その女アレックス

ピエール・ルメートル, 橘明美 / 文春文庫
(866件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
202
333
204
39
3
  • 評判高い作品ですが・・・。

    今年の各賞を取って評判が高い作品だった為、期待して読みました。が、確かに全く面白くない訳ではなかったものの、正直「それほど?」と思えてなりませんでした。色々と腑に落ちない箇所、設定が見受けられるのも気になりましたし(特に読者に何の手がかりが提示されないまま話が進んでいく第三部はかなり疑問に思いました)、登場人物の過去のエピソードで紡がれる「キャラクター」小説として読んでみても、各エピソードが物語に絡んでこない中途半端さを感じました。アレックスという主人公の立場の展開のさせ方や、最終的な決着の仕方がミステリが好きな方の嗜好をくすぐるのかも知れませんが、シリーズ2作目という前提(事件を解決する人間に対する信頼)が無ければ、このラストは成り立たないのではないでしょうか。少々残念な読後感でした。続きを読む

    投稿日:2014.12.27

  • 「このミス」の評判に、だまされたかな?

    かなりハイスピードなサスペンス映画を観た様な印象。映像であれば、登場人物のキャラクターの濃さとショッキングな展開と次々に移り変わる画面の迫力で、内容は薄くても飽きる事なく、腑に落ちない部分があっても自分勝手に想像して楽しむ事が出来るが、活字となるとやはりそうもいかない。ラストも、もしかしたら作者は、締め切りに追われ、中途半端に脱稿したのではないかと思うような終わり方。翻訳本であるから訳し方にも、問題があるのかもしれないが、期待が大きかっただけに却ってがっかりした。読んでつまらない作品ではないので、ヒマつぶしにはいいでしょう。だけど、グロテスクな場面も多く含んでいるので要注意。続きを読む

    投稿日:2014.12.30

  • 後味悪い

    2015年版このミス一位ということで読みましたがミステリーとして読むと公平性が無いのでガッカリするかも。三部構成になっていて各部で主人公の見え方が全く違って見える展開になるのですがそれを成り立たせる為に作者が意図的に情報を隠しており必ずミスリードさせられます。それを良しと出来るかどうかが本書の評価の分かれ目でしょうか。私的には合いませんでした。話は面白いとは思うのですが後味悪い作品。続きを読む

    投稿日:2015.01.17

  • 評判どおり

    話題作。評判どおり。大満足。ジェットコースターだった。訳者が上手い。私の大嫌いな翻訳調文体が薄くて文章が比較的自然。それでいてフランス文学のちょっとしゃれた感じは伝わる。そして話の展開がみごと。第一~三部と内容が特徴的でわかり易く、自分なりに頭の中でよくまとまる。悲劇と事件を追う刑事たちの人物造形のおもしろさ。解説で訳者が彼らを、まるで「三銃士」と言っているがなるほどと思う。事件を追う刑事にトラウマがあるというのはよくあるパターンだが、彼の内面にも十分に興味が持てた。アレックスとカミーユの両方が主人公。
    続きを読む

    投稿日:2015.03.04

  • 最初はサスペンス…というかホラー、後半ミステリー。

    あまり海外作品は読まないんですが、このミステリーがすごい!を始め、6冠を制した作品ということと、友達に勧められたのもあり、手にとってみましたが…面白かったです!
    誘拐されたアレックスと警察が交互に描かれています。最初はサスペンス…というかホラー、後半ミステリー。
    二転三転していく展開にドキドキで、つい一気読みしてしまいました。でも、前シリーズがあるみたいなので、そっちも読んでみたいなぁ。
    続きを読む

    投稿日:2015.01.14

  • 話の展開がすごい

    いやはや凄い内容です。
    女が誘拐され 檻に閉じ込められ あわやネズミのエサに。。。。。
    その女ときたら。。。。。。。。。。ひどい。
    う~ん そうだったのか!そういう事情だったのか。
    少し納得。
    最後は重いです。
    読んでいて不愉快になってきます。
    そんな事が あっていいのか!
    ストーリーの展開に引きずられて 夢中になって読んでしまいました。
    この女に起こった事柄は あまりに 不愉快な事柄でした。
    続きを読む

    投稿日:2015.01.10

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ブクログレビュー

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  • くろお

    くろお

    翻訳小説すごい苦手だけどこれは訳が読みやすかった~!

