【感想】「闇学」入門

中野純 / 集英社新書
(9件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • ストーリー戦略コンサルタント【芝蘭友】

    ストーリー戦略コンサルタント【芝蘭友】

    vol.244「鈍感」と「敏感」の間に横たわるモノとは?日本の空を異様に明るくした原因。
    http://www.shirayu.com/letter/2014/

    投稿日:2018.12.20

  • mukunokiyasuo

    mukunokiyasuo

    先月下北沢B&Bであった「仲俣暁生×中野純×南陀楼綾繁「サリーだって語りたい!…男⼦が見た少⼥まんがの歴史と変遷」を聴講した時に登壇された中野さんの著書を買って読んでた。夜這いのことが出て来るかなーと思ってたら少しだけ取り上げられてた。宮本常一さんが『日本人を考える』という対談集の中だったかで「夜這いが無くなったのは街灯がついたから。明るかったらあんなことは出来ない」と発言されたのがずっと連想されてたので。続きを読む

    投稿日:2018.11.09

  • perezvon

    perezvon

    女ま館の館主でもある中野純さんの本。少女まんがだけでなく、闇も彼のテーマ。風俗、文学、信仰、健康といった視点から闇を見つめている。これを読み。改めて中野さん主催のナイトハイクに参加したくなった。

    投稿日:2015.04.04

  • bax

    bax

    [ 内容 ]
    古来、日本人は月光を愛で、蛍狩り、虫聴きといった闇のレジャーを多彩に楽しんだ。
    江戸庶民は夜を徹して富士山に登り、『陰翳礼讃』で谷崎潤一郎が「洞穴のような闇」と評した日本家屋の暗がりは西洋の建築家たちを魅了した。
    つまり日本人は闇の達人だった。
    だが今、オフィスでは一日中電灯がともり、深夜でもコンビニの光が溢れる都市から闇は駆逐されている。
    本書は風俗・文学・信仰・健康…などさまざまな視点から闇を見つめる。
    衰えた五感を再生し、地球の未来を明るく照らす、豊穣な闇世界への招待状である。

    [ 目次 ]
    第1章 闇の現代史 光に鈍感になった日本人(光の国、日本;日本人の目は光に鈍感? ほか)
    第2章 闇を遊ぶ 闇を使った賢い生きかた(闇に休み、闇に遊んだ電気以前の暮らし;花虫風月、夜の虫を愛でる文化 ほか)
    第3章 夜目と夜覚の世界 五感は闇の中で磨かれる(ただ暗いだけで五感が敏感に;夜目とはなにか ほか)
    第4章 日本の闇はやわらかい 日本文化は闇の文化(江戸時代の灯りと闇;暗順応を前提とした照明 ほか)
    第5章 明るい未来から、美しく暗い未来へ(祭りの光は闇を意識させるためにある;広重が描いた両国花火の暗さ ほか)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]
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    投稿日:2014.10.26

  • H.Sato

    H.Sato

    日本の夜は白い。
    闇の中のささやかな光は蛍。
    日本では古くから人が死ぬと魂は高い山に登るといわれていてた。つまり山之上はあの世だと思われていた。
    闇を歩けば歩くほど、光の美しさ、ありがたさがわかる。闇があってこそ、光。続きを読む

    投稿日:2014.05.09

  • taishibrian

    taishibrian

    日本人の楽しみは、実は闇の世界にあった?実際に戦前、ほんの少し前までの日本は闇に支配されていた国であり、そのような闇の中に想像力を働かせて様々なクリエイティブな遊びをしてきた歴史がありました。

    たとえば『暗夜行路』という志賀直哉の有名な小説があります。クライマックスでは、主人公が深夜の大山に登っていく様が描かれ、それがタイトルにもなっています。今風に言えばナイトハイクですね。

    実際にナイトハイクは、『夜のピクニック』などで取り上げられたように、様々な地域や学校でイベントとして実施されています。そして我々日本人の大半が大晦日には夜を徹して寺社にお参りしに行くという習慣を持っています。昔は山が神様でしたから、深夜に山に入り山頂でご来光を拝むという行為は生まれ変わりを示しているというわけです。

    つまり、このようなナイトハイクや深夜に登山するといった伝統は、昔から綿々と続けられてきた日本人のDNAに刷り込まれた行動であり、闇の中で自らを振り返り、新しい自分に出会うという内省の機会こそが日本人にとっては一大コンテンツとなっていました。

    春は曙、夏は夜、そろそろ闇が楽しめる季節になってきましたよ。
    続きを読む

    投稿日:2014.04.17

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