「読む」技術~速読・精読・味読の力をつける~

石黒圭 / 光文社新書
(43件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
5
15
13
5
0

ブクログレビュー

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  • ナカオ

    ナカオ

    速読・・・大枠把握のための読み
    →話題ストラテジー、取捨選択ストラテジー

    精読・・・概念習得のための読み
    →行間ストラテジー、解釈ストラテジー、記憶ストラテジー

    味読・・・楽しみのための読み
    →視覚化ストラテジー、文脈ストラテジー、予測ストラテジー

    状況や読書の目的に応じて、上記を使い分けることが大事。速読と精読の両立を目指したくなるが、基本無理なので読み方を意識する。

    ◯予測ストラテジー
    次の展開を予測しながら読むことで、話の論点や言いたいことを読み取りやすくなる。予測が外れることは決してマイナスなことではなく、むしろいい意味で裏切られた気分にさせてくれることもある。

    ◯行間ストラテジー
    直接書かれていないこと、すなわち行間に隠されていることを読み取る。同じようなファクトが並べられていても、ときにバイアスがかかった書き方によって、全く違った印象を与えれることもあるので要注意(cf.メディアリテラシー)

    ◯視覚化ストラテジー
    作品に没頭するために文章をビジュアル化する。どこまで具体化するか、意味づけするかどうかは読者の裁量に委ねられる。小説読解の醍醐味。
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    投稿日:2021.09.17

  • あきこ

    あきこ

    読むことにスキルが必要と思ったことはなかったが、どんな文章も一緒くたに読んでしまってる現状に気づいて、読み方を変えるという方法があるということが自分にはない考え方だった。

    投稿日:2021.07.17

  • k

    k

    文章の読み方について論じた本。

    文章の読み方を、「速読」「精読」「味読」に分け、それぞれに適した読み方を提示している。
    個人的には、「なるほどそうすれば良いのか」という腹落ち感には乏しかったが、読書が能動的な営みであることを教えてくれた点では、学びの多い本だった。
    本書自体が、主体的な読みを要求する印象で、一筋縄では行かなかったけど、きちんと咀嚼できれば役立つ本だと思う。
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    投稿日:2020.02.23

  • 板橋区民

    板橋区民

    書かれてある内容は至って当たり前のことばかりなのだが、本書を読んで何故外国語の文章を読むのが母国語に比べて遅いのかがよくわかった。
    1)脳内辞書が貧弱で、情報が歯抜けになって理解が妨げられる。また記憶から呼び出すのに時間がかかるため、読みが遅くなる。
    2)文化的スキーマが乏しいため書き手の意図を理解できない。
    3)文法知識やコロケーションなどの言語スキーマが乏しいため、文法によるチェックが働かず後続の予測ができない。

    そうなると外国語を母国語のように読むには、膨大な量の表現を脳内にインプットして辞書とスキーマを充実させるしかなさそうだ。まあ当たり前か。
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    投稿日:2020.01.31

  • 澤田拓也

    澤田拓也

    『「読む」技術』という本を読んでその書評を書くというのは少し身構えるところが出てきてしまう。

    世の中に色々と読書術に関する本はあるが、この本の特徴としては、まず非常に真面目に手を抜かず「読む」技術について語っているところだろう。最初に読むプロセスを分解して「画像取得活動」→「文字認識活動」→「意味変換活動」→「内容構成活動」に分解して説明をしていくところから入るのだが、そこからして他の読書術に関する本とは趣を異にしている。
    けだし、一口に「読む」と言ってもその目的も、そこにかけることができるリソースも様々であり、だからこそまずレベルにわけて「ストラテジー」を考えるべきであるというのが著者の主張である。普通に本を読むときには、そういったことを自覚的に意識をしていないが、うまく読みこなせている場合には適切なストラテジーが適用されているのである。

    著者は「速読」「味読」「精読」に分類し、それぞれを効果的に行うために「読解ストラテジー」が説明される。
    「速読」- 話題ストラテジー、取捨選択ストラテジー
    「味読」- 視覚化ストラテジー、予測ストラテジー、文脈ストラテジー
    「精読」- 行間ストラテジー、解釈ストラテジー、記憶ストラテジー

    こういった読書技法の分類学に関する著者の視点も面白いが、何よりその説明をするために著者が選ぶ文章とその解説がさすがに上手いとうならせる。小林秀雄、夏目漱石、志賀直哉といった重鎮の文章も取り上げられているが、その中での目の付け所はさすがに鋭い。また、朝日新聞の天声人語が何度か例文に挙げられているが、短く限られた文字数の中で非常に練られた文章であることがわかる。シャボン玉についての文章などは、いくつもの趣向が凝らされていて、解説付きで読むととても素敵だ。

    小さいときには、哲学や文学などいわゆる「難しい本」には理解するには越えがたき壁があると感じていた。そこに書かれた文字を読むことはできるのだが、理解するためには何か自分が変わらないといけないのではないかと勝手に思っていたようだ。そういった本にチャレンジしてもいいかなと思えたのは大学生のころだったかと思う。何かが変わったかなと思えるようになったのは、気に入ったフレーズを読みながらノートに書き留めるようになったことからだ。そのときから年々読書の楽しみ方も変わってきたように思う。自分なりに多くの本を手に取って、こうやって読書感想文のようなものを書く準備をしながら読むことによって、著者が言う独自の「読体」(書くときの「文体」に対して)が身についてきているのだと思う。

    日本語を第一言語として使うものとして、面白いのは「実質語は漢字、機能語はひらがな」といった書記方式が成立している特殊な言語であるということである。このために日本語の学習には時間がかかるが、その方式を採用して書かれた文字を読むときには非常に効率的に読むことができているのではないだろうか。本書ではさらりと触れられるだけで、深堀りはされていないが、このことが何か日本人の性質や性能に影響を与えていることはないのだろうかと興味がわく。

    「読む」ことが好きなのでこの本を手に取ったが、まずは楽しめた。
    気が付くと読書術に関する本もたくさん読んでいることに気づいた。
    中身を覚えているかというとちっとも覚えていないのだけれど、本書の著者もそういうものだという言っているので、安心して、次の本を手に取りたい。

    ----
    『本を読む本』(M.J.アドラー)
    https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4061592998
    『読書の技法』(佐藤優)
    https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4492044698
    『レバレッジ・リーディング』(本田直之)
    https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4492042695
    『フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術』
    https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4569701620
    『本の読み方 スロー・リーディングの実践』(平野啓一郎)
    https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4569654304
    『難解な本を読む技術』(高田明典)
    https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4334035086
    『実践! 多読術 本は「組み合わせ」で読みこなせ』(成毛眞)
    https://booklog.jp/users/sawataku/archives/1/4047102393
    続きを読む

    投稿日:2019.12.01

  • missing1973

    missing1973

    本書は、「読む」技術として、速読、精読、味読(味わって読む)の方法を説明している本です。

    速読については、そもそも知っていることは速く読める、そのために何のことかを把握することが大切である。味読は小説向けで、実際に想像してみたり、展開を読んだりしながら読む方法で、精読は行間を読んで、深く多面的に考え、要約してみたり音読してみたりとそこまでするかというほどの読み方続きを読む

    投稿日:2019.09.01

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