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守屋洋 / 角川SSC新書 (25件のレビュー)
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総合評価:
くっちゃね村のねむり姫
4
論語8割、韓非子2割のバランスが重要とのこと
性善説か?性悪説か?と帯にありますが、別に二つの思想の対決を述べているのではなく、それぞれのエッセンスとなる名言を40選び出し、それを一つ一つ解説してくれた、入門者には誠にありがたい本でありました。… それぞれの名言には、まず、簡潔なタイトルがつけられ、次に平易な日本語訳、そして、読み下し文、漢文と示されています。そして、それぞれの言葉の真意とするところは?と著者の解説がついています。これがわかりやすくて、また、時折、著者の現代社会に対する思いのようなものが垣間見えて、なかなか興味深いものがありました。 確かに論語の方はなんとなく知っていても、韓非子の思想に深く触れたことはなかったので、私にとってはその点も面白かったですよ。論語8割、韓非子2割とは、あとがきの中で紹介されているものですが、今の世の中、韓非子の割合をもっと増やしていかないと生きていけないかもしれませんね。世知辛い世の中になったものです。 40の項目一つ一つは、大変短くまとまっているので、通勤通学途中で読むには最適かもしれません。続きを読む
投稿日:2016.01.10
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名もなき社労士
性善説の論語、性悪説の韓非子、この2つをバランスよく取り入れることが組織運営やコミュニケーションを取るうえで大事。どちらかに偏っても良くない。しかし自分はどちらかというと韓非子寄りである。
投稿日:2020.09.20
junwaka
著書の意見がいちいちオヤジの説教感あってかなりうざったい。 名言▶解説▶エビデンスゼロの「最近の世の中はダメ。今こそこの名言の精神が大事なのでは?」的なことをかなりの頻度で言ってくる。「男とはこの名言…のようにありたいものだ」とかは1番昭和感あってうざかった。 これらのコメントで作者の浅さが伝わってきて、論語と韓非子の名言の選別意図や、解説も合ってるのか不安になってしまう。 しかしその部分をサッと読み飛ばせばまぁまぁの良書だと思う。著者を信じて読み続けられるかどうかが裏テーマ感ある。続きを読む
投稿日:2020.01.15
AtoooooC
人間の本性は善であるとする「性善説」と悪であるとする「性悪説」。誰も性悪説の社会など期待していないが、性善説では脇が甘くなるというジレンマがこの世の中には存在する。一言で言い表すならば、「修己の性善説…」と「統治の性悪説」。自分の内面を見つめる「性善説」と外の世界に目を向ける「性悪説」のどちらも、もう一度学び直しておこうというのが本書の主旨である。性善説の立場で書かれた「論語」は孔子の言説を弟子達が編纂したものであり、孔子の弟子では孟子が性善説の思想を受継いだ。一方の性悪説は孔子の弟子の荀子が提唱し、その弟子の「韓非子」がそれを受継いだ。 「子、四を絶つ。意なく、必なく、固なく、我なし」(論語) 「下君は己の能を尽くし、中君は人の力を尽くし、上君は人の智を尽くす」(韓非子)続きを読む
投稿日:2018.12.22
白汀
孟子と荀子の直接対比は、既に何度も行われていることであり、今それを行っても、目新しい発見は少ないと予想されます。(勿論それは無駄なことではありませんが) それを考慮してか“はっきりと人の天性は善とは…言っていないけれど、発言から判断すると性善説の立場に立っているといえる孔子”と“性悪説の荀子に学び、人間の性は悪だから法によって厳しく統制すべし、という具体例を提示した韓非子”という、少し外したところを持ってくる辺が著者の慧眼だと思います。読み比べて感じたのは、「両方を状況に応じて使い分けるのがベスト」ということ。続きを読む
投稿日:2013.09.13
itomona
性善説の論語の言葉が40,性悪説の韓非子の言葉が40,それぞれ見開きで紹介されている。論語と韓非子を1冊の中で眺めやすく並べたところがミソで、企画としてはよい。ただ、各見開きのエッセイの著者のコメント…らしき部分は、思いつきの現代批判・政治批判になっていることが多く、やや安直な印象をうける。エッセイをとばして、タイトルとなっている原典の言葉にざっと目を通すだけ、という読み方でよいかも。韓非子の思想を紹介する軽い読み物としては、なかなかよい。韓非子の言っていることと、新自由主義的な言説、あるいは橋下的な言動が重った。続きを読む
投稿日:2012.11.20
firstlight
題名に惹かれてつい買ってしまった。 片や性善説、片や性悪説の代表。 お互いの説を提示して、戦わせるのかと思いきや・・・ 著者が勝手に抜き出して、別々に並べただけの安易な本。 まあ、それぞれに著者が注…釈を加えているが、平凡。 中国文学の権威という肩書きだけで、出版するという安易な発想が気に入らない。 とはいえ、両方とも中国の古典。 内容は、色々と考えさせられる。 やはり、2000年以上も読み次がれてきただけのことはある。 「もともと中国の古典というものは、きわめて実践的であって・・」の意見には改めて深く同意。 孫子の兵法なんて哲学的だけれど、本当は実用書なんですよね。 あと、「和して同ぜず」(論語)とか、「臣下が背かない事に期待をかけるな。背こうにも背けないような体勢を作れ。」(韓非子)なんか、心にグサッときますね。 もちろん、ぼくだって過去に何度も読んでいますが、こうやって60歳を過ぎて読み返すと、まったく違った味わいがあるんですね。 現代の日本人はもっとこういう古典を読むべきだと思いますね。続きを読む
投稿日:2012.11.14
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