【感想】北条奥右衛門の秘密 虚妄事件簿

野村行央, 高山しのぶ / 集英社コバルト文庫
(3件のレビュー)

総合評価:

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  • おじいちゃんの話ではありません

    「虚妄」という妖怪的な異形との戦いを描いた現代ファンタジー。要するに、和風テイストの退魔モノです。
    少女向けラノベレーベルから出ていますが、より幅広い読者層を意識した作品とのことで、巻末の「虚妄図録」を除いて本文中にイラストはありません。主人公・歩も中学生にしては落ち着いているし、もう一人の主役・奥右衛門は完全に大人(20~30代)です。
    この奥右衛門、基本物腰やわらかなくせに、強情なところや精神的マゾっぽいところがあったりして、個人的にツボでした。眼鏡、和装、「ですます」口調が好きな方には特にオススメです。歩も素直な性格で好感が持てました。
    一般向けホラーのような怖さやスリルはないものの(適度な仄暗さは感じられますが)、キャラ重視のライトな退魔モノとして気軽に楽しめます。ハイファンタジーが苦手な方にもオススメ。
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    投稿日:2014.11.21

ブクログレビュー

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  • 永杜

    永杜

    祖母が死んで、見つけた手紙に従って連絡を入れた先は
    過去の祖母の『仕事』部下、だった。

    全体的に部下、という事でしょうか?
    あの時が初対面のようですし、もしかして
    そこから部下になった、という事??

    女子中学生と、引き取り手である書道の先生の視点が
    かわるがわるで話が進んでいきます。
    おかげで、双方がどうしたいのか、どう考えているのか
    非常に分かりやすかったです。
    じわじわと過去が開かされていきますし
    奥さんがどうかかわっているのか、も。

    しかしこれ、自分がやられたら
    組織に怒鳴り散らしそうです。
    何の権限があって、こうするのか。
    むしろこれで死んだり後遺症やらトラウマやら起こったら
    どう責任を取ってくれるのでしょう?
    確実に取らなさそうです。
    続きを読む

    投稿日:2016.02.24

  • へきくう

    へきくう

    故人からの手紙は涙無しには読めないと思う。それが相手への思いやりに満ちたものなら。この話、鏡面の両側から見たようなそんな文章を想像した。一人称で男女それぞれの側からの語りがあったから。途中からアジキ萌え!尻尾もふもふアジキ萌え!となってしまったのだけど(笑)あと理々緒も玲奈も最初はなんじゃこの子らは!と思ったんだけど、ラストまで読むと歩ちゃん(主人公)には合ってる友達なんだなと。この本を読むにあたり「銀河鉄道の夜」や将棋のルールに詳しいとより楽しめたんじゃないかな。続きを読む

    投稿日:2014.11.20

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