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真梨幸子 / 講談社文庫 (20件のレビュー)
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総合評価:
hazu-haya-yu
15
手強い作家さん
真梨さんの作品を読むときは心してかかろう。 そう思わせるほど「フジコ」は衝撃的で、それから3年やっと辿り着いた3冊目がこのタイトル。 「フジコ」のようにドロドロの激情ではなく「えんじ色」はどちらかと…いうと沈殿、閉塞感。 こちらの方がよりダークな感じがしました。 話の発端となるのが16年ほど前に起こった「西池袋事件」、それが起きる以前と以後の現在に、 「僕」という小学生と、生活に窮するライターの「久保」、それに事件の公判の様子が挿まれて 物語はすすんでいきます。 プロローグがある人物の生い立ちの語りから入るので、それ以後二人の登場がどのように繫がって いくのかが読み応え。 受験・家庭内暴力・派遣労働、崩壊していく人間関係に織り交ぜた宗教色が更に物語をリアリスティックに している。宗教に傾倒する人間の側面が救いになっていない事が皮肉でもあり、 話に奥行きを出していたようにも感じる。 ほんとに手強い。 けれど読み終わったあとの、心の塵が洗い流されたような不思議な気分。何だろう。 やはり脱帽です。 続きを読む
投稿日:2015.09.08
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七鵺
真相の章までは『誰がどの人?』と思いながら読み進めるペースもめちゃくちゃ早かったけど、真相の章に入る直前から混乱(笑) 理解は出来たけどモヤモヤは残る。
投稿日:2024.03.15
真琴
真梨幸子さんのデビュー後第2作目。ライターをしながらマニュアル作成で、なんとか社会の一端にしがみついている久保。 それでも生活が苦しく、派遣会社にも登録するが、なぜか生活は苦しくなるばかり。そんなと…き、16年前の殺人事件が注目され、久保は自分を思い出してかけるが。 いまやイヤミスの大家とも言える真梨さんだが、この作品はイヤミスというより、社会派サスペンスに近いかな。 でも、単なるミステリよりもサイコパス系を得意とする真梨さんの原点のような気がする。この閉塞感、絶望感は他では味わえない。続きを読む
投稿日:2023.07.17
mokamoca
過去の事件が取り沙汰される中、フリーライターの久保と小学生の男の子と女の子の話が入れ替わりで展開される。 最後、どんな風になっていくのかと思ったけど、ちょっと複雑にし過ぎな気もする。 驚きもないし、そ…うだったのかっていう感じしかなかった。 前半が混乱しただけに、ちょっと期待はずれだったかも… 2023.3.20 続きを読む
投稿日:2023.03.20
sally3
大好きな真梨幸子さんの小説。これはほかの「イヤミス」と呼ばれる小説より、嫌な感じはしない。なかなか面白かったが、時間軸が行ったり来たりするのと、誰がどれなのか?が途中でこんがらがってしまったので★を減…らしました。 派遣でデータ処理をしている派遣社員の中でほかの人のミスをカバーして残業したりとかの場面が、なんだかどろどろしていて真実味がありました。続きを読む
投稿日:2022.01.02
みず
真梨幸子初期作品。それ故にか読みにくさが否めず、読了までになんだかだらだらと時間をかけてしまった。結論・種明かしをギュッと凝縮し、そこにいたるまでを2つの時間軸を行き来しながら辿っていく。構成やネタと…してさすが真梨幸子だなあという節もあったが、読了後の後味としては正直に、わかりにくかったなあ、と。続きを読む
投稿日:2020.05.04
yajjj
派遣と下請け、受験戦争、昔の事件。わかりづらかったのが最後に全部つながる、が。デビュー2作目とのこと。
投稿日:2019.12.22
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