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田辺聖子 / 角川文庫 (385件のレビュー)
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総合評価:
くっちゃね村のねむり姫
これは作者の願望?理想?それとも。。。
短篇集であり、どれも女性の心の内を描いた物となっています。こんなことを考えているのかな?なんて男である私は思ってしまいますが、これら短篇集の中から「ジョゼと虎と魚たち」を選んで映像化したというのは少々…ビックリしますね。 所々ドキッとする表現ありました。「ジョゼと虎と魚たち」の中にも、「障害者の中には差別闘争意識が強くて、日常でもおのずと人間性に圭角が多くなってゆく、そういう者もいるということだが。。。」なんていう記述がありました。そうかもしれませんね。 私が好きなのは、最後の「雪の降るまで」かな。そこで使われる「嵌まる(はまる)」という表現。これなんかは、作者の数々の恋愛遍歴の末たどりついた、熟年の境地と言ったところでしょうかねぇ。わたしなんぞは、とても足下にも及びませぬ。続きを読む
投稿日:2021.02.01
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田舎っ子
9つからなる大人の恋愛短編集。昭和に発行された小説ということもあり、恋愛観、世間体が一昔前の感覚で、現代の感覚と比べると考えられない部分も多くあるけど、またそこが小説を通して面白おかしく体験できた。9…つの物語には女性のドロドロとした感情が文字として表れていて、昔も今も妬み憎しみといった感情は消えないんだと思った。続きを読む
投稿日:2024.04.01
ISSP Library
物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。 東大OPACには登録されていません。 貸出:物性研図書室にある借用証へ記入してください 返却:物性研図書室へ返却してください
投稿日:2024.02.08
ひとみん
田辺先生の書く女性たちが魅力的。昭和の本だけど全く古くない。 『雪の降るまで』はどこかで読んだことがあった。こんな京都の隠れ家でしっぽり…最高すぎる。 『それだけのこと』の指人形チキを介した男女の会…話も素敵。続きを読む
投稿日:2024.01.30
kh
メディア化のイメージがあったから割と最近の作品かと思っていたが、読んでいて違和感。なんと同級生。キッチンとかそんなん。文体や描写が似ている感じ。 お茶が熱くてのめません 強い女性と残念な男性、という…構図。強いんだけど、強さの中にコロッといきそうな柔らかさ、弱さ?もあるもんだなぁと男性として夢見てみる。 うすうす知ってた 夢見る少女、拗らせ、ピーターパン、魔法使い。妹の婚約者に、直接じゃないが上気するって言うのがおもしろい。このシチュエーションで、嫉妬ではない感情が先に立つというのが、好意的な意味でわかるようなわからないような。自分のようなコンプレックスや自尊心ではなかなか。気持ちが昂って奇声を出すというのはわかる。 恋の棺 強くて余裕のある女。二重人格というがどんな面も一人の個人。振る舞いたい願いや立場が折々変われば一貫性が取りにくい それだけのこと ラインを超えてないようで超えてるけど超えてない話。一人称視点の効果で、人形のセリフがつかみどころなくてファンタジー。恋人とか愛人とかじゃなくて好きな人。陳腐なようで、中年には新鮮。 荷造りはもうすませて 不機嫌というのは、男と女が共に棲んでいる場合、ひとつっきりしかない椅子なのよ。どっちか先にそこへ坐ってしまったら、あとは立っていなければならない椅子取り遊び。自分が座っちゃいけないのよ。 人生の上澄み…本妻なんだけど苦難のない暮らしというのが不安か。家族ってしんどいとこもあってこそ、と真理なのか、隣の芝生は青いのか。 いけどられて 自分がおかしいのかと思うくらい、ナチュラルにクズ男と間女。まともに会話できないので夢から覚めて、枷が外れて放たれる。一つ前の作品と並べて、作者は結婚や家庭にどういうイメージを持っていたのだろう ジョゼと虎と魚たち 綺麗な話。登場人物が若いからかな。クセはあるがエグ味はなく、確かに映像化に向いてる。けどここまでの作品群とは色がずいぶん違っている。 男たちはマフィンが嫌い 別荘で3日待たされる。いいなー! 連はなにか変わったわけでもやらかしたわけでもないのに、急に心変わりしたのはミステリー 雪の降るまで 甘美で優雅な大人の関係。夏目漱石とか川端康成とか 人生の慈しみ方 あとがきより 続きを読む
投稿日:2023.12.02
Anony
感想 いつかは終わる。なぜ当たり前のことが受け入れられないのか。それさえ受け入れられれば今よりもっと楽しく、瞬間瞬間を慈しめる。
投稿日:2023.11.07
司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)
「足が悪いジョゼは車椅子がないと動けない。ほとんど外出したことのない、市松人形のようなジョゼと、大学を出たばかりの共棲みの管理人、恒夫。どこかあやうくて、不思議にエロティックな男女の関係を描く表題作「…ジョゼと虎と魚たち」。他に、仕事をもったオトナの女を主人公にさまざまな愛と別れを描いて、素敵に胸おどる短篇、八篇を収録した珠玉の作品集。」 「9篇のストーリーの主人公は、精神的に自立した大人の女性たちだる。結婚していても、していなくても、ひとりで生きる覚悟がある。愛には終わりがあると知って居て、だからこそ目の前の人との時間をいつくしむ。ジョゼも、「恒夫はいつジョゼから去るかわからないが、傍にいる限りは幸福で、それでいい」と思っている。「恋の棺」の宇禰も、「いけどられて」の梨枝も、いとしい男との別れを直視している。だからこそ、相手に優しくできるのだ。 (『いつか君に出会ってほしい本』田村文著 の紹介より)続きを読む
投稿日:2023.11.01
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