    「あっこういう話ね」という印象が四回くらい変わっておもしろい。叙述系じゃないのにここまでぐるぐる変わるのがすごいな。タイトルも確かにこれしか考えられなかった……

    途中ネズミきたあたりで真剣に読み進められるか不安になりましたが読めてよかった。
    続きを読む

    投稿日:2019.07.08

  • quazism

    quazism

    誘拐された女、最初はわからなかったが、徐々に問題を抱えた人物であるとわかってくる。全体の半分いかないうちに誘拐犯が自殺してしまうところから先が読めなくなってくる。ストーリーの組み立てが面白い。だが、スッキリと楽しめるという小説ではない。続きを読む

    投稿日:2019.06.27

  • マンガタリ編集部

    マンガタリ編集部

    いやー、いろいろだまされた(@@;。
    序盤と中盤と終盤と、同じ話なのにまったく雰囲気が違う。
    ミステリとしてはとても読み応えがあって
    ぐいぐい引きこまれましたが、
    あまり楽しい気分になる作品ではないのも確か。
    痛さやグロさに弱い方にはオススメできません。
    続きを読む

    投稿日:2019.05.31

  • イチ

    イチ

    非道い女なのか可哀想な女なのか

    女がさらわれた。女の名はアレックス。アレックスは中途半端な大きさの木箱に入れられ何日も監禁される。さらった犯人は警察に終われトレーラーに轢かれ死亡してしまった。アレックスはなんとか脱出し街を彷徨う。
    刑事カミーユは監禁された女性の行方を追っていた。探していくうちに次々に発見される死体。硫酸を使った残忍な殺害方法で何人も。
    アレックスは次々と男を捕まえ頭を殴り手足を縛り口に硫酸を流し込み殺人をおかしていく。疲れ果てたアレックスは兄に会いたいと連絡する。その後止まっていたホテルで自殺をはかった。
    カミーユはなぜ監禁された場所から逃げられたのに次々と殺人を犯さなければならなかったのか兄のトマを拘留して時間解決に向かうが。真相はアレックスの思い通りに結末になる。

    「その女アレックス」
    昔の文豪作品や海外作品は苦手なので読まないことにしていたがお勧め作品として紹介されていたので読んでみました。
    外国人の名前だけで苦手意識がでて読みにくくなるのですが今作品はするりと溶け込めました。
    しかし主人公のアレックス(主人公はカミーユかな)可哀想、非道い(恐ろしい)イメージが交代でやってきます。果たしてアレックスの本性は? って感じでした。
    海外作品も頭に入ってきたらおもしろいなぁ。読まず嫌いだったかな(^^;
    続きを読む

    投稿日:2019.05.30

  • agukana837

    agukana837

    このレビューはネタバレを含みます

    ひさびさにミステリー。
    うん、面白かった。どんどん伏線が回収されていって。ヴェルーヴェン刑事がアレックスを追いかけていく様は、芥川の藪の中を彷彿とさせた。ラスト、結局どっち?となったのだけど、これは読者の想像に委ねるということかしら。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2019.05.17

  • kata86t

    kata86t

    ◇内容紹介
     「週刊文春2014年ミステリーベスト10」堂々1位! 「ミステリが読みたい! 」「IN POCKET文庫翻訳ミステリー」でも1位。
     早くも3冠を達成した一気読み必至の大逆転サスペンス。貴方の予想はすべて裏切られる――。
     おまえが死ぬのを見たい――男はそう言って女を監禁した。檻に幽閉され、衰弱した女は死を目前に脱出を図るが……。
     ここまでは序章にすぎない。孤独な女の壮絶な秘密が明かされるや、物語は大逆転を繰り返し、慟哭と驚愕へと突進する。
     「この作品を読み終えた人々は、プロットについて語る際に他の作品以上に慎重になる。それはネタバレを恐れてというよりも、自分が何かこれまでとは違う読書体験をしたと感じ、その体験の機会を他の読者から奪ってはならないと思うからのようだ」(「訳者あとがき」より)。
     未曾有の読書体験を、貴方もぜひ!

    ◇感想
     物語は三部構成。
     一部:アレックスなる女性が誘拐、監禁され、捜査本部が探し出す。
        誘拐犯の正体と、アレックスの姿とは。
     二部:アレックスは殺人鬼だった。口に硫酸を流し込み溶かし殺していた。
        一部の誘拐犯も殺した男の親だった。が、警察に追跡され自殺。
        アレックスも最後にホテルの一室で自ら後頭部を洗面台に何度も打ち付け自殺。
     三部:異父兄のトマはアレックスを犯し、友達にも売春斡旋していた。
        アレックス自身の生殖器も酸にやられおり(おそらく母に)、
        その関係者に復讐をしている事が分かった。
        アレックスは自殺を兄の仕業のように偽装し、警察もそう断定した。
        復讐完結。

    物語は大逆転を繰り返し、最後に待ち受ける慟哭と驚愕へ突進、とあるが、捻りのある内容ではなく、グロさが目立つ小説、という印象。
    少々評判倒れ的。
    続きを読む

    投稿日:2019.05.13

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