【感想】かごめかごめ

池辺葵 / Championタップ!
(9件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
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5
2
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  • 置き去りにしてきた喪失感とひきかえに、わたしがたどりついた場所。

    静謐で美しい修道女の暮らしの中に、ふと落とされた黒いしみ。平然と知らぬふりをしながら、神に祈りを捧げ、日々は淡々と過ぎていく。池辺先生の作品は、登場人物たちが言葉少なに、心の中でだけ淀みが貯まっていく描写が巧みで、この作品は特に表面上の静けさとのコントラストが綺麗。眺めるように楽しめます。
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    投稿日:2016.12.29

ブクログレビュー

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  • knkt09222

    knkt09222

    このレビューはネタバレを含みます

    まずは絵!
    フルカラーの色彩の美しさなわけだが、すべて光の表現に通じているのだ。
    紙に光は描けないというのに光を感じるとは。
    フェルメールとかレンブラントとか。
    あるいは「モノクロ漫画描き」としての高野文子とか。
    話と絵の静謐さが通じ合っているのも、素敵。
    他の作品も読んでみよう。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2019.09.18

  • つばめ

    つばめ

    無言と静寂が欲望を雄弁に語る美しい作品。祈りと裏切りの狭間で続いていく日常は、危ういバランスで成り立っているのかもしれないけれど、自分の脆さを分かった上でなお、そこに立とうと決めることで続いていくのかもしれない。何を思い、何を祈っていても終わることない「日常」の強靭さは、マルエナの市井の暮らしでも、アミラの修道院での生活でも同じなのだろう。続きを読む

    投稿日:2015.05.28

  • 明るい朝

    明るい朝

    自分で自分を許すしかない。自分で自分を癒すしかない。自分で自分を認めるしかない。

    でも、考えてみれば「ゆるし方」を習ったことはない。だから、作中にその道標として拝読する祈りがあることを、少しうらやましくも感じた。

    ついた傷の深さは結末で明示されない。どちらが籠の内で、どちらが外なのかも。
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    投稿日:2015.05.04

  • あさみちゃん

    あさみちゃん

    この静けさと美しさはなんでしょうね。コミックを読んで、こんな気分になったのは初めてです。静謐、とでもいうのでしょうか。マルエナもアミラも幸せになって欲しいです。ヨーロッパの教会に行ってきたはかりなので、そのときの厳かな雰囲気が蘇り、とても重みを感じました。セリフもとても短いけれど、研ぎ澄まされていて染み入ります。大切にしたい作品です。続きを読む

    投稿日:2015.01.31

  • komi-go

    komi-go

    全カラーで素敵なんだけど、私にはいまいちだった。
    メッセージ性が強い感じ?感受性高くないと感動できない気が…。

    投稿日:2015.01.19

  • かなお

    かなお

    久しぶりに帰った実家にて。

    全編フルカラー、優しく淡い色合いで美しい世界を堪能できた。

    捨てられた子は 捨てた人は 何を祈るのか

    投稿日:2014.11.26

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