【感想】ぶたぶたの食卓

矢崎存美 / 光文社文庫
(63件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
23
20
15
0
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ブクログレビュー

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  • yappinkun

    yappinkun

    見た目は愛らしいぬいぐるみだが、中身は心優しい中年男山崎ぶたぶた。
    見た目が愛らしく可愛い中年男なんて、僕らの希望の星、憧れなんじゃないのか。
    今回は食をテーマのファンタジー。理屈なく、ほんわりします続きを読む

    投稿日:2023.04.11

  • ひろきー

    ひろきー

    ぶたぶたシリーズ 第6弾
    光文社文庫では第2弾

    現時点でぶたぶたシリーズを読んだのは、
    光文社文庫での第1弾と第2弾ってことになります。
    第1弾のぶたぶた日記は、連作短編でとあるスクールに集まった人たちの
    個々の悩みをぶたぶたさんが関わることで良い方向へと導かれる。

    第2弾の今作は、食をフィーチャーしたオムニバス短編でつながりはありません。
    主人公の悩みに食が絡み、そして、ぶたぶたさんがいい具合に絡んでいき、
    悩みが清々しい方向へといざなわれていきます。
    様々な人のつながりや感情にぶたぶたさんがどう絡むか、そして、
    どう展開していくか、これはたぶんシリーズ通して共通することでしょうから
    そんなことは言うまでもないと思いますが、読み手がどう感化されるかという
    ところなのでしょう。
    泣けるとまで感情高ぶるかは人によると思いますが、
    うるっとは来るので、爽やかな気持ちになりたい、
    まさに清々しい気持ちになりたい人にオススメします。
    続きを読む

    投稿日:2023.02.26

  • シンタロー

    シンタロー

    豚のぬいぐるみの山崎ぶたぶた(中身は優しい中年男性)。
    美味しい料理、思い出に残る料理を提供する全体的に優しい雰囲気の短編集。
    「ここにいてくれる人」が私の抱える問題と重なる部分が多くて共感した。

    投稿日:2022.07.15

  • マッピー

    マッピー

    このレビューはネタバレを含みます

    目次
    ・十三年目の再会
    ・噓の効用
    ・ここにいてくれる人
    ・最後の夏休み

    今回のぶたぶたさんは、全て食に関わってはいますが、どれも独立したお話です。
    町中華のお客さんだったり、料理教室の先生(ただし本業はリストラされて失業中)だったり、カフェの店長だったり、クラスメイトのお父さんだったり。

    今回、ぶたぶたさんに人間の奥さんと娘二人がいる、その成り立ちの秘密が明らかになりました。
    まあ、そういうことだよね、という理由でしたが、それでもぶたぶたさんも奥さんも素晴らしいな。『最後の夏休み』

    人生にはいろんな時期があって、なんとなく元気が出なかったり落ち込んだりやる気が失われたりしている時、薬で症状を改善することはできるし、回りの人が支えになることもあるけれど、結局病気を治すのは自分、ということ。
    元通りに戻ることはないけれど、変わっていく自分を認めることも、心を軽くすることがある。
    そして、変わらずにそこにあるものの存在。『ここにいてくれる人』

    小学校の低学年の頃、2年だけおばあちゃんと暮らしていたことのある由香。
    就職のため東京に来て、ふらっと入ったお店で出て来たチャーハンはおばあちゃんの作るものと同じ味がした。
    一体なぜ?『十三年目の再会』

    これもまた、変わっていく由香と、亡くなってしまったけれども変わらずに残るおばあちゃんの味の話。
    年のせいかおばあちゃんの気持にめっちゃ共感。
    かわいい孫だもの、ずっと一緒に暮らしたいけれど、孫は両親と仲良く暮らせればそれが一番いいこと。
    だからおばあちゃんは、両親のもとに由香を返し、由香が楽しい日々を過ごすことによって自分の存在が薄れていくことに甘んじたんだ。
    おばあちゃんの存在が薄れることによって、自分が楽しい子ども時代を過ごしてきたと由香の記憶が上書きされる。

    おばあちゃんの味が残されたわけと、おばあちゃんの生き様。
    合わせて知ることによって、より深く記憶に残っていく。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.05.31

  • さりー*

    さりー*

    じんわり涙が出そうになる作品。あたたかい。ぶたぶたに癒されながら、美味しそうな食事の描写にお腹が空いて、心がほっこりする。

    投稿日:2021.08.27

  • chifuyuk

    chifuyuk

    今や30冊以上になったシリーズの6作目。16年前の作品なので、最近のものとはちょっと違う感じ。と云うのも、この作品ではぶたぶたさんは同じ人物(?)であり、違うとも云える。ただ、ずっと共通しているのは暖かさかな。癒されます続きを読む

    投稿日:2021.05.10

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