【感想】甲賀忍法帖 山田風太郎ベストコレクション

山田風太郎 / 角川文庫
(17件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
6
8
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  • 山田風太郎氏の忍法帳シリーズを読むなら、まずこの作品を

    伊賀、甲賀に分かれた忍者が生き残りをかけて忍法合戦を行う・・・という話ですが、そこに、伊賀・甲賀の若きリーダーの悲恋、奇想を聞かせた忍術の数々など話を面白く膨らませる要素が詰まっています。
    特に、1対1の対決を順番に見せるという単純な構成を避けた物語は、先が読めず、はらはらとした展開で楽しませてくれます。
    似たようなタイトルの作品がたくさんありますが、忍法帳シリーズを読むなら、まずこの作品をお勧めします。
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    投稿日:2015.08.17

ブクログレビュー

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  • リン/タロー

    リン/タロー

    超能力者バトルものの元祖。
    現在あるありとあらゆる漫画やラノベに直接的、関節的に影響を及した作品である。
    設定として面白かったのが忍者たちに不具者が多いという所。見世物小屋で次々と現れるビックリ人間的な面白みがありアングラ的な暗い欲望を刺激するものがある。
    あとは、女性に対するストレートな肉欲である。ここまでストレートだと逆に笑ってしまった。
    この小説が古びてなお輝きを失っていないのは上記の2点が白眉であり、あとに続くものがいない(あるいは時代の趨勢により書けない)からなのかもしれない。
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    投稿日:2023.02.12

  • daiyuuki24

    daiyuuki24

    400年来の宿敵として対立してきた甲賀・伊賀の忍法二族。彼らは服部半蔵の約定によって、きわどい均衡を保っていた。だが慶長19年、家康によってついにその手綱が解かれる。三代将軍の選定をめぐる徳川家の紛争を、両里から選ばれた精鋭各10名に代理させようというのだ。秘術の限りを尽くし、凄絶な血華を咲かせる忍者たち。だが、そこには流派を超え、恋し合う2人の名も含まれていた…。
    相手を欺きながらの壮絶な忍法バトル、弦之介と朧たちの純愛、軟体の技や蜘蛛など昆虫のような技や昆虫を操る技や体液の毒を使う技や肉芽を含んでいるが故の不死の術や無敵の瞳術やかまいたちなど奇想天外な忍法バトル、無垢な朧や栗山千明的なクールな蛍火やグラマラスなお胡伊や妖艶な陽炎など魅力的なヒロイン、裏をかき隙をつく駆け引きがスリリングで、ジョジョやハンター&ハンターのバトルのルーツを見ることが出来ます。「バジリスク甲賀忍法帖」も、オススメです。
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    投稿日:2023.01.19

  • Madder

    Madder

    漫画や映画になる理由がわかります。忍術の探り合い騙し合い…個々の愛や欲望など引き込まれる要素が沢山でした☾ これだけの特殊能力を持ってしても利用される側である“忍”という人種が切ない。あと個人的に破幻の瞳は映画の方が好みです“¤̴̶̷̀ω¤̴̶̷́✧続きを読む

    投稿日:2022.03.30

  • tamasan7

    tamasan7

    このレビューはネタバレを含みます

    時代を超えてもその新しさは色褪せない。
    甲賀も伊賀の精鋭たちが10対10で殺し合うという、少年漫画でよくみる設定だが、抜群におもしろい。古い本なのに、読むのが全く苦じゃない。時代物なんじゃないのと敬遠してる人はぜひ読んでみてほしい。
    20人もの忍者が出てくるが、それぞれ独自の忍法があり個性も風貌も豊か。
    この忍法はあの忍法には不利だけど、ほかの忍法に対しては強い、など相性があり、戦う組み合わせが考えられてる。
    朧と弦之介の最期の終わり方も切なくて良い。
    天膳はチートすぎ笑 好きじゃないが彼がいることで物語が格段におもしろくなってる。

    個人的に好きなのは伊賀の小四郎かなあ。

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    投稿日:2021.04.04

  • 三田主水

    三田主水

    http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2007/07/post_8b86.html

    投稿日:2020.06.13

  • 佐藤健志

    佐藤健志

    時代劇専門チャンネルで「バジリスク」が放映される前の予習として読もうと思ったら

    「SHINOBI」だった。

    最初の数ページであれ? ってなって
    もしかして? 
    ああ、やっぱり!って

    「SHINOBI」は仲間由紀恵の白い美しさが際立っていましたが、こちらはとても山田風太郎でした。むしろよく一般向けにこんな系統の違う美しい映画にしたな「SHINOBI」と別に意味で感心しました。

    「魔界転生」で「小説って自由なんだなあ」と感心したものですが、こちらも自由でした。すごく面白い。
    エログロさえ乗り越えることができれば、たまらん面白い。
    設定斬新すぎるし、やりきってしまうところもすごい。

    次は「柳生忍法帖」を読む予定です。
    こちらも大層読み応えあるらしいのでとっても期待。


    山田風太郎、すごいわ…
    続きを読む

    投稿日:2017.12.10

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