【感想】アドラー心理学入門

岸見一郎 / ベスト新書
(171件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
26
68
53
8
3
  • ボリュームからみても、入門書としては最適かも

     今流行のアドラー心理学の入門書であります。
     まず入門書らしく、アドラーとはいったいどんな人だったかという人物像から入ります。その人が、何故そのような思想に到ったのかを知るには、その生い立ちをたどるのが一番でしょう。そして、政治改革による人類救済を断念し、育児と教育に関心を移したアドラーの思想が紹介されていきます。
     正直申し上げて、良くわからない部分も少々ありました。特に前半部分は、筆者の例え話が今一つ、的を射ているのかどうだか不明な点もあるにはあるのですが、後半になるに従って、徐々にその例え話も堂に入ってきて、とてもわかりやすく、理解を助けてくれるものになります。跳ねているノミの話や、鳩の話など、筆者オリジナルの例え話ではないにせよ、とっつきやすく、また、本筋の内容も、読むに従って生きる勇気みたいなものが、わき上がってくる気がしました。楽天主義と楽観主義の違いというのも、面白かったですね。
     現代社会において、フロイトやユング以上に注目を集めるアドラー心理学の一部を垣間見るには、なかなか良い入門書だと思います。コレを元に、様々な解説書にアタックすれば良いでしょう。
     ただ、先日BSで放送されたスタンフォード監獄実験や、相模原市の知的障害者施設の事件を見ると、ヒトというものは、一筋縄ではいかないものであることは、厳然たる事実として存在するわけで、やはり不可解なものであることは間違いないようです。もしアドラーだったら、どう分析したのでしょうか?
    続きを読む

    投稿日:2016.08.05

  • 勇気の心理学

    嫌われる勇気と幸せになる勇気を読んで、アドラー心理学に興味を持ち今回岩見さんの本を読んでみました。
    元々私が好きだった他の本もこの本の中に、アドラー心理学に通じるものがあるとして紹介されていました。
    アドラーの考え方は実践はむずかしいですが、すごく納得できて大好きです。
    おすすめです。
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    投稿日:2017.09.30

ブクログレビュー

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  • ナッツ

    ナッツ

    最初、この本は固くて、読みづらいのかなと思っていました。

    でも、読みすすめていくと、筆者が読者に分かりやすく書いている部分も出てきて、少し安心しました。

    また、この本からは、「一人の力は意外と大きい」ということを学びました。

    近くにいる人を大事にしたり、ちっぽけでも自分なりに始めてみることで、やがてそれが、全体に影響していくんだと思いました。

    それと、新書って、ぱっと見は読みづらそうだけど、読んでみると案外いろいろと学べることがあります。

    勇気を出して、読書をしていきたいです。
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    投稿日:2024.03.13

  • あの鐘を鳴らすのはゴリラ

    あの鐘を鳴らすのはゴリラ

    パラパラと読んだ
    例え話が多く結論が分かりにくかったので読みづらかった
    本を読むのが難しい時に読んだので再読したい

    投稿日:2023.12.17

  • ミ

    アドラー心理学はストイック的である。人がこう思う、こう行動することには、原因がなく、思うことや行動することは、すべて目的が原動力になっている。
    原因があるからそう思ったり、行動するのではなく、目的があるからそう思ったり、行動したりする。完全に目的論。続きを読む

    投稿日:2023.09.19

  • かりん

    かりん

    アドラー心理学の歴史と概要。

    ⚪︎アドラー心理学における育児の目標(行動面)
    ・自立する
    ・社会と調和して暮らせる

    ⚪︎アドラー心理学における育児の目標(心理面)
    ・私は能力がある
    ・人々は私の仲間である

    ⚪︎アドラー心理学ではある行動の理由は「原因」ではなく「目的」にある(例:怒るのはその方が相手が言う事を聞くから)

    ・子供が注目を引こうとする行動に注目すると、子供はますますその行動を続ける。適切な行動にだけ注目する。

    ・縦の人間関係は精神的な健康を損なう(叱る、褒めるは上から下に見ている縦の関係性)

    ・私たちは経験によって決定されるのではなく経験に与えた意味によって自分を決める

    ・嫌な人と付き合う時は、今日初めてこの人と会うと考え過去のことは考えない。
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    投稿日:2023.09.14

  •  ぶどう

     ぶどう

    嫌われる勇気よりも前に書かれたアドラー心理学入門。アドラーの心理学はとても自分に厳しい。実践してなんぼ、の心理学。他者に期待しない。他者の課題に踏み込まない。自分の課題にはもちろん、自分で乗り越える。当たり前といえば当たり前のことだけど、実践するとなるととても難しい。他者への期待。これは私にとってとても難しい。ついつい、期待してしまう。そしてがっかりしたり、イライラしたりしている。自分で自分の枠を作って小さくならずに、私は好きなことを好きなだけできるのだと信じて、まだまだ諦めないでやっていこうと思える本だった。続きを読む

    投稿日:2023.08.27

  • みつる

    みつる

    岸見先生の『嫌われる勇気』からアドラー心理学に興味が湧いたので本作も読了。内容は『嫌われる勇気』の方が分かりやすかったかなぁと思う。読書慣れしている方なら本作品の方が分かりやすいかも。
    個人的には本作品→『嫌われる勇気』の順が良いかと。続きを読む

    投稿日:2023.07.02

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