【感想】暗黒館の殺人(四)

綾辻行人 / 講談社文庫
(173件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
60
64
22
7
2
  • 幻想怪奇小説としてなら…

    最終巻。頭の芯が痺れるような読了感。長かった。
    んーー、幻想怪奇小説としてなら文句なく面白かったと思うけれど。ミステリとしてはどうかな…変化球というか暴投気味。あざとい。超常現象的なものではなく、ロジカルな結末を期待していたので、視点の正体とか、偶然とか偶然とか偶然とかのラストとか、ぶん投げ感には 「あ、はい…」 としか言えなかった。
    中村青司のエピソード0という意味合いでは雰囲気も良く楽しめましたが、読了後に疲労感を覚えている時点で、残念ながらこの結末は私には合わなかったようです。
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    投稿日:2016.06.02

  • アンフェアな作品

    四巻を読了。時計館、霧越邸、アナザーよりはるかに分量が多いです。
    読みはじめはこのまま読みきれるかどうか不安でしたが、クライマックスに近づくにつれ、面白さが倍増します。
    この作品も綾辻先生らしい意地悪がふんだんに込められています、それが好きだから、読んでいるわけですが。
    その意地悪にこそ、綾辻先生の情熱が込められています。
    読み終えた後の「そうなのか?」は他の綾辻作品にひけをとりません。再読したくなる作品です。
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    投稿日:2017.07.25

ブクログレビュー

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  • きはを

    きはを

    満足満足大満足!!
    今まで謎だったあの人の原点…全てが繋がった…!
    全ての館を訪れてきたからこそ、揺さぶられるものがある。時計館が今までで一番好きだったけど、ぶっちぎりで超えてきた暗黒館。もう大好きです(語彙力)てか私結構ガチで中也さんのこと好きだったのだが?どうしてくれる?また最初から読み直さなければならないではないか?!続きを読む

    投稿日:2024.03.15

  • ユウ

    ユウ

    ついに完結の第4巻です。
    前3冊が分厚かったり調度良いボリュームでしたが、これにて完結します。
    全てが明らかになりますので、まさに一気読みでした。
    完全に手が止まりませんでしたし、ここまで来るのに読んできた他の館を知っているからそこ楽しめるものがありました。
    ここまでは是非読んで頂きたいです。
    全ての館に通じるものがあります。
    非常に驚愕でしたし、とても面白かったです。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.02

  • こまつ

    こまつ

    このレビューはネタバレを含みます

    長かった長かった超大作がついに完結した…!
    最初の3巻はなかなか読み進めるのに時間が掛かったけれど、完結巻はあっという間に読んでしまいました。読み途中から、清と一郎のいる時代と玄児と中也のいる時代もしかして違う??と思ったけれど、そうではなく、そもそも視点も時代も違っていたというオチでした。江南=江南孝明かと思っていたら、江南=江南忠教=浦登玄児だったという、とんでもないどんでん返し。そして中也=中村青司で、まさか1番最初に手がけた館だったとは思いませやでした。
    結局物語の8割は江南孝明の夢だったという構成ですが、4巻にわたる夢の旅は濃すぎました。双子がどうなったのか、柳士郎、玄児、忠教の遺体はそれぞれどうなったのか、惑いの檻の中の浦登玄瑤はその後生き続けていたのか…鬼丸老はどうなったのか、、、気になるところです。
    中村青司原点の作品、読了です。面白かった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.01

  • fumishi04

    fumishi04

    購入してから読み始めるまで1年以上掛かりました。また、読み始めから読了するまで2か月掛かりました。そのため読了したことの達成感が凄いです。
    前半2巻は登場人物と館の把握で中々のめり込むことができませんでしたが、3巻以降は一気に読めました。暗黒館の世間離れした暗い得体の知れない雰囲気にすっかりはまり、読了後は暗黒館ロスに陥っています。
    これまでの館シリーズと繋がっているため、館ファンは必読です。読み始めの敷居はとても高いですが…。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.23

  • おびのり

    おびのり

    暗黒より出ずる 
    京極さんの特別寄稿のタイトルが素敵なので、
    いただく。

    なかなかの質量の作品でした。
    探偵小説と読み始めてもすぐに 幻想的な暗黒館の佇まいと異質な登場人物達に混迷する。
    綾辻さんがご自分の愛しいものを集めて作り上げたという暗黒館。
    私は、綾辻さんと京極さんはリアリストだと思っていた。
    館シリーズもラストが近くなり 建築家中村青司の原点に帰着して、これまでの作品に出てきた人物や作品も登場させて、物語を完成させている。
    だから 本筋はリアリティがある。
    でも作品の中心は、殺人に関わるダリアの祭典と中也と呼ばれていたN氏の記憶喪失的な行動と 気を失っていた江南の時空を超える視点。
    幻想的で夢幻的な部分なのです。
    幻想探偵小説として 受け止められるかどーか。
    幻想的な部分を持つとわかって読む方が、小説として質の高さを感じる事ができるような気がする。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.20

  • 白子猫

    白子猫

    このレビューはネタバレを含みます

    長かった。
    正直1~3巻までは長くてダルかった。
    だけど回答編となるこの4巻に入ってある一文を見てから急展開してうおおぉ!となって読み進めました。

    1~3巻のここの描写いる?長いなーと思って流していたこともあったけど必要な描写だった…。思ったよりちりばめられてたね。全然気づけなかった…。
    まさかそれも綾辻先生の計算の内?!(自分が馬鹿で気づかなかっただけ)

    鹿谷の活躍がなかったのが少し心残りだが、変わりに館シリーズにとっては重要人物がほぼ主役みたいなもので、ファンにとっては嬉しい展開でした。

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    投稿日:2024.02.12

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