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円地文子 / 集英社文庫 (3件のレビュー)
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おびのり
「絵合」から「幻」 光源氏の栄華から終焉まで。 「玉鬘」から「真木柱」が玉鬘十帖と呼ばれています。十帖の、「初音・胡蝶」は春を、「蛍・常夏」で夏を、「篝火・野分」では、秋を、「行幸」は冬と、四季が織り…込まれて描かれます。六条の源氏邸自体も四季を意識されています。この日本的な感性が、絵画や着物に長くモチーフとされているのかと思います。 「紫の上系」「玉鬘系」という分類の根拠は幾つかあり、それを知ってから読んでみても、ストーリーの収まりが良くて、全く忘れて読んでしまいました。 円地さんは、3部構成説でまとめられてますので、三巻は、光源氏の子孫の恋愛模様になります。 与謝野晶子さんは、2部構成です。光源氏の栄華とそれ以降の陰りに分けられるようです。続きを読む
投稿日:2022.11.17
キじばと。。
第2巻は、「絵合」から「幻」まで、栄華の絶頂を迎えた源氏と、その愛を一身に受ける紫上が、女三の宮の降嫁と柏木の密通という運命に翻弄される晩年の物語が収録しています。 第1巻同様、親しみやすい文章で『…源氏物語』のアウトラインを理解することができる内容になっています。続きを読む
投稿日:2019.09.15
rickun
秋好中宮の入内から源氏が亡くなるまでの話。 どうしても「あさきゆめみし」と比べてしまうが、玉鬘が髭黒大将に強引に結婚させられた後、漫画では玉鬘も納得したような描写が印象的だったのだが、こちらの本ではな…んの描写もなく、おそらく原作もなかったんだろうなと感じた。もっとも当時の結婚なんて意に沿わぬものであっても受け入れなくてはならなかったんだろうが。 また、夕霧が不器用に女二の宮に言い寄って、家庭がゴタゴタした話も全部カット。たしかに、本筋から外れるものね。 その大胆な編集が効を奏し、すんなりと源氏出家と最期へと繋がっていく。続きを読む
投稿日:2011.12.20
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