【感想】えへん、龍之介。

松田奈緒子 / BE・LOVE
(18件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
4
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6
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1

ブクログレビュー

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  • 5552

    5552

    芥川への著者の愛を感じる。
    それは当然で、著者の松田さんは、二十年間、芥川を描きたいと思ってきたのだそうだ。
    芥川と同時代の文豪との交流も描かれ、のちの時代の私にはきらびやかに見える。
    でも、きな臭い時代だったのだな。
    女には弱く、男同士の友情には篤かった芥川。
    プレイボーイの虚無を思うと背中が寒々とする。
    しかし、松田奈緒子さんの描く芥川龍之介色っぽいなあ。

    「僕たちは ただ 百年残る言葉を探しているのだ そのために 今 生きているのだ」

    作中での萩原朔太郎のモノローグ。
    胸を打たれます。
    続きを読む

    投稿日:2023.09.01

  • dai-4

    dai-4

    勉強漫画特集からのチョイスだったか。かつ、入手してから気付いたんだけど、実は『重版出来』の作者の手によるものだった。かの作品もかなり出来が良いけど、一巻完結の本作も、なかなかの読み応えだった。正直、文豪に対する興味はほぼ皆無なんだけど、”こんな人と交流があったんだ⁉”っていうなるほど感とか、意外にもかなり不真面目な芥川の生きざまとか、結構読みどころは多かった。続きを読む

    投稿日:2020.01.27

  • siiko

    siiko

    芥川龍之介の愛すべき素顔を描く入魂作。彼を取り巻く当時の文人達の人間模様も面白い。人生は、進むしかない薔薇色の悪夢。

    投稿日:2018.10.12

  • hoshisato3

    hoshisato3

    7月24日は河童忌だったので読んでみました。
    芥川龍之介と当時の文豪たちの普通の日常が描き出されていて身近に感じられつつも、彼らの発するさり気ない一言に心揺さぶらました。

    僕達はただ
    百年残る言葉を探している

    「話らしい話」などいらない
    わからなくていい
    美しければいい

    筋は消える
    美しい塊が残る──

    単行本1冊分で長くはないのですが、文字に命を注いで言葉を連ね続けた芥川龍之介の生き方が深く胸に残る傑作でした。
    続きを読む

    投稿日:2017.07.25

  • deroderoh

    deroderoh

    文豪達が身近に感じられ、きちんとエンターテイメントになっている所に作者の力量が表れている。過剰にドラマチックではなく、淡々と日常を表現していることが、肝。
    時代は、明らかにドラマチックだったから、いくらでもそちらに振ることは出来たはず。続きを読む

    投稿日:2016.12.17

  • nkybgs

    nkybgs

    重版出来で松田さんに興味を持って購入。暗いイメージのある芥川に親しみを覚えて,改めて芥川を読もうという気になりますね。終章で二男が汽車に向かって叫ぶシーンで何故か涙が出てくる。

    投稿日:2013.04.28

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