【感想】僕のヒーローアカデミア 1

堀越耕平 / 週刊少年ジャンプ
(91件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
41
23
10
4
0
  • 羨望を糧に喪失からはい上がる王道少年マンガ

    そこいらで評判がよいので期待してはいたのだが、読み始めたとたんに泣かされ、心をわしづかみにされた。
    1巻で3回泣いたよ。なんだこのマンガ、むちゃくちゃ面白いじゃないか。。。文句なしの★5つ。

    もう10回は読み直してしまった。なんでこんなに面白いのだろう。
    「猛れクソナード」「はりさけろ入学」独特な勢いのある言葉選び、
    主人公の憧れるヒーローが一人だけアメコミ画風、
    少年ジャンプ連載3度目のキャリアを活かしたハイレベルな作画、
    全力で個性的なキャラ達・・・と上げればまだまだあげられるよ?!嫌いじゃないよ?!
    という感じだけど、何より主人公がいい。

    主人公の出来(いずく)は、「個性」と呼ばれる特殊能力を持つのが当たり前になった社会で、「個性」がない人間として育つ。
    それにも関わらず、人一倍ヒーローにあこがれ、羨望と喪失のはざまで生きている。
    憧れのヒーロー「オールマイト」に出会い、持たざる者が持つものの心を動かし、受け入れられる過程は胸が熱くなる。

    「君はヒーローになれる」

    このセリフは何度読んでも涙腺が緩む。あきらめなくてもよかったんだと、自分の人生は前に進めていいのだと認められた瞬間。
    たった一話でこのマンガのファンになってしまった。
    電子で買ったけど、紙でも買おうと思ってます、今。

    最近の少年ジャンプはワールドトリガー、僕のヒーローアカデミア(ヒロアカと略すらしい)と、新しい世代が本格的に油がのってきた感じで読みごたえがハンパない。
    葦原大介、堀越耕平といった連載がいまいちうまくいかなった作家をしっかり育てて花を咲かせてきたジャンプ編集部の手腕もすばらしい。

    今、一番面白いマンガじゃないだろうか。これがあったからジャンプ編集部もナルトを終わらせられたんだろうな。
    僕のヒーローアカデミア、ワールドトリガー、七つの大罪、マギ、進撃の巨人、アルスラーン戦記あたりを今連載中の少年マンガでは読んでるけど、自分の中でヒロアカが一つ頭抜けた感じ。
    続きを読む

    投稿日:2015.03.02

  • 熱い王道の「少年漫画」がいい!

    色々な特殊能力を持つ人間が多く生まれる世界。
    数多のヒーロー達と数多のヴィラン達がいる世界。

    一部のキャラのデザインなどアメコミがモチーフになっている部分はありますが、どちらかと言えば日本国内の決して少なくはない先行作品群を思い起こしました。

    ですが、ギャグにするのではなく、斜に構えて鬱な展開にするのでもなく(←こうした作品が嫌いなわけではありませんよ)ヒーローが活劇し、それを見た少年が憧れ胆力を見せ成長し新たなヒーローが生まれる、ただひたすらに王道の「少年漫画」としてヒーロー群像劇を描く作品というのは現在、必ずしも多くは無いように思います。

    そして、この作品が持つ「熱」がなんともいい感じなんです!
    王道から全く外れていないのに昔ながらの「熱血」そのままとはまた違う「熱」で…
    「昔ながらの屋台『風』ラーメン」と言いって食べるとそんな感じがするんだけれど、実際にはすっごい凝った極めて現代的な工夫がされた個人店舗の本格派ラーメンみたいな例えるとそんな感じです。

    …私の下手な例えはともかく、お薦めですのでぜひ読んでみてください!
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    投稿日:2014.11.28

  • 王道の少年漫画

    ヒーローになりたい主人公が個性のなさにうちひしがれるも憧れのヒーローに出会うことでヒーローになれるきっかけがつかめるという話なのだが、アメコミのようにいきなりヒーローになれず、努力と訓練が必要な王道少年漫画です。

