【感想】神様の御用人2

浅葉なつ / メディアワークス文庫
(109件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
16
52
28
1
1
  • 神社に行きたい。

    今作から、自分の感情を表に出せなくなるほどの苦悩を重ねてきた美少女が登場します。
    殻に閉じこもった美少女が、あることをきっかけに突然別人のように明るくなって大活躍する、そんなお話ではありません。
    でも、そこがいいのです。人はそんな簡単には変われない。
    雪が解けて春が来るように、すこーしずつ静かに変わっていく彼女がこれから楽しみです。

    それとは違って、長い時の流れの中で大きく変わってしまった人の子たちの神への想いが神々の力を削いでしまい、さまざまな御用を主人公の良彦くんがこなしていくのですが、
    良彦くんもまた、変わりたいと思いつつ変われないで、もがいています。
    もがきながら、御用の中に隠れた大切なものを拾っていく良彦くんの想いにハッとさせられました。

    また、今回登場してくる神様がとてもバラエティに富んでいて面白かったです。
    優しすぎる貧乏神、浮気癖のある神様の亭主にとび蹴りをくらわす女神様、
    神様に対してタメ口の良彦くんと突っ込みどころが満載でした。

    読み終わって、私はやっぱり
    ふろーらるの香りのしゃんぷーにケチをつける黄金様を抱きしめたい。
    そう思うお話でした。
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    投稿日:2015.02.17

  • そうだ!神社に行こう!

    2016年9月18日読了。モフモフと良彦だけだった1巻に加え、穂乃香が加わった2巻。形が定まってきて、楽しくなってきました。それにしても、いろんな神様がでてくるので、神様のありがたみがわかった巻だったと思います。最後の良彦のメッセージが心を熱くさせます。続きを読む

    投稿日:2016.09.18

  • クスリと笑えて、ちょっぴり泣ける

    シリーズ第二弾。連作短篇集。サクッと読めてほっこり。少彦名の名湯探し、貧乏神の家探し、泣沢女神の井戸からの脱出、須勢理琵売の夫(大国主神)の浮気癖を治せ…等々。今回も神様からの御用は多種多様。良彦とモフモフ黄金、良彦と孝太郎のコンビも楽しいのですが、ヒロイン・穂乃香も登場し物語の幅が広がった感じ。どの話もクスリと笑えて、ちょっと泣けて、すごく良かった。なんだかんだ大国主・須勢理夫婦が両想いで、それだけに大国主の性質がアレじゃなぁ…と、苦笑。良彦が素直な気質なのもとても良いですね。成長が微笑ましい。続きを読む

    投稿日:2015.10.09

  • 黄金様が欲しくなります

    展開は大きく変わることはありませんが、それぞれのキャラがパワーアップしてるような・・・
    キャラの色が濃くなった分、面白さも増した気がします。
    ちょっと今後の展開が面白くなりそうな女の子が登場します。
    御用人と黄金様のコンビもかなりいい感じになってきました。黄金様のもふもふ具合を感じてみたい(笑)

    前作同様、読み終えてにっこりできる心温まるお話でした。
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    投稿日:2016.05.25

  • 本当にほんわかして、じーんときます。そしてモフモフも。

    1巻2巻を通して
    ①敏益じいちゃんの、そして孫の良彦の、それぞれの心を込めた思いやりがじーんと胸に押し寄せてきます。
    ②黄金さまのモフモフ。なんて気持ちよさそう。しゅりしゅりしたい!
    ③『あとがき』特に1巻の声をあげての大・大爆笑につき、必読。
    ④神様たちのよくもまあユニークすぎて唖然となる程に、より人間的で親しみをもって感じられます。
    最後に、1巻から気になっていた穂乃香ちゃんの人となりと動向ですが、優しいフリーターくんとモフモフさんコンビとの
     絡みが続いて・・・・・・。
    続きを読む

    投稿日:2015.03.23

  • モフモフ神名検索機が欲しい。

    八百万の神がいると云われる日本。
    良くも悪くも宗教に寛容な今の日本は宗教のごった煮。
    本来の意味など関係なしに祭事をイベント化しています。
    このシリーズを読むとそれが少し後ろめたくなります。
    その後ろめたさを吹き飛ばしてくれるのはこれまた寛容な神々。
    だからこそ、なんとかしてあげたくなるのでしょう。

    前作同様、この本も心が温かくなります。
    自分の心が殺伐としてきたら、またこの本を読み返すと思います。
    今作からはヒロインも登場し、鉄壁の布陣になってきました。
    次回作はまだ電子化されていませんが、楽しみです。
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    投稿日:2015.04.03

