【感想】天の瞳 幼年編II

灰谷健次郎 / 角川文庫
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 4.6
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ブクログレビュー

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  • mato

    mato

    じいちゃんの死、あんちゃんの少林寺拳法の指導、などなど、倫太郎のいる環境が変わっていきます。
    幼年編1では親世代や先生の視点で描かれていくことも多かったのですが、より倫太郎の視点から物語が進み、内面の成長が鮮明に描き出されています。

    人の心を見る目を持つ。
    どんな人と接するときも、心の目をもって、全身全霊で相手の心に問いかける。

    描かれていることは、古い道徳観かもしれませんが、静かにずっしりと人間性に問いかけてくる、とても生きること、人と接することに真摯な気持ちにさせられる本です。
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    投稿日:2019.12.25

  • anri0912

    anri0912

    子供の頃から大好きな灰谷さん。
    大切な、素敵な言葉が沢山詰まっている本。

    登場人物の子供も大人も真っ直ぐで、真摯に生きている。
    真っ直ぐすぎて胸が少しチクッとしてしまう。

    ついこの間、主人が娘に『悪いことはするな!』
    と説教をしていました。
    その瞬間、スイッチが入ってしまい
    『じゃああなたは悪いことを全くしないのか。あなたの中での悪い事とは何か。自分の中にある悪い事とちゃんと向き合ったことがあるのか。』
    と逆に説教をしてしまい、シュンとさせてしまいました。

    私はまだ『悪いこと』を子供に説教出来るほど理解できていないので、そんなアホくさい言葉で子供と話せない。
    大人にとって都合の悪いことを『悪いことだ!』と言うのはとっても罪だと思う。

    そんな事を思い出しながら、読み進めていました。
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    投稿日:2017.03.31

  • kotaroyokoyama

    kotaroyokoyama

    灰谷作品はやはり特徴がある。使われてる言葉は子供でも理解できるようなシンプルなものなんだけど、大人が読むと味わいと感じるような感じ。

    幼年編は、ところどころに学校や教師の批判が含まれているが、ほんとにありそうな感じ。灰谷氏自身の経験が含まれているのだろう。
    嫌な大人に毒されることなく真っ直ぐ育つ子供達の姿には救われる思いがする。

    話はまだ続くので最終的な評価はおってすることになると思う。と言ってもこの作品自体未完成のようだけど。
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    投稿日:2015.08.20

  • 東洋英和女学院大学図書館

    東洋英和女学院大学図書館

    やんちゃな主人公倫太郎やその友だち、彼らを取り巻く大人たちを通して、大人は子どもにどう向き合ったらよいのかを教えてくれます。人間としての必読書!といっても過言ではありません。

    投稿日:2015.06.26

  • united-gang8

    united-gang8

    倫太郎のおじいさんの残した言葉が頭から離れない。

    目はものを見るためだけではなく、人の心を見るために生まれ持ったもの。

    先日のお坊さんの話も目についての話だった。視界に入っていたとしても意識していないところに心は宿らない。見えているようで見えていないものばかり。続きを読む

    投稿日:2015.02.09

  • shoko

    shoko

    幼年編を1.2読了。少年倫太郎の成長を描く灰谷健次郎のライフワークの最初の2冊。ママ友のおすすめ。倫太郎という子供の個性、そのかけがえのない友人たち、周りの大人たち。倫太郎の視点に添えば素晴らしい物語だが、母の目で読むと、親としての自分の不甲斐なさに耳が痛い、それくらい周りの大人たちが素晴らしい。仕方ないから、倫太郎の視点で、子供の心で読み進めようか。まだまだ続く。続きを読む

    投稿日:2014.10.05

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