【感想】俺の妹がこんなに可愛いわけがない(9)

伏見つかさ, かんざきひろ / 電撃文庫
(59件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
16
28
6
3
0

ブクログレビュー

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  • nira1013

    nira1013

    前巻では、本シリーズらしいドタバタ劇で、「両想い」を確認しあった兄妹でした。
    作者さんの意欲はまだまだ旺盛であるところをあとがきで感じましたが、正直言って日常コメディーものとして、やり尽くしたかなと行く末を少々案じていました。
    さて、最新巻の第9巻ですが、兄貴以外のキャラが一人称語り部を務めるという短編集でした。
    潔すぎる変化球を持ってきました。
    俺妹シリーズは、鈍感自爆兄貴の一人称が最大のトラップかつ見所であります。
    それ以外のキャラに語り部をさせることは、種明かしにつながってしまいます。
    しかし、最早「俺妹」も終盤、出し惜しみしている場合でないといったところでしょうか。
    瀬奈ちゃんが、ぷるんぷるんと、存在感抜群に頑張っています。
    「女体化」は聞いたことがありますが、「男体化」とは…。
    沙織回の新キャラ投入は、今回くどくなかったですが、ネタ切れにあがくラノベの轍を踏まないで欲しいです。
    ClariSは、エロシーン要員でよく承諾していただき、ありがとうございましたw
    最後は、表紙どおりの兄妹の「結婚式」ですか。もう、終わりだよなJK。
    さて、次巻こそ、いかに新機軸を見せるかの作者の手腕が問われますね。
    無理せず、頑張っていただきたいです。
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    投稿日:2018.10.29

  • 永杜

    永杜

    主人公とは違う人達の目線で語られる、番外編。

    よく出るキャラの目線、かと思いきや
    その妹だったり、姉だったり。
    シスコンだと馬鹿にしている妹達の会話が
    やたらにブラコンだったりするのには
    きっと気が付いてないでしょう…w
    そもそも対抗しすぎです!!

    結局、皆様兄やら姉やらから影響は受けている状態。
    身近なものは、見本になったりしますから。
    手本になったり、反面教師になったり。
    とりあえず、クローゼットに妹が入っているのを
    言いくめられる兄はどうか、と思います(笑)
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    投稿日:2018.02.15

  • こや

    こや

    このレビューはネタバレを含みます

    各ヒロイン視点でのスピンオフ作品となってる。

    『あたしの姉が電波で乙女で聖なる天使』
     五更日向(黒猫)三姉妹の次女目線。
     電波な姉の脳内彼氏だと思っていた『京介』。
     実物が居る事に驚いて。
     温泉地での再会、桐乃と呼び捨てにしている黒猫。
     日向に『かっけえ!』と言わしめる天然たらし京介。
     五更家との交流が始まった。
     

    『真夜中のガールズトーク』
     桐乃と京介はそのまま黒猫家族が泊っている宿へ一泊。
     その夜の部屋割りは
     桐乃、黒猫、珠希
     京介、黒猫父母、日向。
     日向の『私が結婚してやんよ!』の台詞に二人の逆鱗に触れる。
     天然たらしの京介を一番間近で見てた桐乃のキレ方がハンパねぇ…


    『俺の妹はこんなに可愛い』
     赤城瀬名の兄で自称京介の親友 赤城浩平 目線。
     妹を愛してやまない。
     赤城と京介の妹自慢…。
     瀬名は最終手段として兄浩平の頬にキスをする。
     …いや、ない、ない、ない。


    『カメレオンドーター』
     沙織の目線。沙織の成り立ちをつづっている。
     色んな事がありすぎて、沙織に結果報告だけする形となった事で沙織がキレた。
     もっと頼って欲しいと、もっと近くに居たいと。
     そしてなぜ沙織が今の恰好になったのか?
     姉とヲタク友達との繋がり。
     実はメルルとマスケラの原作者が一緒だし。
     その原作者は沙織の師匠で。
     何かと新キャラ小出し中。


    『突撃・乙女ロード!』
     桐乃と瀬名の池袋乙女ロード散策。
     ここでは妹同士の『どっちがシスコンの兄貴か?』
     という話題でガチ勝負。
     瀬名の中では浩平×京介が成り立っていて…
     桐乃に瀬名が浩平にキスした事から話がまとまらず。
     結局その場を去った瀬名。
     その後、瀬名から謝罪と妄想画像が。
     そこに描かれているのは受けの京介に迫るイケメン。
     それこそが 桐乃クン という弟設定。
     瀬名の妄想で桐乃を男性にして、弟から迫られる図としてイラストが・・・