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ブクログレビュー

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  • につ

    につ

    このレビューはネタバレを含みます

    感想
    八百万の神と言われるだけあり、日本は多神を信じる。様々なものには神が宿るという考えは、忘れかけていることだが、自然に耐える日本人ならではの素晴らしい考え方だと感じた。

    2巻からは穂乃香というヒロインが出てきて、言葉少なだが、良彦に心を開いていく。今後の関係の発展が楽しみ。

    しかしながら、良彦はいつ働いているのだろう。

    あらすじ
    様々な神様の御用聞きをする良彦。今回は、少彦名神の温泉探し、貧乏神の家探し、井戸から出たい泣沢女神、大国主神とスセリビメの夫婦問題の解決。

    今回から、良彦以外にも神々を見ることができる天眼を持つ神社の娘の穂乃香が登場する。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.10.06

  • 浩太

    浩太

    前作のファンタジー感に恐れをなしていたが、2作目で馴染んできたようだ。今作では神主の娘である穂乃香が、天眼と言って神様が見えることから、仲間になって御用を手伝い始めた事。将来的には御用人である良彦との恋愛にも発展しそうで楽しみになる。
    今作でも温泉好きの神様に市販の温泉の元を提供したり、貧乏神に取り憑く家探しを手伝ったり、出雲大社の夫婦神の離婚騒動を鎮めたり、あまりにも無茶苦茶な御用ばかり。
    唯一、穂乃香も以前から知っていた泣神様の御用だけは、御用人と二人の距離が縮まった解決となり安心する。
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    投稿日:2023.10.06

  • tm

    tm

    個性豊かな神様たち。有名な神様たちをこんなキャラにしてしまうのかと感心してしまいます。面白かったりホロッとしたり。優しい気持ちになれた気がしました。

    投稿日:2023.01.23

  • mochimochi

    mochimochi

    フリーターの良彦と神名検索機ことモフモフ狐の黄金の名コンビによる、御用人シリーズ第二弾。
    今回から新たに神様の姿を見ることができる「天眼」を持つ女子高生、穂乃香が登場します。

    今巻で出てくるどの神様もやっぱりとても人間味があり、依頼内容もどこか神様らしくないものばかり。

    偉大な神様でも悩みはちっぽけなんだなぁで片付けることもできるけれど、傍から見たら小さな悩みに見えても本人にとっては大きなことだったりしますもんね。
    このあたりも人間臭くて面白い。

    神様のキャラ設定って、古事記なんかに残された逸話から作ってるんだろうなぁ。古事記に精通してたら絶対にもっともっと楽しめただろうに…!
    でも読んだそばから忘れていく残念な私の脳みそじゃどだい無理な話なんですけどね〜。ぐすん。

    三柱の『彼女の涙』がいちばん好きだったかな。
    自分の内側にあった醜い心に気づいてショックを受ける穂乃香に、良彦がかける言葉が綺麗事じゃないのがよかった。

    野球という夢が断たれたことで一時期自暴自棄になって、大切な友人にすら嫉妬してしまった良彦。そんな自分を自覚して向き合った良彦だからこそ、言える言葉だなと思いました。
    続きを読む

    投稿日:2022.10.27

  • まーちゃん

    まーちゃん

    '22年8月17日、Amazon audibleで、聴き終えました。シリーズ2作目。

    今作は、第一作よりも好きです。より、楽しみました。「貧乏神の憂鬱」と「彼女の涙」が、特に好きです。

    「ナキサワメ」って、どんな字を書くの?
    人の悲しみを半分背負い、井戸の中で一人涙を流す女神、って…なんだか可愛くって、そして可哀想。でも、神様なんですよね??巻末の「ワンポイント神様講座」によると、実際に信仰の対象として存在しているらしく、著者の創造物ではないのですね…神様の「多様性」に、ビックリしてしまいました。

    あと、聴いていると…「モフモフギツネ」さんが、どうにも「おとうさん犬」とダブってしまって…どうしても笑えてしまいます。

    幸せな気分に、させてもらえました…⊂(•‿•⊂ )*.✧
    続きを読む

    投稿日:2022.08.17

  • 桧川

    桧川

    神様が見える目を生まれつき持つ女の子が加わって、二人+1柱で賑やかになって楽しい。
    浮気症の夫の浮気癖を治してほしいという女神の御用が面白い。

    投稿日:2022.07.10

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