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宮城谷昌光 / 文春文庫 (28件のレビュー)
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ギガゴ
上巻、中巻と、商王と対するべく奔走した太公望。 文王の死、武王の英断を経て迎えた牧野の戦いは、驚くほどあっさりとしたものだった。アクション描写が得意な訳では無いことは重々承知しているし、宮城谷先生自身…も描写が難しい戦闘だと捉えていたようだけれど、だからといってこの出来はさすがに…。 宮城谷先生の豊富な古代中国知識により、古代文明や偉人の命運、それらが紡いだ延長線上にある今との繋がりを所々で鮮明に意識させられることにより、感じ入ることは幾度かあるとは思う。 しかし、前作読破時点で抱いていた期待感には到底届かない。前巻までが面白かっただけに非常に残念に思う。続きを読む
投稿日:2022.10.22
Maz
商は、太陽が十個あると考える。ひと月が30日なので3巡する。一巡を旬といった。よって、上旬、中旬、下旬。(p 268) 周は季歴が強かったが、商の王に殺される。文王で太公望を味方につけ、武王で統一。… 太公望は斉を建邑。斉しく生き、斉しく戦う。(ひとしく)続きを読む
投稿日:2022.04.20
相模守
遂にクライマックス。個性溢れる仲間達と商打倒に立ち向かう太公望。昔の中華は黄河流域を中心に栄えそれ以外は辺境の異民族。商も統一国家と言うより諸国の連合国家。漢字や言葉の面からも中国文化や日本語の由来な…どわかり宮城谷先生の知識の豊富さに脱帽する。続きを読む
投稿日:2022.02.21
akari
太公望全3巻の下巻 上巻中巻で望が積み上げてきたものが、一つの力となって望を支え動いていく様子はとても爽快な気持ちになります。 望は心も体もとても強いですが、どれだけ力が強いかではなくその強さを何に…どのように使うのか。生きていく強さ、生命力は自分の持つ力の使い方だと感じました。 面白いだけではなく生き方を考えさせられる全3巻。 大満足でした! 続きを読む
投稿日:2020.07.05
マサユキ
長い、長い旅を終えた気分だ。太公望は、周の軍師としてつにに商に挑む。牧野の戦いと呼ばれる天下分け目の大合戦だ。商の受王(紂王)は重要な人物でありながら、この物語の中ではほとんど顔を見せない。 才能に恵…まれ、果断な行動力もあった受王ではあるが、「受王は~~であった」「受王が~~した」といった伝聞の形でしか姿を見せない。 稀代の悪王という説もあるが、ここでは残虐な面はあるにせよ悪王とは言えないし、愚昧では決してないという評価か。また、妲己についても悪女としては描かれていない。どちらかといえば、英邁な女性といった感じか。やや世間知らずな一面はあるにせよ。 周の文王、武王、周公但といった有名な人物も登場し、スケールの大きい歴史作品。 一読の価値ありだと思う。続きを読む
投稿日:2018.11.14
nabehiro
最後の方は展開が面白くてすっ飛ばして読んでしまった。 下巻になるにつれ登場人物が増し、かつ名前も読めないため誰が誰だか分からなくなりました。 それを差し置いても、人を動かすには先を読む力が必要であ…ると学べたのでよかったと思います。続きを読む
投稿日:2018.02.03
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