    『過ちのダークエンジェル』
     あやせ目線です。
     あやせ宅から転がり落ちて帰った後のお話。
     彼女と別れたのが自分の所為だと思い込み。 
     加奈子がメルフェスでブリジットと舞台に立つ。
     京介を連れて来て欲しいと頼み込む加奈子。
     加奈子の気持ちにモヤモヤが立ち込めるあやせ。
     控室で、スーツ姿のマネージャーとして加奈子に会う京介。
     下僕と言われへいへいと従う。
     本名も教えて気に入らないあやせ。
     ClariSが楽屋を訪れてきて緊張するブリジット。
     お茶を用意しようとしたブリジットが手を滑らせて。
     火傷を阻止しようと特攻した京介は…
     ClariSのクララのスカートの中にダイブ。
     勿論総突っ込みの攻撃を受けるが誤解が解けた。
     暫くソファでぐったりしていたがメルを受けて楽屋を後にする。
     メルは桐乃から『liveに行かれない』という。
     桐乃を迎えに行くべく会場にいた御鏡にイタチャリを借りて疾走。
     チャペルでウエディングドレスを着た桐乃。
     裾を破って『行って来い』というマネ。
     スーツの京介、ドレスの桐乃。
     ニケツのイタチャリで会場に着く。
     加奈子のステージは終わってたが、ClariSのステージは間に合った。
     相変わらずハンパない行動力だな。京介。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2016.04.18

  • hanemitsuru

    hanemitsuru

    京介以外の視点で語られる物語。
    本編から外れた外伝もあれば、本編で語られたシチュエーションを別の登場人物が語っている部分もあります。

    ラノベだと、主人公以外のキャラの存在が大きくなって派生する外伝が多いが、この巻ではちょっと説明不足だったキャラの背景が語られたり、ほぼメインヒロインに匹敵する人気があるサブキャラのストーリーが、さらに別のキャラの視点から語られたりしており、いわゆる外伝とはちょっと毛色が違います。どちらかというと、作者による二次創作みたいな感じ。

    てか、「あたしの姉が電波で乙女で聖なる天使」が俺得すぎでした。ちょっと電波がかった黒猫の彼氏ができて舞いあがり、一層電波にドライブがかかった行動は、黒猫自身ではなく妹に語らせることによって、痛々しさ(と、その裏に隠されている初々しさ)に拍車がかかっています。
    「語り手」の概念がないアニメでは、この部分が第2期の第7話・第8話にわたって存分に描かれています。

    できることなら、最終巻までにもう一冊ぐらいこんな巻を挟んで欲しかったと思います。
    続きを読む

    投稿日:2016.02.12

  • yep621

    yep621

    これまでの物語を京介以外の別の人物の視点から描いた短編集。黒猫が京介を振った時のことや、妹自慢をする兄貴たちなど、印象に残るエピソードが多かった。
    京介は妹の事が好きすぎるだろ・・・

    あやせが色々と勘違いしている場面もかわいくて良かった。続きを読む

    投稿日:2014.11.26

  • キじばと。。

    キじばと。。

    今回は、京介以外の人物の視点から語られる短編7編が収録されています。

    第1話は、黒猫の妹・五更日向の視点から、黒猫と京介の姿を描きます。第2話は、桐乃視点から、前巻のエピソード後に旅館で過ごした一夜の話。

    第3話は、赤城瀬菜の兄で京介の親友・赤城浩平視点の話。浩平と京介が、それぞれの妹への愛の深さを競います。

    第4話は、槇島沙織視点の話。彼女がオタク趣味に入り込むきっかけを作った姉の香織へのアンビヴァレントな心を描いています。また、香織のオタク仲間で作中に登場する『マスケラ』の原作者でもある来栖彼方も登場します。

    第5話は、桐乃視点の話。第3話とは反対に、今度は桐乃と瀬菜がそれぞれの兄のシスコン度を競います。

    第6話と第7話はひと続きのストーリー。第6話は、あやせ視点の話。京介がふたたび加奈子のマネジャーとなります。また、アニメの主題歌を担当しているClariSの2人が登場します。アニメ化された作品の原作に声優さんが登場するエピソードはライトノベルではおなじみの手法ですが、エロ・ハプニングに絡ませるのは初めて見ました。第7話は、桐乃視点の話。ウェディング・ドレスを着て撮影中の桐乃のもとへ、彼女をClariSのライヴへ連れて行くために京介が駆けつける話。

    変態のリミットに挑戦する作品です。
    続きを読む

    投稿日:2014.03.23

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