    憧れのヒーローの一言で主人公は救われるのだが、その前に母親の言葉があれば、主人公はうちひしがれることなく頑張って行けたかもしれない。

    慰めてあげるだけが子供(人)を助けることに繋がらない。ときには認め、ときには激励をしないと子供(人)を救うことはできないのだなと思いました。

    個人的には、生まれ持った能力だけではなく、アイアンマンとかキャプテンアメリカのように人為的なヒーローも出してもらいたいです。
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    投稿日:2015.06.17

  • 主人公がヒーローとして成長していく物語

    あらすじ
    ほぼ全ての人が個性を持つ時代、それを悪用するヴィランが現れ、それを倒すヒーローという職に人気が集まっていた。主人公、緑谷出久も同じようにヒーローにあこがれていたが、彼は生まれながらに個性を持っていなかった。
    個性なしではヒーローなど無理と知りつつもヒーローになる夢を捨てきれない緑谷がNo1ヒーローのオールマイトと出会うとき、物語は動き始める。


    主人公の気持ちがあふれでているようなヒーロー漫画という感じです。緑谷のヒーローになりたいと思う気持ち、そしてその資質が物語にすごいうまく描かれており、心が揺さぶられます!
    今、ヒーロー漫画で人気があるというとワンパンマンという漫画が浮かびますが、あっちが最初から最強なヒーローを主人公にしているのに対し、こちらはもともと弱い主人公がヒーローを本気で目指すために強くなっていく姿が描かれるという超王道なマンガです。その強くなっていく過程にヒーローになるための教えや苦悩、ヒーロー社会の闇などがあり、それを乗り越えていく姿がものすっごいかっこいいです。
    この巻での個人的なオススメは3話であのお話にこそこの漫画のかっこよさのようなものが大きくでているように思います。
    この漫画については面白いという人は最初から面白いと感じるタイプの漫画だと思うのでぜひまず1巻を手にとって読んでみてほしいかなと思います。
    続きを読む

    投稿日:2016.04.06

  • これは燃えるいい少年漫画(^^)d(^^)d

    8巻まで一気読みしての感想になります。
    ダメダメだった主人公が努力を重ねてヒーローを目指していくストーリー。
    基本は学校でクラスメイト同士の切磋琢磨やイベントですが、世間を騒がす悪役たちの襲撃や陰謀、キャラクターたち個人個人の活躍や内面の葛藤などを上手く描いています。
    巻を重ねるごとに面白い展開になっているように感じます。目が離せない勢いのある作品ですね。
    続きを読む

    投稿日:2016.05.30

  • 清々しいまでの少年漫画。

    ストーリーは、ある期を境に超常能力を持つ子供たちが次々に発見され始め、いつしかそれが日常になった時代。世界の総人口の8割が特異体質を持ち、それが「個性」として認識される超人社会。「個性」 を悪用した犯罪が爆発的に増加すると、それを取り締まる「ヒーロー」が脚光を浴びます。主人公の緑谷出久(14歳)はそんなヒーローに憧れますが、この時代には逆に珍しい「無個性」だったのです。それでもヒーローになる夢を諦めきれない主人公の目の前に憧れだったナンバーワンヒーロー「オールマイト」が登場したことから物語が動き始めます。

    努力・友情・正義を標榜する少年週刊ジャンプらしい清々しいまでの王道少年漫画です。

    1巻が期間限定の閲覧無料だったので、試しに読んで見たら面白かったです。続きが読みたくてすぐに2巻とついでに正規の1巻も購入してしまいました。

    架空(ゆめ)を現実に。「君はヒーローになれる」このセリフ、この場面、この展開、ベタといえばベタですが、それがまた良い!
    続きを読む

    投稿日:2015.11.04

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ブクログレビュー

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  • HareO

    HareO

    安心出来るヒーロー活劇!
    難しい事はあんまり無い!
    アクション映画を眺めてる感じ!
    心の栄養炭酸ドリンク!!
    グビグビ!ぷはぁーー!!

