【感想】逆説思考~自分の「頭」をどう疑うか~

森下伸也 / 光文社新書
(14件のレビュー)

総合評価:

平均 3.2
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  • めくるめくパラドックスの世界をご堪能あれ~!

     まず冒頭が「はじめに-結婚するならハゲ男」。これにつられてしまいました。
     中身も期待に違わず、大変面白く、傾聴に値する内容でしたよ。
     序章は「異端妄説のすすめ」。これは「学問のすゝめ」のモジリですね。そして、第一章で逆説とは何かを論じ、その後は、ことわざの中の逆説を羅列し、次に逆説的生き方を漱石と3人の門下生を引き合いに出して論じ、そして、オイディプス王での予言のパラドックスから、ロミオとジュリエットの恋愛のパラドックス。つまり、禁じられれば禁じられるほど燃え上がるってヤツですね。そして大成した人は、逆説的生き方をした人であると説き、そもそも文明が逆説的であると説いております。
     最後にフィナーレという項目が設けられ、そこでは落語の中のパラドックスが数多紹介されるという、寄席ファンにはたまらない構成だったわけでありますが、本の副題にある頭の使い方をどう疑うかと言うよりも、逆説的考えを持った方が、人生は楽しいんじゃないか?と私自身は結論づけたわけでありますが、いかがでしょうかねぇ。
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    投稿日:2015.12.18

ブクログレビュー

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  • 瑠璃色

    瑠璃色

     逆説にちなんだ様々な説を紹介するエッセイ集のようなもの。正直説の中には信憑性に疑わしいものも多い。読み物としては気軽に読めてなかなか面白い。
     文明が発展すればするほど、人はどんどん衰退していくという逆説はなかなか面白い。
    今の日本がそれを証明している。
     題材は暗いのが多いけれど明るい語り口でブラックユーモアの雰囲気があって楽しく読めた。
    続きを読む

    投稿日:2019.06.10

  • kun92

    kun92

    何とも中途半端な本。
    逆説、という言葉から期待していた内容からは程遠い。
    故人の紹介では内田百間の紹介が面白かったのと、自己成就予言の紹介事例の一部。

    多分、書いてるこの人が逆説的なセンスがなくてつまらないところが一番問題なのかと思った。続きを読む

    投稿日:2019.02.17

  • lsh-5

    lsh-5

    2011/6/10読了。

    ものごとを常識とは異なった角度から見ることで、新たな発見があることを指摘した本。
    例えば現在これだけ繁栄している人間であっても、その身体だけをみれば地球上のどんな環境にも適応していない。弱いからこそ社会や技術を発展させることができたという逆説。進化の過程はエラーを補うための歴史だ、という意見は非常に面白かった。続きを読む

    投稿日:2011.06.10

  • bax

    bax

    [ 内容 ]
    常識・決めつけ・思い込みを反転させれば、世界がスッキリ見えてくる。
    真の「思考力」「洞察力」をつける一冊。

    [ 目次 ]
    序章 異端妄説のすすめ
    第1章 逆説とは何か
    第2章 「逆説ことわざ」に見る人生知
    第3章 逆説的生き方?漱石とその門下生三人衆
    第4章 予言の自己成就
    第5章 人間という逆説
    第6章 文明という逆説

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]
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    投稿日:2011.04.09

  • msiz

    msiz

    気楽に読めます。
    私が天邪鬼なせいか、楽しく読めて、一気に3日かからないで読み終えました。
    一番印象的だったのは、寺田寅彦の逆説的な表現のところですかね。「科学者はあたまが悪くなくてはいけない」とか「興味があるからやるとういよりは、やるから興味ができる」とか「狡猾なる似而非予言者」とか。
    あと、エジソン、アインシュタイン、ホーキングの大天才達が、あたまが悪いを越えて、むしろ脳に障害があったからこそ天才になれた、のあたりも面白かったですね。
    続きを読む

    投稿日:2010.05.28

  • Take

    Take

    漱石の章が多すぎて中だるみ…

    6章「文明という逆説」の部分が
    おもしろかったかな。
    「アノミー的自殺」あたりが。

    でも一番おもしろいのは
    「はじめに-結婚するならハゲ男」の
    部分だったりするw

    読んでも読まなくても。
    ってことで評価は3でした。
    続きを読む

    投稿日:2009.04.19

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