【感想】炎の蜃気楼 邂逅編 真皓き残響1 夜叉誕生(上)

桑原水菜, ほたか乱 / 集英社コバルト文庫
(14件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
5
7
2
0
0
  • 戦国時代が好きならこちらから読むのもありかも

    上杉謙信の死後、家督を巡り熾烈な争いが起こった、そう、御館の乱である。
    怨みを残して死んだ死んだものたちは、他の人間の身体を奪い、命を奪い、この世に生き残り続ける。
    ・・・いわゆる「闇戦国」の始まりである。

    とまあ、『炎の蜃気楼』本編を読んで、「結局のところ、400年前に何があったの?」
    と思った人向けの話なのかなあ、と思っていたのだが、
    周りの人に聞いてみると「え?邂逅編(←本作)から読み始めたよ。だって時間的にこっちが先じゃない」
    と言われて驚きながらも、なるほど、と思った記憶がある。
    確かに、作者も新たな読者層を獲得すべく(?)本作から読んでも大丈夫なように書いているような節がある。
    むしろ、戦国時代好き、特に上杉好きの人にとってはこちらの方が取っつきやすいのかもしれない。
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    投稿日:2014.09.06

ブクログレビュー

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  • 真由子

    真由子

    『真皓き残響』(『炎の蜃気楼』邂逅編)シリーズ
    『夜叉誕生』上・下巻 ☆☆☆☆☆
    『妖刀乱舞』上・下巻 ☆☆☆☆☆
    『外道丸様』上・下巻 ☆☆☆☆☆
    『十三神将』 ☆☆☆☆
    『琵琶島姫』 ☆☆☆☆
    氷雪問答』 ☆☆☆
    『奇命羅変』 ☆☆☆
    『十六夜鏡』 ☆☆
    『仕返換生』 ☆☆☆☆
    まで読了
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    投稿日:2024.02.12

  • イチカ

    イチカ

    このレビューはネタバレを含みます

    すべての始まりの始まり。
    ここから彼らの苦しく切ない400年が始まる…。

    大怨霊と化した景虎さまの残念・怨念が凄まじい。
    色部さんに懲伏され、天の闇界で謙信公にとうとうと説かれ、この世とあの世の秩序を守るために再びこの世で生を開始しながらも、精神と肉体の齟齬感に苦しめられる景虎さま。
    怨霊の巣窟と化した越後でまた苦しむ景虎さま。
    痛々しい。
    そんな景虎に優しく手を差し伸べつつも厳しい言葉でわが身を省みよと叱責する色部さん、かっこよすぎです。

    そして、そこでいじけて終わらないのがやっぱり景虎さまだなぁと。
    ぼろぼろになりながらも前を向いて歩き出そうとする姿が、高耶さんだった。
    ああやっぱり高耶さんは景虎さまなんだって、なんかそんなことを思った。

    越後に戻って、御館の跡に立った時に景虎さまが流した涙がとても心に突き刺さって、号泣してしまいました。

    いくら主だからとはいえ、自分のために沢山の人が犠牲になり命を落としたとなると、正気ではいられないですよねぇ…。
    そんなに沢山の人の人生、背負えない。
    人の上に立つって、相当の覚悟が必要…ですね。

    直江、ちょこっと出てきましたが、北条の血が大っ嫌いなんですね。
    後見人だけれど景虎の監視役だと言い切ってるし、馴れ合うつもりなんか全くない空気むんむんで、直江って元来こういう強気でプライド高い人なんだよね…ってことを目の当たりにしました。

    ここからこの主従がどう変わっていくのか、楽しみです。が。最初っからいがみ合いで始まりそうな主従関係、この先お互いを認め合っても尚いがみ合い続けてますけど、やっぱりそういう宿命なんでしょうか…?

    レビューの続きを読む

    投稿日:2014.06.22

  • nanatyapu

    nanatyapu

    本編と同時並行(30巻くらい…)で読み始めたため、色部さんのイメージが完全に勝長さんに固定された!甲斐性ありすぎなおじ様!こんな昔から苦労性だったんだな・・・役割って変わらないのねw

    投稿日:2013.06.30

  • みこと

    みこと

    出版社/著者からの内容紹介
    現代に換生し、熱いドラマを繰り広げる「景虎」と「直江」。だが、遡ること400余年の戦国時代、初めて出会いを果たしたふたりの壮絶な物語とは…超人気シリーズのもう一つの顔「邂逅編」の文庫化!

    内容(「BOOK」データベースより)
    現代から遡ること四百年。戦国時代。越後では、鮫が尾城の怨霊の噂が広がっていた。家督争いで敗死した敵の大将・景虎。彼が景勝への怨みを抱え、城へ近づく者をとり殺し、様々な災いを招いているのだと。そんな景虎を鎮め導くため、僧侶がひとり鮫が尾城へ向かうが…!?景虎と直江。“運命のふたり”が出会い、壮絶荘厳な物語を紡ぎ始める。もうひとつの「炎の蜃気楼」がついに文庫化。
    続きを読む

    投稿日:2012.02.07

  • マシモ

    マシモ

    このレビューはネタバレを含みます

    炎の蜃気楼邂逅編第一巻です。
    景虎様が亡くなってから怨霊になり、夜叉衆として目覚めるまでのお話。
    本編では影が薄い色部さんがいい感じにでばってます。
    なんだかとってもすいすい読める…。
    なんでかなーとおもってたら、直江さんの自問自答のぐるぐるがないからだと気づきました。
    ひとつの時代物小説としても面白く読めます。
    下巻では直江さんが登場するのかな?

    レビューの続きを読む

    投稿日:2011.10.10

  • 聖

    元々ハードカバーの物をコバルト文庫化したもの。邂逅編の話の中で妖刀乱舞と1、2を争う程好きな話。とにかく面白い。景虎様美しい。そして直江の思考についつい笑ってしまうのは本編を知っているからかも。

    投稿日:2011.07.09

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