【感想】わしらは怪しい探険隊

椎名誠 / 角川文庫
(30件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
10
7
10
0
0
  • あやしい探検隊の記念すべき第一弾。

    正式名称は「東日本何でもケトばす会」で略して東ケト会(とうけとかい)。椎名誠を中心に離島やキャンプ地で宿泊して焚き火を囲んでただ飲むだけを目的にしたオッサンたちのサークル活動。本作が出版された当時は、この東ケト会を真似て日本各地でオッサンたちがあやしげなキャンプをしたほど一時ブームになった。

    厳しい規則や会費があるわけでもなくただ気心知れた仲間たちと誰も来ないような離島に行って焚き火を囲んで呑んで騒ぐだけなので参入障壁はかなり低い。そこそこの金(食料・交通費)と時間があれば誰でもできることではある。また世の中もアウトドアブーム到来みたいになっていたのは確かだ。だが読んでもらうとわかるのだが、東ケト会に参加しているメンバが出かけていって馬鹿やってトラぶってワイワイぎゃーぎゃー言いながら楽しそうにしているのを読むと自分も行って楽しみたい、俺も混ぜてと思ってしまうのだ。多分これが一番の動機だろう。

    あなたも本書を読んでムズムズしたら週末どこかに出かけてみてどうだろう。
    続きを読む

    投稿日:2014.10.29

ブクログレビュー

"powered by"

  • おおたろう

    おおたろう

    高校一年生の時に読んだものをリバイバル第一弾で読み直してみた。
    1981年の作品、椎名誠さんの初期作品でエッセイなどがスパーエッセイや昭和軽薄体などと言われた頃のものだ。
    アウトドアなどの言葉が世間一般的ではない頃のキャンプ生活を昭和ののりで独特な描写で表現している。多分どれをとっても今ではNGなことばかりだ。
    神島(三重県)、粟島(新潟県)、八丈島(東京都)が舞台だが、70年代後半の高度成長の熱い空気感、楽観的な雰囲気を思い出す。しかしかれこれ50年前…。すごい濃密な人間関係と行動力がまばゆいと感じる。
    続きを読む

    投稿日:2021.10.11

  • あに〜

    あに〜

    椎名誠のエッセイ。
    一年に一度、おじさん連中だけで離島でキャンプ生活を送る「東日本なんでもケトばす会」。この「東ケト会」メンバーが三重県の神島へ行った時の顛末記。彼らの緩い離島体験談が、昭和軽薄体と呼ばれた砕けた語り口で書かれている。続きを読む

    投稿日:2021.01.06

  • b1o4okkml4org

    b1o4okkml4org

    内容もさることながら、文章が最高。電車の中で下向いて肩揺らしてた。苦しかった(笑いをこらえるのが)。こんな仲間がいてうらやましい。

    投稿日:2017.12.27

  • todo23

    todo23

    読み始めて直ぐに思いました。こりゃ駄目だって。
    どうも文体が合わない。ズルズルとした口語調長文で苦手。こりゃ挫折だな。
    しかし、読み続けるうちに気にならなくなりました。というより、なんとなくこういった話には、合っている文章かとも思えてきました(決して好きではないけど)。
    というわけで、最期まで読み終えました。なんとなく中年男の悲哀なぞ感じながら。
    続きを読む

    投稿日:2017.11.08

  • ありんこゆういち

    ありんこゆういち

    内容紹介
    “おれわあいくぞう ドバドバだぞお…”潮騒うずまく伊良湖の沖に、やって来ました「東日本なんでもケトばす会」ご一行。ドタバタ、ハチャメチャ、珍騒動の連日連夜。男だけのおもしろ世界。(目黒考二)

    久しぶりに読んで、未だにこの仲間たちの世界には憧れてしまいます。椎名親分の連綿と続く怪しい探検隊シリーズの第一作。金字塔だと思います。最初の旅の頃が1969年というから、もう48年前の話しを今読んでいるのですね。
    どうしても冷静な評価は出来ないので星は無しにしますが、最近昔好きだった本が手に入らなくなり、ちょっとずつ集め始めています。これからの電子化時代の事も有るので、好きな本はコレクションする時が来たようです。
    続きを読む

    投稿日:2017.04.25

  • キじばと。。

    キじばと。。

    著者を隊長とする「東日本何でもケトばす会」略して「東ケト会」のメンバーたちが、三重県の神島でおこなった10日ほどのキャンプ生活の顛末を描いています。

    目黒考二の「解説」によれば、1970年の時点で最年少のフジケンが12歳、最年長の長老でも32歳というから意外。もっとオッサンだと思っていました。いい大人がバカ騒ぎをしているという雰囲気は、著者の昭和軽薄体の文章に負うところが大きいのかもしれません。続きを読む

    投稿日:2017.04.24

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。