【感想】ソウル・コレクター 上

ジェフリー・ディーヴァー, 池田真紀子 / 文春文庫
(34件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
15
9
6
1
0
  • 小説と現実の境目

    このシリーズの魅力は、なんといっても毎回登場する凶悪な犯人。今回はコピーやアップデートが簡単にできてしまうデジタルの利便性とデータを信じてしまう人間心理を利用し犯行を繰り返すソウルコレクター。データマイニングなどITの世界では当たり前にマーケティングなどで使われていますが、データウエアを駆使してターゲットの行動分析を行う犯人がかなりリアル。

    現実に米政府が個人情報収集を秘密裏に行っていたと元CAI職員がゲロッた事からもフィクションとは言い切れなくなってきている。面白さは本作も折り紙つき!でお約束のクライマックス二転三転もしっかり用意されているのでいつものようにお腹一杯になります。印象に残ったのがサックスが最後に車はアナログ車がいいと言っているところでハイテクの塊になった電気自動車には本作を読んだ後なら確かに乗れんわなあと思った。

    あと巻末でシリーズの大ファンだった俳優の児玉清さんとの対談で作者がホワイトボードでプロット考えていることがわかって笑った。(ライムが毎回、事件捜査にホワイトボード使っているので)
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    投稿日:2014.10.30

  • データオタク対決!

    リンカーン・ライムシリーズ8作目。
    今度の犯人はデータオタク。
    商品の購入履歴やETCの記録、通話履歴などありとあらゆるものがデータとして記録されていく現代ならではの犯罪。
    データの改ざんや悪用によって、人生を破滅させることもできるという恐ろしさ。
    前回取り逃がした殺し屋の追跡も同時並行で話は進む。
    あっちもこっちも大忙しのリンカーン、結末はいかに?
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    投稿日:2016.05.09

ブクログレビュー

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  • scaramouche

    scaramouche

    このレビューはネタバレを含みます

    元ニューヨーク市警の天才科学捜査官が、警察に協力して連続殺人鬼を追う『リンカーン・ライム』シリーズ第8作。下巻まで読了。
    今回の犯人・未詳522号は、前作のウォッチメイカー(今作でも姿を見せないままに登場はするが)と比べ怜悧さも優美さも不足しているけれど、ライムたちを追い詰める手段の悪辣さはシリーズ屈指。ハラハラさせられながら一気に読み終えた。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.03.14

  • K

    K

    例によって上巻は読み進めるのがゆっくりになってしまう。面白かったけど、コンピューターの話が続くと読み飛ばしたくなる。あとはSSDの人物が覚えられない。今作は犯人視点の描写が少ないためか、誰が犯人なのかの興味がより強い。下巻も楽しみ。続きを読む

    投稿日:2022.11.22

  • 随你行

    随你行

    各登場人物の描写が詳細すぎる。ライムといとこの過去いいね。2つの並行捜査、インターネットデータマイニングの描写もめちゃくちゃ詳細。

    投稿日:2022.06.04

  • みんみん

    みんみん

    そのうちこんな世の中になるかも…
    いやもうなってるかも…

    そんな恐ろしい犯人。
    みんな怪しくてみんな違うような…

    下巻に続く!喜んで騙されて転がされますヽ(´▽`)/

    投稿日:2022.05.25

  • 3cheers4GIPS

    3cheers4GIPS

    (上下巻読了後の感想です)
    いやー!

    これはもう、読むセラピー。
    シリーズの弊害ってある程度死なないキャラが確定しておなじみの流れが出来すぎて、だと思うんだけど今回はその良い面が出た感じ。

    それぞれの深掘りがしっかりされていて、最後の大団円で心からにっこりしてしまった。小道具の設定も、これがソウルコレクターであるがゆえにさらに深みがあった感じ。
    犯罪の本流部分だけではなくサイドストーリーにまでふんだんにエンターテイメントが詰められている。まさに大満足。

    犯罪の掘り下げも、過去の犯罪者とのクロスオーバーも、偶然の行き過ぎもなくてさすがだなあ、とありがたく思った。

    文庫本で読んだから新書にあったかはわからないけど、巻末の児玉清さんとディーヴァー との対談も嬉しい!作品への気持ちやこだわりが知れて、これまた贅沢。
    個人的には初期の犯人の狂気がすこし薄れたかな?なんて思わなくもなかったけど、トータルでみてやはり、最高だなあと思った。

    ディーヴァー 万歳!
    続きを読む

    投稿日:2022.03.16

  • ひまわりめろん

    ひまわりめろん

    リンカーン・ライムです
    シリーズ第8弾になるのかな
    (読んだことあった)

    (誰かは巧妙に隠されてはいるものの)犯人目線からの語りが最初から組み込まれてるみたいなのの第一人者ってジェフリー・ディーヴァーじゃないですかね
    最後の最後で誰かがわかる!あるいは途中でわかるけど最後にひと捻りふた捻りあるというような
    「データ」少ない中で勝手に言ってますけど

    上巻の最後の方で誰目線なのかのヒントが出てきます
    果たして本当に真犯人に繋がるものなのか?小躍りする読者をミスリードさせるものなのか?
    楽しみ!(読んだことあるけど犯人忘れてる故に)
    続きを読む

    投稿日:2022.01.12

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