【感想】真夜中の探偵

有栖川有栖 / 講談社文庫
(30件のレビュー)

総合評価:

平均 3.0
1
5
17
2
2
  • 探偵ソラ、始動

    「探偵ソラ」シリーズ第2作。時系列的には1作目(『闇の喇叭』)の続きに当たり、前作を読んでいないとわかりづらい部分もあるのでご注意ください。
    本書では、純が本格的に探偵活動を始めます。舞台は大阪に移り、登場人物もガラリと入れ替わりました。ディストピア的な世界は相変わらずですが、1巻より本格ミステリ度がアップしたぶん、重苦しい場面は少なくなったように感じます(個人的には歓迎!)。
    いちばんの読みどころは、謎の溺死事件に対する純の推理でしょう。探偵=違法な世界で、彼女が一人の探偵として歩みだす瞬間です。推理以外の面ではまだまだ未熟な部分も多いものの、それも可愛さの一つかと……。某警視がいかにもな悪役なので、純の真っすぐさがなおさら引き立って見えました。
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    投稿日:2015.07.11

  • 実世界とは違う日本での少女探偵の話

    世界観が突飛。戦争やらもろもろの事情で探偵業が厳しく禁止されている日本において、それでも探偵を目指そうとする少女の出発点。元探偵の父親は主人公が探偵になるのをやめさせようと必死で説得するが、主人公はどうしてもそれを受け入れられない。そんな中、主人公の周りで事件が起こる。探偵が禁止されている日本において、主人公は同事件と向き合い、どのような決断をしていくのか、という話。続きを読む

    投稿日:2013.10.02

  • 【小説】探偵の視線や仕草から推理の方向を推理するところが面白い

    探偵が非合法な時代 という設定
    探偵のイメージが悪くなる一方で
    裏探偵の価値が密かに上昇しているような時代では
    探偵も自分の推理を高らかに語ることはしない
    探偵の視線や仕草から その推理の方向を探る という
    面倒くさいような でも意外と面白いような事態に。
    前半は退屈だが 後半はなかなか。
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    投稿日:2014.09.09

ブクログレビュー

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  • しんた

    しんた

    これは今ひとつというか有栖川有栖、どうしちゃったの、と問わずにはいられない。
    謎解きよりハードボイルドでSF(それもディストピアものである)を主にしたのは新しい試みだとは思うが、如何せんパーツの一つ一つが噛み合っておらず面白みがない。探偵業が禁止された未来で探偵をするというのは面白いとは思うが……。続きを読む

    投稿日:2023.05.13

  • かんちゃん

    かんちゃん

    アリス、火村シリーズ以外有栖川有栖さんの作品は初めて読みました。又、長編も初めてです。
    率直な意見をいうとよく分からない。結局母親探しはせず、父親はどうなったのか。中途半端な感じ。元探偵砂家「金魚」の殺害トリックが飛躍し過ぎ!続きを読む

    投稿日:2023.02.08

  • JINTA(じんた)

    JINTA(じんた)

    アンチ探偵の世の中で探偵の是非を問うこのシリーズ。有栖川有栖の作品は学生アリスシリーズや火村シリーズが好きでこのシリーズも読んでいるが、前者ほどの面白さはないが、違う視点で物語を楽しめる。

    投稿日:2022.12.06

  • ゆな

    ゆな

    アリスシリーズ以外の、有栖川先生の長編はこれが初めてかも。そしてこれ、シリーズモノの2作目なのね。そしてあんまり評判良くない感じ…?

    舞台は、SFミステリ?北海道が独立国として、日本と対立しており、そして探偵が法的に禁止されてる世界での話。

    主人公ソラが、探偵的な斜に構えたところとかがなく、真っ直ぐな若者という感じでわたしは好き。

    有栖川先生のミステリはあんまりトリックとか気にするものでないと思って読んでたので、まあ今回もざっくりしたトリックだったけど、物語の肝はあくまで仮想日本で生きる探偵の話だったのでストーリーは楽しめた。

    確かに医療行為だって免許なかったら禁止されてるしな…そういう感じで犯罪を暴くのも禁止することもあり得るのかな、と納得して読めた。

    わたしは生まれた時から日本は沖縄も北海道も日本だし、ロシアはソ連じゃなかったしドイツは東西統一してたけど、将来的には日本だって分裂することもあるのかなあと思いながら、いろいろ考えながら読める話だった。
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    投稿日:2022.04.19

  • 音の葉

    音の葉

    ミステリというジャンルに入れるのも憚られる作品。そもそも時代背景の説明がほとんどで事件がとても少ない。

    シリーズものならタイトルにその旨入れてほしい。2作目らしいが、最初にこれを読み始めたら途中から始まって途中で終わった気しかしない。

    主人公も出てくる登場人物の名前もわざわざ通り名をつける設定も厨二病(この単語もどうかと思うが)で読んでて恥ずかしくなるが、そんなことばかり気になって物語に入り込めなかったのは結局面白くなかったからだと思う。最後は斜め読み。私はこの作者とは合わなかったらしいのでもう読まない。
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    投稿日:2022.02.13

  • ゆい

    ゆい

    このレビューはネタバレを含みます

    序盤はなかなか入り込めなかったけど、終盤は引き込まれるところがあった。この残りで全部解決するのか?と思っていたけど、やはりお母さんのことについては生きているというだけで結局分からず仕舞いだし、純や誠の今後についてもあいまいなまま終わった。他の感想を読んでみるとシリーズものだったのか、、続きがありそうなのも納得。でも他は読まなくていいかな。

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    投稿日:2021.08.30

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