【感想】沢木道楽堂怪奇録 最後の魔女

寺本耕也 / メディアワークス文庫
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
1
6
4
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ブクログレビュー

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  • 永杜

    永杜

    幽霊が見える男と、幽霊に好かれる女の子の
    連続短編3本分。

    最初の話は、落ちに至るまでを想像するに
    ぞっとするものがあります。
    ひたひたとやってくる恐怖?
    その後は…考えないように。
    2話目は女の子が喧嘩して、また仲直り…ですが
    行きたくない事は、きちんとお断りしましょう。
    猫好きにはちょっと嬉しい、猫タイム。

    そして表題、最後の話。
    大事な思い出だからこそ、盲目なまでに信じたのに
    女って怖い…という最後。
    当然背後のサイレンは、始末した後のためのもの?
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    投稿日:2015.12.17

  • Bookrium

    Bookrium

    前作を読んだ時にも思ったけど、表紙さら受ける印象よりしっかりした作品です。
    でもラストは予想外だったな。一筋縄ではいかないということか。

    投稿日:2014.07.02

  • ちょ

    ちょ

     どうせ怖いだろうと思って覚悟して読んだら違う方向で攻めてきた。この話続きあるらしいが、確実にもっと後味が悪くなるに違いない。負の期待を持たざるを得ない。

    投稿日:2014.02.15

  • mendako

    mendako

    悪意に対してなす術を私たちは持たない
    シリーズ2作目だが、前作を読んでいなくても特に問題はない。

    『ほらこの夜、またあいつらが』
    得体の知れない、黒い人間のようなもの。
    イメージとしては口裂け女だろうか。
    いや、もっと忍び寄るもの、理不尽なもの。
    じわじわと迫ってくる恐怖と全くもって理由の見えない悪意。
    結論を出さないことがなお恐ろしい。

    隣同士の関係が希薄になっている都市。
    それはそれで煩わしさがなくて良いのかもしれないが、そこに潜む悪意を象徴するような物語である。

    『きみに照らされて』
    上記物語とはうってかわって、心温まる物語。
    命を考えさせる。
    生と死は表裏の関係にある。
    死は誰にでも等しくやってくる、命あれば死もある。
    そうわかっていてもなかなか受入れがたいものが「死」。
    猫を通して見る命の物語だ。

    『最後の魔女』
    悲しいだけならまだよかったのに、恐怖と悪意の連鎖が起きることを示唆する終わりかた。
    あまり好きな物語ではない。
    話として面白くないという意味ではない。
    救いようがなくて嫌な気分になるのだ。
    劇中劇は希望を持った終わりかたであるだけにその気持ちが大きくなる。

    それにしても、沢木道楽堂と銘打っていても、沢木は何もできず、主人公らしさがない。
    活躍しない主人公というのもそれなりに面白いが、存在感が薄すぎる。
    今後沢木自身も変わっていく、のだろうか?
    続きを読む

    投稿日:2014.01.07

  • エリエール

    エリエール

    前巻は完全に短編集でした。
    今回も短編集と言えば、短編集なんですが、タイトルにもなっている『最後の魔女』、読み終わるとこのお話の印象が強すぎて、他のお話がしばらく頭に浮かびませんでした。
    と言っても、他のお話がつまんなかったのかと言われれば、そうではありません。
    2つ目に収録されている『きみに照らされて』は、動物を飼ったことがある人なら必ず涙するのではないでしょうか。私も猫を飼っていまして、ずっと死に向き合える自信がないなぁと思いながら過ごしていました。後何年一緒にいれるのだろうとかそんなことばかりを考えていたんですが、それではいけない、とお話を読んで思いました。たとえ最後の時が来ても、辛くても傍に居たいなぁと。本編に出てくる寅さんやうにゃーみたいに、本当に辛いとき傍に居てくれるように、自分も傍に。

    早く次巻も読みたい!
    続きを読む

    投稿日:2013.10.25

  • kiyomaru

    kiyomaru

    沢木道楽堂シリーズの2冊目。
    何でも屋を営んでいる沢木は、 幽霊を見る事が出来る。
    以前、幽霊騒動でその沢木の世話になった雪穂。
    物語は、二人を中心に進む。
    「ほらこの夜、またあいつらが」
    「きみに照らされ」
    「最後の魔女」
    の三編。

    「ほらこの夜、またあいつらが」は、怖い話で読んでいて途中寒気がするくらい怖かったのですが、結局何だったのか分がずじまいで中途半端な感じがしてしまいました。読み進めれば回収される伏線なのかとも思ったのですが・・・。
    「きみに照らされ」は、以前雪穂の飼っていた猫の話。
    なかなか良かったです。
    「最後の魔女」は、良かったのですが、前置きが少々長いと思いました。
    総合的には、楽しめたのですが、前述の様に少し気になる点がありました。
    続きを読む

    投稿日:2013.04.23

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