【感想】おれがあいつであいつがおれで(角川つばさ文庫)

山中恒, 杉基イクラ / 角川つばさ文庫
(8件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
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ブクログレビュー

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  • koba-book2011

    koba-book2011

    ▼大昔に観た映画「転校生」の原作、という認識でした。「転校生」は大林宜彦監督、尾美としのりさん、小林聡美さん主演で、尾道で撮られた素敵な映画でした。一九八三年作品でしょうかね。

    ▼映画と違って、原作は小学6年生が主人公。腕白男子と元気な女子が、ひょんなことから入れ替わってしまう。びっくりで、仰天で、えらいこっちゃ。

    ▼男子の一人称で語られる。性格がざっくりしているので、あまり暗くはならないのですが、さすがに長期戦になるとめげてくる。最終的にはまたひょんなことでもとにもどれて、どっとはらい。

    ▼この騒動をめぐって、物凄く乱雑なレベルで根源的なジェンダーの問題が触れられるのがちょっと面白い。のですが、なにしろ書かれたのが恐らく1980年代序盤?なので、全体の価値観が当然ながら古い。

    ▼と、なんだかジェンダー論の本のようなことを書いちゃいましたが、この本の一番の魅力はこの騒動を通して描かれる子供(主に主人公男子ですが)たちのキャラが活き活きしていることですね。そして、子供は子供で子どもなりのワイルドライフをいつも活きていて、暢気なようで必死だし、必死なようで暢気。そんなキラキラとギラギラが溢れていることですね。
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    投稿日:2024.03.24

  • ゆいな

    ゆいな

    変わったらいやだけど、
    最初から最後までが、
    おもしろかったです。
    でも、変わるのが、思しろかっです。

    投稿日:2024.01.06

  • まさキチ

    まさキチ

    1979年に書かれた、TS入れ替えモノの古典。
    この分野に興味がある人は押さえておきたい作品。

    主人公は小6男女。
    リーダビリティは高く、エピソードやキャラ造形は秀逸。
    児童文学ゆえ、葛藤や苦悩はあっさりめな、スラップスティック調。

    また、価値観が昭和。
    古いジェンダー観だし、親や教師が子どもにガンガン暴力をふるう。
    でも、昭和ってそういう時代だった。
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    投稿日:2021.10.05

  • たまネコ♪

    たまネコ♪

    懐かしい!中学生ぐらいの時に観た映画「転校生」。設定年齢は違っているけど 確か内容はこんな感じだった。
    この本は 長女が小学校高学年の時、読書感想文を書いたらしいが‥どう考えても書きにくそうだ(汗)でもその当時の長女のお気に入り1冊。続きを読む

    投稿日:2019.09.03

  • タロウ

    タロウ

    斉藤一夫と斉藤一美が入れ替わってしまって大変になってしまうところが面白かった。
    このあと、どうなるのかドキドキワクワクハラハラした。
    ほかのひとに、おすすめです。

    投稿日:2016.05.07

  • Gold-Blue12

    Gold-Blue12

    このレビューはネタバレを含みます

     「そんな山中恒作品みたいな…」の元ネタを知るために読書。お路地なるが80年代に初版になっているけどこの本が入れ替わりものの元祖ってことでいいのかな?
     小学生だから成り立つ話。読む側もきれいな心で読みたい(笑)。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2014.08.20

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