響。他の階層の人たちへの憎悪大きくなり、平均余命は短くなり(ウェールズの富裕層はスウェーデンの富裕層よりも短命)、貧しい層の政治参加がどんどんなされなくなる。
    マタイ効果…持てるものはどんどん持つ、持たないものはどんどん持たない=格差はどんどん拡大していく 一般的な潮流。止めるためには、持てるものが自身の豊かさは自分の能力だけで作り出したものではないと自覚すること

    職業訓練→スキルアップ→失業者を就労につなげる、という流れは、結局彼らの非就労を能力不足につなげる=自己責任論。能力が足りない人たちは、職業訓練によってお行儀が良い人にならなければいけないのか?
    続きを読む

    投稿日:2022.06.11

  • あおへび

    あおへび

    貧困問題に対し、自己責任論という個人の問題ではなく、社会包摂という社会の責任を問うアプローチをしている。
    また、格差は社会の中での人と人の信頼関係の低下と相関がある等、インクルーシブかつ格差のない社会の重要性がわかりやすく提示されている。続きを読む

    投稿日:2020.09.18

  • ひーちゃん

    ひーちゃん

    統計を使った分析もさることながら、ホームレスのエピソードが印象に残った!統計的には格差と社会への信頼が相関していることが、エピソードからは、頼られることの重要性が理解できた。

    ロビンフッド指数、マタイ効果について、さらに勉強。続きを読む

    投稿日:2020.05.22

  • ruhuye

    ruhuye

    社会的排除という言葉を初めて聞いた。
    格差は確実に存在している。けれど、弱者をないものとして社会の隅に追いやる状況は、この本が発行されて9年経った今でも変わらないんじゃないかと思う。
    いくら暮らしが発展して便利になったからとはいえ、やっぱり人とのつながりは大切。誰かに認められること、自分の居場所があることが何より生きがいになるし生きる活力になる。でも貧困と格差がその人間らしさを奪ってしまう。私の周りに貧困者がいたらどうするだろう。もし自分がその立場になったらどうするだろう。考えるきっかけになった。続きを読む

    投稿日:2020.02.19

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