【感想】ウは宇宙船のウ

萩尾望都 / プチフラワー
(21件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
7
3
9
0
0
  • サイコーのブラットベリ本

     これを読むまで、レイ・ブラットベリの良さがわからなかった。(大昔の話しですが)SF評論本などの評価を見て手にするのだが、何か読みづらくて、ページが進まない。そんな感じだった。
     この作品で目を開かされました。卓越したアイディア!それを詩情たっぷりに詠いあげる軽やかさ!古き良きアメリカンライフ。そんな魅力がつまった作品です。
    (SF/ファンタジー系のマンガ化作品では岡野玲子の「コーリング」も良かった。これも電子化熱望です。)
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    投稿日:2014.09.01

ブクログレビュー

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  • モモマサ

    モモマサ

    知らない世界につれていかれる本。

    「みずうみ」「ぼくの地下室へおいで」「集会」が好き…読了後にゾクッとなりますよ!

    「ウは宇宙船のウ」のタイトルが素敵です!


    ぜひ〜

    投稿日:2024.03.06

  • knkt09222

    knkt09222

    このレビューはネタバレを含みます

    ■ウは宇宙船のウ 31p
    抒情たっぷり。
    「ポーの一族」がひと段落し、「百億の昼と千億の夜」で弩級のSFと戦ったあとに、これを原作に選ぶのがいい。
    歴史的にはどうかわからないが、最早ブラッドベリ+萩尾の組み合わせが至上と思える。

    ■泣きさけぶ女の人 22p
    これは恐い……読んだ年齢によっては永遠に引きずるかも。
    というのも自分しか知らない埋められた女の人を、どれだけ訴えても大人が真面目に取り合ってくれない、その無力感と、実際的な怖さと。

    ■霧笛 32p
    抒情……失われたものへの愛惜……人生……恐竜。
    灯台守が、恐竜の内情を想像するところに、人生が重ね合わされて……いい。

    ■みずうみ 18p
    溺死した永遠の少女。アナベル・リーか。
    「ポーの一族」のメリーベルの系譜。

    ■ぼくの地下室へおいで 30p
    こりゃ怖い。
    ジャック・フィニイ「盗まれた街」プラス、本多猪四郎「マタンゴ」。

    ■集会 31p
    ハロウィーンのオバケたちの中で、落ちこぼれの少年が視点人物。
    オバケ目線でも孤独なのだ。

    ■びっくり箱 32p
    「屋敷に閉じ込められる子供」モノ。
    なんと命名すればいいのか分からないが。
    ヨルゴス・ランティモス「籠の中の乙女」、服部まゆみ「この闇と光」など。
    もう少し場所を拡げればルシール・アザリロヴィック「エコール」「エヴォリューション」も入れていいかな、と考えたところで、あー寄宿舎モノと繋がっているんだな、と気づいた。

    ■宇宙船乗組員 23p
    これはつらい……「ウは宇宙船のウ」と対になっており、本の最初と最後で美しい構成になっている。
    ところでラスト1コマについて、ごく最近似たオチをどこかで見たような気がするのだが……思い出せず……ひょっとしたら他の作品ではなくてこの作品を思い出しているだけなのかもしれない。

    ◇エッセイ―ねえ、君たちは今どこにいるの?:谷村志穂(作家) 4p

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    投稿日:2021.09.29

  • キじばと。。

    キじばと。。

    レイ・ブラッドベリの作品をもとにした短編8編を収録しています。

    表題作の「ウは宇宙船のウ」と巻末の「宇宙船乗組員」は、SF色の強い作品です。もちろん短編なので、凝った世界設定などに読みどころのある作品ではなく、地上につなぎ留められた人間が広大な宇宙に夢を馳せるロマンティシズムが表現されています。

    「泣きさけぶ女の人」や「ぼくの地下室へおいで」は、幻想的な結末が印象的な作品です。こうしたテイストの短編といえば、おなじく「二十四年組」の一人である山岸凉子の得意分野という印象が強いですが、本書の作品は緊迫感が若干控えめな一方、抒情性が強く現われているように感じられます。
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    投稿日:2021.09.06

  • shifu0523

    shifu0523

    【収録作品】ウは宇宙船のウ/泣きさけぶ女の人/霧笛/みずうみ/ぼくの地下室へおいで/集会/びっくり箱/宇宙船乗組員

    投稿日:2016.07.15

  • らじヲ

    らじヲ

    宇宙局に勤めることを夢見る少年たちを描いた表題作ほか7作の短編集。

    男の子が主役の物語が多かったように思ったけれど、実際は少し多いって程度でした。
    それだけ男の子が主役のお話のほうが印象的ってことなのかな…。

    異星人とおぼしききのこが人間をじわじわとあやつっていく『ぼくの地下室へおいで』は「へぇ~…」って感じだったけど、さすがに大人の対応が遅すぎる『泣き叫ぶ女の人』とかは「そこまで大人はダメじゃないと思う。」って気がしました。
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    投稿日:2016.06.01

  • かおり@iRoakg

    かおり@iRoakg

    ミステリアスな作品集。『びっくり箱』は母親の支配からの脱出なのだろうか……でも、深く考えるのが怖い。

    投稿日:2016.04.11

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