    投稿日:2023.12.04

  • ムッネニーク

    ムッネニーク

    89冊目『僕のヒーローアカデミア 1』(堀越耕平 著、2014年11月、集英社)
    週刊少年ジャンプの大人気漫画、その第1巻。
    読むのは初めてでは無いのだが、この巻で描かれている主人公・緑谷出久のオリジンストーリーが昔からとにかく嫌い。無個性の人間が五体をフル活用して立派なヒーローに成長してゆく、そういう物語を期待していたのだが…。
    エリート高に進まなければならないという固定観念も鼻につく。主人公の性格も好きになれず正直不満だらけなのだが、そうは言ってもまだ1巻。今後どうなるのか期待。

    〈君はヒーローになれる〉
    続きを読む

    投稿日:2023.10.21

  • ☆鈴星(rinze)☆

    ☆鈴星(rinze)☆

    とにかく面白い!ギャグ漫画のようでいて感動も多く、個性的なキャラたちで名前のセンスも最高。主人公の努力が凄まじく頑張ってほしいと心から応援できる。敵の人生についても描かれているので感情移入してしまうけど、他人を傷つけてはいけないと考えさせられる作品。続きを読む

    投稿日:2023.10.19

  • ひまわり

    ひまわり

    キャラクター一人一人の背景や作画の書き込みがずば抜けてると思う。

    キャラクターが一人一人主人公で絶対誰かに共感できます。

    作者さんのこだわりと作品への思いやりが伝わってくる。

    投稿日:2023.05.30

  • あかね

    あかね

    このレビューはネタバレを含みます

    1:緑谷出久:オリジン
    初めて読むヒロアカ。爆轟って人気キャラなイメージだけど序盤めっちゃ嫌なやつでびっくりした。
    そしてオールマイトはよく見かけるけどあんな見た目変わるんだ。
    主人公に才能ないのは知ってたけど才能あるのがここまで普通な世界なことに驚き。
    とあるシリーズの佐天さん的な感じかと思ってた

    2:うなれ筋肉
    オールマイトの能力まさかの譲渡制なんだ。
    高校時代部活の先輩に自分に才能がないってわかってるんだったらもっと練習するしかないって言われたの思い出す。自分はすぐ諦めてへこたれてしまったからデクの存在が眩しくてちょっと羨ましいし自分勝手ながら嫉妬してしまう。

    3:入試
    岩盤浴しながら読んでるから全然頭に入ってこない、、単語がわからん。見たことあるキャラちょくちょくいてるけど全員入学する流れなのか??
    本気でやばい時に動く感じなのかな??

    4:スタートライン
    敵をやっつけるだけじゃなくて敵から人を守り救う事がヒーローってのはそれはそう。
    お茶子ってよく見るけどこんな感じのキャラなんだ。

    5:はりさけろ入学
    無事に入学。担任の先生登場。見た目からしてなんかヤバそう。てかクラス2つあるのに見事にこっちに全員いてるのちょっと笑う

    6:今僕に出来ることを
    先生怖いわ。
    なんだかんだでデクはコントロールできるようになってきたってことでオッケー…??

    7:服着よう?
    除籍は0人。なんだかんだ全員見込みありとのこと。
    ヒーロースーツが全員個性に沿ったオーダーメイドなのいいよなぁ。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.10.09

  • sakopy

    sakopy

    このレビューはネタバレを含みます

    色々と話題になっていたのに
    一度も読んだことなかった作品
    誰かが面白いと思った作品って
    作品を知るきっかけになります。
    そのきっかけから
    読んでみたいと思って
    読んでみて
    面白いと思える時
    色んなことが始まる
    第一巻

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.09.26

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