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我孫子武丸 / 文春文庫 (27件のレビュー)
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Yuki
映画の撮影中に、突如失踪した監督の行方を探すと共に、残されたスタッフとキャストが、映画の結末を推理する過程を描いた物語です。 作中で取り上げられる数々の映画作品について、登場人物たちが語り合うのがと…ても楽しそうで、映画に詳しくなくても興味を惹かれるものがありました。 我孫子さんらしいユーモアと、ミステリとしての試みの面白さを両立させた、そんな一冊だと思います。続きを読む
投稿日:2024.03.02
うさぎ
このレビューはネタバレを含みます
個人的には映画については全くわからず、冒頭から映画蘊蓄にはちょっと辟易しました。あー苦手…と。 話が進むにつれて、もしかして美奈子は娘か⁇監督の居場所を知ってて連絡してる⁇このドタバタをドキュメンタリーにして終わる⁇と、予測はつきました。 最後は、作中では大絶賛されてたけど、へー…って感じでさほどの感動はなく。映画に無関心なわたしみたいなのが読んではダメな作品なのかなと、個人的には思いました。 残念。
投稿日:2024.01.24
Kurashina
ミステリ映画の撮影の最中に監督が失踪。 だが、監督が「みんな騙してやる」と豪語する、謎の結末は誰も知らない。 残ったスタッフたちは自分たちで結末を推理し、映画を作り上げていく。 設定が面白く、展開も早いため、飽きずに読める。エンタメとしては十分に面白いと思うが、肝心のミステリ部分は、少しハードルを上げすぎたかな、という感じ。 やっぱり監督が考えた仕掛けっていうのが本書の肝。だが、正直そのトリックが少し弱かった。 監督が失踪した理由っていうのは数年前に流行った「カメラを止めるな!」を思い出させる。 (本書の方がだいぶ前だけど)
投稿日:2021.10.18
林檎飴甘
結末部分の撮影を残して失踪した映画監督・大柳。 残されたスタッフは誰も結末部分のシナリオを持っていなかった。 スタッフ、キャスト共に何とか映画を完成させようと会議を開き、それぞれの言い分を聞き、結末部…分の撮影を終える。 小説ではよくある叙述トリック。 「やられた!」と悔しがりながらも楽しめる作品もあれば、推理するまでもなくバレバレな作品もある。 14年前に書かれた作品なので、多少そのころ特有の描写はある。 たとえばトランシーバーは、さしずめ今ならばスマートフォンになるのだろう。 しかし、良い作品はどんなに時代が変わっても面白い。 映画好きにはたまらない描写も多い。 推理小説好きには、登場人物といっしょに「映画の結末として何が正しいのか?」を考えてみるのも楽しい。 それにしても、大柳監督というのは何て人が悪いんだろう。 メイキングビデオとは・・・。 とは言っても、スタッフやキャストには申し訳ないが本当にそんなものがあるなら是非見てみたい。 ストレートにぶつかり合うキャストやスタッフの損得勘定は、きっと面白い。 見せ場は絶対に渡したくない!というのは役者としてはあたり前のことなのだろうが、芝居の実力さえ度外視しての取り合いは滑稽でさえあった。 あまり期待せずに買ったけれど、良い意味で裏切られた物語だった。 何となく得をしたようで気分がいい。続きを読む
投稿日:2017.02.27
駱駝
ストーリーが平凡すぎて、途中で結末がどうでも良くなった。オチもパンチない。殺戮のハードルが高すぎるというのもある。
投稿日:2016.10.21
senpa1
「殺戮にいたる病」を基準に読んでしまうのが悪いのか、いまいちインパクトが欠けてたなぁと思ってしまった。ただ、期待値が大きすぎただけで面白い内容だったと思う。出演者にシナリオを書かせたらああなります(笑…)続きを読む
投稿日:2014.01.18
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