ジョゼと虎と魚たち

田辺聖子 / 角川文庫
(349件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
63
112
114
22
2
  • これは作者の願望?理想?それとも。。。

    短篇集であり、どれも女性の心の内を描いた物となっています。こんなことを考えているのかな?なんて男である私は思ってしまいますが、これら短篇集の中から「ジョゼと虎と魚たち」を選んで映像化したというのは少々ビックリしますね。
     所々ドキッとする表現ありました。「ジョゼと虎と魚たち」の中にも、「障害者の中には差別闘争意識が強くて、日常でもおのずと人間性に圭角が多くなってゆく、そういう者もいるということだが。。。」なんていう記述がありました。そうかもしれませんね。
     私が好きなのは、最後の「雪の降るまで」かな。そこで使われる「嵌まる(はまる)」という表現。これなんかは、作者の数々の恋愛遍歴の末たどりついた、熟年の境地と言ったところでしょうかねぇ。わたしなんぞは、とても足下にも及びませぬ。
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    投稿日:2021.02.01

ブクログレビュー

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  • 久守 璃玖

    久守 璃玖

    奔放で強かで“いき”な女性達の恋愛短編集。

    『「いき」の構造』によれば、「いき」というのは
    “媚態”と“意気地”と“諦め”でできているらしい。
    各短編の主人公の女性達は
    男性を虜にする性的魅力に溢れていながら
    男の思うままにならない確固たる自分を持っていて
    執着が薄く潔い所があって、
    まさにこれがいきな女ってやつか!

    あと、こういう一筋縄でいかなそうな女性の
    どうしようもない魅力の根源について、
    解説を読んでもうひとつ発見があったのは、
    “人生をいつくしむ才能”が必要ということだ。

    時に刹那的、享楽的にうつる
    彼女らの余裕の笑顔は、
    どんなことがあっても自分の人生をいつくしんで
    楽しめる度胸と才能が
    それを可能にしているんだろうなと思った。

    37年前の作品なだけあって
    舞台はちょっと昔な感じがするんだけど、
    ちょっとも古びてないのがすごい。
    恋愛のときめきは
    時代を超えても変わらないのですね。

    好きな話を選ぶとすると、
    「恋の棺」と「いけどられて」かなあ。

    「恋の棺」では、
    優しくしてやろうか、それとも絶望させてやろうか
    と楽しんでいるウネさんが
    この恋における神様のようで、
    大人の女性が主導権を握る恋愛にどきどきした。
    なんだかちょっとヒドいんだけど、
    ドン底に突き落とすこともできるのに
    優しくしてくれるってのに
    なにか特別な価値を感じてしまった。

    「いけどられて」は捨てられる女性の話なのに、
    梨枝は“放たれた”と感じていて
    ちっとも不幸そうじゃない。
    むしろ稔のほうが未練タラタラで寂しそう。

    そんな姿を見ていると、
    いつ何時だって人生を楽しむことができるし、
    何そんな小さいことでくよくよ悩んでるんだい?
    という気がしてくる。
    なんでも楽しめるんなら怖いもんなんてないのだ。

    例えば何かに絶望した時に読んだら、
    「もうおしまいだ?何言ってるのよ、
    全然大したことないじゃない」と、
    強い女性達に笑い飛ばしてもらえそうだ。
    続きを読む

    投稿日:2021.11.14

  • a-symmetry

    a-symmetry

    短編だしすぐ読めるだろうと思い、買ってから2年程積ん読状態。
    一気読みしたが予想以上に面白かった!

    憂鬱や羨望や興奮や、様々な感情で混沌としている女性の心情を、ちゃんと言語化しているのが驚き。
    分かるなあとか、自分の感情を言葉にするとこんな感じか、と思わされることも多かった。

    危うい想い、危うい関係。でも、関西弁でエネルギッシュだからなんだか爽やかさすらある。


    筆者のエネルギッシュな顔立ちが印象的過ぎて作品を読むまでに至っていなかったことを反省…。
    続きを読む

    投稿日:2021.11.04

  • そーご

    そーご

    ジョゼを含む、いくつかの男女の絡みを出会いと別れそれぞれで女性視点で書いた物語。
    どこかどの女性も恋に盲目でありながら盲目でないといった二面性を持ち、そんな部分によさも覚えた。

    投稿日:2021.10.27

  • KC

    KC

    Seiko Tanabe. Author of numerous novels, she won the Akutagawa Prize, Yomiuri Prize, and Asahi Prize, and received the Order of Culture続きを読む

    投稿日:2021.10.22

  • ゆう

    ゆう

    アニメのジョゼと虎と魚たちを観て原作を読みたくなり拝読しました。時代が違うのにアニメがほとんど原作通りな事に驚き、アニメとは少し違うジョゼと恒夫の関係も良かったです。2人の世界が丁寧に書かれていてゆったりした作品です。続きを読む

    投稿日:2021.10.17

  • masamzo

    masamzo

    田辺聖子は初めて読んだが、大阪弁で交わす男女の会話が時に面白く、時に色っぽくて、良かった。そのストーリー性は、造詣が深いという、王朝文学の本歌取りをしているようで興味深い。

    投稿日:2021.09.23

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