中野京子 / 集英社文庫 (34件のレビュー)
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その辺の烏
放心しました。 表紙の少女マルガリータは結婚七年目、四回妊娠し、女児一人残し二十二歳を待たずして身罷る。長すぎる幽閉後に断頭台で処刑されたメアリー、自制できぬ暴君ゆえに跡継ぎ息子を勢いで殺してしまうイ…ワン雷帝(後にその様子が絵画となる)、伯爵との結婚を望んでいたにもかかわらず(一族、自分の身分昇格の為)ヘンリー八世に見初められ結婚、息子を流産させた為に自分を誘惑した魔女として処刑されたアン・ブーリン…。 王族を生きた人たちの悲痛が伝わってくる、そんな一冊だった。続きを読む
投稿日:2025.05.18
小夜
事実は小説よりも奇なりと言うか、現代人とは感覚が違いすぎるのか…、血生臭いエピソードに彩られた王妃と王の物語。 テンポの良い文章なので読みやすかった。
投稿日:2024.12.09
ぷみぷみ
中野さんの本、2作目! 悲劇だけれどもドラマスティックで面白い。小説よりもよっぽどびっくりする展開の多い中世ヨーロッパ。他も読み漁りたい
投稿日:2024.07.02
弁天
「その点で、女は男ほど情に流されやすくはない。愛してくれる相手を可愛く思うようになる、というのは男性特有の不思議な優しさであり、たいていの女性は嫌なものは嫌なまま」 だから男の人は浮気しやすいのかな…あ。 でもこの心理を知って、強気で押す女の人と流される男の人って組み合わせはなんとなく醜くて嫌いかも。本人たちが幸せなら尚のこと。 中野京子さんの本は10年近く読んでいる気がするけれど、前は、小説より奇なる史実や、少し残虐なものをみたい好奇心だけで読んでました。 これからは、女性が虐げられてきた時代を終わらせよう、というか、男も女も自分らしくいられない相手といる必要なんてないんだよって時代なんだよ、みたいな、なんだろ、SDGsっていうの?な読まれ方がするのかなあなんて思いました。 どうして人間は残虐なものを見たがるんでしょうね。目を覆う手の隙間から覗く、どきどきがほしいのか、狩猟民族時代の暴力性の名残か、農耕民族だって土地拡大=豊かさから連なる暴力性を秘めている、だからこそ商人こそが平和の象徴として資本主義社会を導き出したのか。 むしろ避けることのできない残虐さを隠してもらっている、ありがたみを、確認したいのか。 眠いので文章が長いです。 ほんとはあんまり何も考えずに読みました。続きを読む
投稿日:2023.06.05
minako2009
絵はただ鑑賞するもので背景までは気にしてませんでした。 でも背景や時代背景を知ると辛いし怖くもありますね。 まさに女性がモノ扱い。 やっぱり中野さんの本はおもしろいなぁ。
投稿日:2023.03.22
なー
このレビューはネタバレを含みます
『ラス・メニーナス』のマルガリータ・テレサ、叔父の皇帝に嫁いだ後、21歳で亡くなっていたとは。ヤン・トーマスのお茶目な肖像画から、勝手にご機嫌なウィーン生活を満喫したんだと思ってた…そう言えば彼女、かの「カルロス2世」の実姉なんだから、男児を産まなきゃスペイン王室が断絶するんだった。あ、ここからスペイン継承戦争でルイ14世はしゃしゃってくるのかー。
投稿日:2022.06.13
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