【感想】俺の妹がこんなに可愛いわけがない(12)

伏見つかさ, かんざきひろ / 電撃文庫
(63件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
17
12
18
5
2
  • 大団円?

    シリーズ最終巻。

    小説の最終巻に求められるのは、物語を締めることと心地よい余韻を残すことだと僕は思います。
    その観点からいくと、すこし微妙・・もやもやする・・しかし、物語は締まった。いや、締まってしまった。
    わかりにくいかもしれませんが、そんな感じです。

    シリーズの根底に流れる世界観の優しさ暖かさ、うなずける心情描写、人を大事にするところが好きなので、大団円を期待していました。登場人物全てが報われるわけではないけど、笑い合えるような未来を思い描ける大団円。
    なのに、京介が誰を選ぶのか?に一番大きな焦点が当てられ、選んだ後は一直線。○○ルートに入った・・というような記述もありますしね。でも、これはゲームの脚本でなく小説。

    これはこれで決して悪くはないのですが、大団円にはなっていない・・と思うのです。心地よい余韻を残すことにも成功しているとは言いがたい・・と思うのです。

    シリーズ全体をみると、実に楽しい作品群であるだけに、すごく残念!おしすぎる!いつか、特典小説を集めたもの+補完的なエピソードの外伝を読んでみたいです。
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    投稿日:2015.01.07

ブクログレビュー

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  • ニャン太

    ニャン太

    このレビューはネタバレを含みます

    兄妹で恋愛という意味不明な結末ではあるけど、コメディ作品としては面白かった。ただ、京介とヒロイン(特に黒猫と桐乃)の心情を冷静になって考えると誰も幸せになってなくね?っていう結論に至ってしまう。

    京介は黒猫を「恋愛的な意味で好き」で、黒猫も京介を好きでいる。でも、京介は黒猫を振って妹と付き合う(ここですでによく分からん)。この時点で京介と黒猫は永遠に結ばれないみたいな描写をされている。そして妹とは期間限定の恋人になり、卒業したら普通の兄妹になる。
    また前提として、黒猫は「京介と妹が〇〇〇〇していても構わない」「京介がロリコンでも愛せる」みたいな発言を過去にあやせに対して(京介の前で)している。そして桐乃は黒猫が京介に告白する際に「(黒猫と)ちゃんと向き合ってあげて」と言っている。黒猫と桐乃は互いに親友だと認識している。

    ……んん?じゃあ黒猫と一旦別れた際に、京介と桐乃が互いの気持ちを確認して誤解を解き、京介と黒猫が復縁してたら丸く収まってたんじゃね?どうせ期間限定の恋人なんだし、黒猫も2人の関係を理解してるならいいんじゃないの?
    というなんとも言えない気持ち悪さはあるものの、やっぱりコメディとしては面白かった。

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    投稿日:2024.03.08

  • nira1013

    nira1013

    人気の長期シリーズの幕引きってこういうものなのかというの印象。
    でも、本作はアニメ2期のオンエア中というところで終わるのですから、某作と比べて関係者は潔いといえますが。

    これまでの俺妹の底流にあった精神を蹴り飛ばすかのような、気持ちの悪さと違和感があります。
    主人公は、期間限定とはいえ、妹との関係を守るために、ハーレム構成員からの心からの告白、心遣いを次々と拒絶していきます(あやせ、真奈美あたりが特に可愛そう過ぎます)。
    兄妹の関係を終えた後でも、彼女らとの関係は一生修復できないかのようです。
    それでも、関係が終わったはずのラストでふたりは懲りもせず、いちゃラブを止めていません。
    長期作品の迷走はよくあることですが、「俺妹」って、妹を始めとして、裏表の友人たちが入り乱れながら仲間を拡げていくことが基本フォーマットではなかったですかね。
    兄妹周辺で、非常に傷ついたままの人が数人いて、後味が悪いというしかありません。
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    投稿日:2018.10.29

  • 永杜

    永杜

    2度目のクリスマス。
    すべての決着をつける。

    クリスマス限定のお買いもの、をするデートから
    過去へと戻っての回想。
    恋愛シュミレーションゲーム、状態?! と思ったら
    一体全員をどうしたのか、という話でした。
    そして戻った現在では…でしたが、一応丸く収まり。
    実妹か、義妹か、というゲームの話の討論が
    ここにきているわけか! でした。

    なんかこう…当然なのですが、切ない。
    これを抱えて過ごしていくかと思ったら
    どれだけ思い出に戻せるか。
    ものすごく、しんどいような、けれど幸せなような?
    続きを読む

    投稿日:2018.02.22

  • nyonboo48

    nyonboo48

    作中でも「妹物は結末が難しい」という台詞で自らハードルを上げつつの決着。前巻から引っ張った真奈美は「ラスボスではない」と書かれながらも実質ラスボスとして登場。やっぱりどうしてもそういう結末しかなかったよね。『君の知らない方程式』でうっかり知ってしまった結末のさらにその先があって、そうでなくちゃね、という感想。それでこそ彼らのその後が「開ける」。可能性が広がるというか。まだまだ彼女たちにもアタックチャンスはあるのかも。続きを読む

    投稿日:2017.11.26

  • rain1977

    rain1977

    読み進めるごとに切なくなる。。
    もうこれで完結するとか悲しい。
    もっと続いて欲しかった。
    自分の中では神作品でした。
    もう、これを超えるラノベには出会えない。

    投稿日:2017.09.26

  • arca

    arca

    このレビューはネタバレを含みます

    神作品 5/5点
    アクの強いキャラが織り成す人間関係。
    終盤の告白ラッシュは見所。あやせたんマジ天使

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    投稿日:2017.03.05

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