【感想】フラジャイル(1)

恵三朗, 草水敏 / アフタヌーン
(39件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
13
14
4
0
0
  • 10割出す。それがプロフェッショナルの仕事。

    患者のデータから診断の根拠を出し、ドクターズ・ドクターとも呼ばれる病理医・岸を主役に据えたストーリー。
    各診療科でのカンファレンスではケンカを売るような物言いをし、積み上がった仕事はサボり定時で上がる等と一見独善的にも見える岸の言動ですが、彼の書く病理診断書には絶大な信頼が寄せられている。
    それは正しい診断は8割出せれば合格点という中で、自分の鑑別に責任を背負い不安と闘いながらも、根拠を持って10割出すと言い切れるからこそ。これぞプロという感じが格好いい。
    また、岸の周囲の人物達も癖者揃いでなかなか良いです。

    年明けからTOKIO長瀬の主演でドラマ化との事。イメージ的には合うと思うので、今から少し楽しみです。
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    投稿日:2015.12.26

  • 1巻よかったので、4巻まで大人買い

    他の方のレビューを読んで、興味がわいたので購入。
    病理医というあまりメジャーではない医者が主人公。
    1巻は登場人物の紹介を兼ねたようなストーリーになっています。

    日本の医療関係のドラマとか漫画とか小説って、
    医療とは別のところに重点があって好きではないのですが(派閥争いとかどうでもいい)、
    この作品は違うかな、と今後の展開に期待大!
    個人的にはアメリカドラマの「ドクターハウス」のようなお話だったらいいな~。
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    投稿日:2016.01.03

  • ぶれない決断。全ての責任を背負って。

    全く予備知識もなく試し読みを読んで、絵柄が好きなタイプだったのと、なんとなく緊張感というか雰囲気が良かったので購入してみました。

    医の知識は全くないので、どこまで実際の現場に真に迫っているのかわかりませんが、患者に直接接することのない病理医という裏方に焦点を当てた点については目新しかったです。

    第一話の出来事でおしかけ病理医となった新人医の宮崎を通して病理医の意義や重要性が語られます。
    「診断とは決めること」、「ここで決めたことが最初の論拠となって最終診断に影響する」、「データは助けてくれない。だってデータを出すのも決めるのも、病理医...」

    それだけの責任を負いながら、直接患者から感謝の言葉ももらえない。そんな病理医のうちのひとり、主人公の岸京一郎が白衣を着ない理由はプロ意識の現れか、それとも皮肉か…。

    語りすぎないのがいいですね。
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    投稿日:2015.12.27

  • 凄腕だけど面倒臭い医者(^^)d

    大病院で様々な検査の結果の診断をする病理医が主人公です。
    1巻では1・2話で主人公の偏屈ぶりと凄腕な部分にクローズアップし、3話は主人公と一緒に働く検査技師の青年を中心としてストーリーが展開しています

    1話で患者の容態の原因に自信を持てない新米女医を焚き付けたり、2話では主人公の出した診断結果に対しての医者からのクレームに怒りを露にしたりと、随分と破天荒な性格で協調性がない様子を描きながらも、3話では助手の様子が普段とは違うことに対して、バッサリと意見を伝えていたりと中々に興味深い性格ですね。


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    投稿日:2016.01.02

  • 病理医という医者

    今まで病理医という医者がいるということすら知らなかったので,キャラクターの濃さもあり,楽しく興味深く読むことができました。
    恐らく,がんとかの細胞関係の特殊な病気でなければ,そんなに診断しないのだろうと思いますが,こちらの病理医・岸先生は,一見面倒臭がっていますが,いろんな方面でちょこちょこと何だかんだと彼なりに落とし所をつけています。
    病理医VS現場の医師みたいな場面が多いのですが,本来は患者のために協力して欲しいところですが,医師のプライドなんでしょうか?岸先生は,絶対のプライドを崩しません。
    でも,顔はどうみても岸先生が悪役なんですけどね。
    続きを読む

    投稿日:2016.01.11

  • 言っていることはぐう正論

    ドラマで興味が湧いて、マンガ本に来ました。自分の保身のためじゃなく、患者の為に完璧な行動する病理医。熱血ではなく、クールで根拠を大事にするのが自分としてはスキです。でも、実際に一緒に仕事をしたら大変そうですね。ドラマの長瀬智也さんカッコイイです。続きを読む

    投稿日:2016.03.04

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ブクログレビュー

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  • dowafu

    dowafu

    病理医の岸京一郎、変人だけど完璧人間…なのかと思ったら、そうでもなくて面白いw
    病理医および担当医の関係って、こんな感じなのか。
    各キャラの持ち味もいいし、この先のドラマが楽しみです(^^)

    投稿日:2024.03.17

  • ホンマ

    ホンマ

    このレビューはネタバレを含みます

    病理医をメインとした医療マンガである。
    黒いスーツという医師の格好とはかけ離れた岸先生と新しく病理医に移転する宮崎先生が魅力的。
    本格的な医療マンガなので、難しい話、専門用語が続くが、人間模様などもよく描かれており、面白い。
    特に、小早川君の話は2話に渡って描かれたが、人間の儚い命に切なさを覚えた。
    2巻以降の進み方が楽しみである。

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    投稿日:2024.02.07

  • planets13

    planets13

    病理って確かに表舞台ではないけど、全身くまなく診るって実はすごいんだよなぁ…と改めて思った。大半はそんな難しい判断を迫られることなんて実際にはないんだろうけど。
    後半、やっぱりどこかで生にしがみついてほしいと思ってしまったのは傲慢だっただろうか。続きを読む

    投稿日:2024.01.03

  • deck25

    deck25

    病理医というマイナーな医者を描いた作品。作中でも評判が悪いという設定の病院ではあるが、主人公を際立たせるためにか院内の医師が軒並みクズ。医療ミス(紛い)を起点に主人公が正しい病名を暴き患者を救うと言った方向のエピソードが多いが、クズ医師達の態度や思考にイライラすると同時にこんなのが実在しそうという少しのリアリティから現実の病院通いを不安にさせるような一面も。医師ではないMRや経営コンサルが現場を混乱させるエピソードなどは彼らなりに一応の正義をもっているせいで読んでいてヤキモキする。そう言った極端な悪い例のおかげもあって主人公がそれはもう魅力的にみえる。続きを読む

    投稿日:2023.11.22

  • ざざあるいは電気羊

    ざざあるいは電気羊

    医療マンガが好きだ。
    が、いつもどこか物足りなさを感じていた。
    でもこれは面白いぞ!
    一気に26巻までいってしまう予感。

    投稿日:2023.09.30

  • ホン・ヨンドル

    ホン・ヨンドル

    このレビューはネタバレを含みます

    【あらすじ】
    岸京一郎、職業・病理医。病理医とは、生検や病理解剖などを行って、病気の原因過程を診断する専門の医師のこと。各診療科の医師は、彼の鑑別をもとに、診断を確定させたり治療の効果をはかる。医師たちの羅針盤となり、人知れず患者を救う岸。医師たちは彼について、口をそろえてこう言う。「ヤツは強烈な変人だが、極めて優秀だ」と――。

    ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

    感想は最終巻にまとめて記載予定です。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.06.01

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